今年も、松山共同高等職業訓練校にて、「令和元年度冷凍空気調和機器施工技能検定」の実技検定が開催され、そのお手伝いに参加してきました。
はぃ。阿部は今年も「技能検定補佐員」を委嘱されまして、受験されるみなさんを見守ります。

技能検定は、国がその技を認める国家資格です。
今回はコロナ禍という事もあり、開催が危ぶまれていましたが、この一年、この日のために日々鍛錬を重ねてきた受験者のみなさんのためにも、中止はあってはならないと言うことで、徹底的に感染対策を施しての開催です。

会場の出入りやトイレへ行く度に手指消毒の徹底、みなさんが触る溶接機も一人が終わる度にエタノールで消毒します。
受験者だけでなく、検定委員も全員、体温チェックと県外への出張や家族の感染歴がないかなどの調査を行っての開催です。


この検温器は、阿部のFB友さんがデモ機としてお貸しいただきました。
検温速度が早くて、すべて履歴が残る最新型の検温器です。
例年であれば、午前中に1級・2級・3級全員で試験を行いますが、今年はソーシャルディスタンスを取らないといけないため、午前は1級と3級、午後は2級という形に分けて試験を行います。
一昨日の金曜日に会場設営の準備を経て、本日朝8時半集合です。
試験は、朝9時から用意スタートで一斉に作業開始。

当然ですが、みなさん真剣です。
試験は、朝9時から用意スタートで一斉に作業開始。

当然ですが、みなさん真剣です。
最初の段階は、与えられた図面からベニヤ板へ実寸を描き込み。
配管をベンダで曲げ加工、接続部分のフレア加工などを行っていきます。
ある程度配管加工ができた人から、ガス溶接作業に掛かります。

ガス溶接は冷凍機・空調機を扱う職人としては基本中の基本作業です。
作業が終わると、最後の気密試験に掛かります。
気密試験を行うと、漏れていようが失敗していようが、手直しは一切できません。

作品を水槽に沈めて、窒素ガスを流して規定圧力4.0MPaまで昇圧します。
規定時間放置し、漏れがなければ「気密試験は」合格です。
泡がブクブクと出てきた方は... 来年頑張ってください...受験者のみなさんが帰られた後、作品の審査を行います。
そうです、気密試験で漏れがなくても、ここから減点方式でチェックが始まります。
図面通りの寸法になっているか、ミリ単位で減点されていきます。
すみません、今年はバタバタしすぎてこの辺りの写真はありません。
作品は1級、2級の中から、仕上がりの良さと基準適合率を見て、2名ずつの作品をチョイス。
この優秀作品の結果と、後日行われる筆記試験の成績を加味して、優秀者表彰を行います。
成績優秀者には、晴れの舞台で表彰状と盾の授与式が行われるんですよ。
阿部は過去に、愛媛県技能士会長賞をいただいた経験があります。
資格取得はその人のレベルアップだけでなく、気持ちの上での責任感と一層の向上心を持つことができます。
特にこの技能士制度は、自身の腕試しの様な感覚で受験ができます。

「電気工事は電気工事士へ。」と同じく、環境問題の観点からも「エアコン工事は冷凍空気調和機器施工技能士へ!」という時代が来ることを、切に願っています。
今年は「阿部さんのBlog見て受験しました」とか、「阿部さんのBlogで事前に会場の雰囲気がわかって良かったです。」と、数名声掛けいただいたのがとても嬉しかったです(*^^*)
これからもこの業界の発展と、優秀な技術者育成のお手伝いができる様、頑張ってまいります(^^)
0 件のコメント:
コメントを投稿