2022年7月13日水曜日

3階建てRC造住宅で結構強引にエアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様の紹介で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-BXV7120S-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰
三菱電機 MSZ-GV2221-W スタンダード霧ヶ峰 を、お買い上げいただきました。

この建物は、1階部分が店舗になっていて、2階、3階が住宅になっている3階建てRC造です。
今回のご依頼は、3階のリビングの天カセエアコンが故障しているため、家庭用ルームエアコンの新設をご希望と、趣味室にエアコンが無いので新設をご希望です。

まずは広いリビングから。
写真左側にベランダがあるので、室外機はベランダ置きに。
自ずとベランダの近くへ室内機を設置となりますが、リビングが長方形になっているため、室内機のベストな位置はここになります。
ただし、写真正面側は外壁のため、ベランダ側へ配管穴を開ける必要があります。

ベランダ側はこんな感じです。
ガスの給湯器がありますが、室外機はここにしか置けません。

では、作業に掛かります。
RC造なので、鉄筋や電線管が無いところを探知機で探ります。

コンクリート壁への穴開けは、基本、湿式のコアドリルを使います。
そのつもりでフルセット用意してたんですけど、スイッチを入れるとブレーカーが落ちるという不具合が発生しまして、急遽、乾式のコアドリルで開ける事に。
(ちなみに、持ち帰って湿式の点検をしてもらいましたが、まったく異常なし。もしかするとブレーカー側の不具合かも知れません)
コアは新品を用意しました。

乾式は切粉がもの凄い量出るため、湿式用のカバーを集塵用として利用しました。
ホントは痛むのでダメなんですけど、辺り一面真っ白になるよりはマシです。

なんとか開きました。
湿式のトラブルから、穴一本開けるまでに4時間もロスしてしまいました...

エアコンを取付けていきます。
位置決めをして背面板を設置。MDダクトを取付けていきます。

配管は4分なので、配管が潰れない様にベンダを使って曲げていきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はテープ巻き仕上げです。

ここで、排水の問題が。
ベランダの下は、防水処理されたコンクリート床だと思っていましたが、、、

いきなり2階のベランダだったので、近くの雨水管へ落とし込みました。
配管が複雑に入り組んでいるので、断熱ソフトドレンホースの20φで対応しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

さて、200Vの電源を室内機のところへ引っ張らないといけません。
分電盤から、直線で8mほどの天井裏を通していきます。

見通しはいいんですけど、ケーブルがたくさんあってなかなか大変です。

室内機横の天井面にコンセントを設置。

分電盤内は予備スペースが無いため、既存のエアコン用ブレーカーを撤去して、空いたスペースを利用します。

横に増設されていたブレーカーも一緒に、分電盤内へ収めました。

あとは試運転を行い、異常がない事を確認してリビングが完成です。

もうちょっと緩やかな勾配を取りたかったんですけど、穴の位置を上げたくても鉄筋センサーが激しく反応して叶いませんでした...

では、2台目に取り掛かります。
こちらは隠蔽配管が残っていました。

ただし、かなり古い配管でサイズが2分4分なのと、屋上で末端を確認したら雨水が入った形跡があったので、これは使わない事にしました。

さて、どうしようかとかなり悩みましたが、この廊下を通して、先程のベランダへ室外機を置くしかなさそうです。

既に、隣の部屋はこんな感じで設置されていました。
ちょっとこれは微妙ですけど、お客様はまったく気にならないとの事でしたので、この部分はテープ巻きでやることになりました。

作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

廊下側へ配管穴を開けます。

さすがに玄関近くなので、廊下の横引きはMDダクトで。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ドレンは、既存の隠蔽配管のものを流用しました。

廊下はこんな感じで。
さくっと書いてますけど、一人作業ですからもの凄い時間が掛かっています。

洗面台のところは戸棚もあり、こういう仕上げしかどうにもなりません...

室外機はこの位置にしか置けません。

一台の既存エアコンのドレンは、空中散布方式になっていました...
隣はコインパーキングなので、あまりにもこれは酷いです。

既存2台と新設1台の3台分のドレンをまとめて、2階のベランダへ落とします。

こんな感じで。

こちらも。

3階から2階へ立ち下げて。

2階の排水口まで導きました。
まぁ、大変な作業ですよ。。。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
う~ん、、、無理矢理感があってモヤモヤします。。。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して完了です。
「わぁ、こんなにキレイに仕上げてもらえるなんて思ってなかったんで、嬉しいです!お願いして良かった。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただけたので、阿部のモヤモヤ感は少し落ち着きました(^_^;)

今回のこの工事。2日半掛かっています。
一人で作業を行っていますので、この繁忙期にこういう内容の工事は、できれば避けていただきたいところです...

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

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