2017年7月26日水曜日

広いリビングへ三菱霧ヶ峰9.0kw新設工事&200V専用コンセント増設工事

いつも厚意にしていただいているFB友さんのご紹介で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機霧ヶ峰 MSZ-FZV9017S-W ムーブアイ極搭載29畳用フラッグシップモデルです。


「エアコン取付けをお願いしたい方がいらっしゃるんですけど。」とご紹介いただいて、まずは下見にお伺いしていました。
5階建ての建物で、一部テナント、一部自宅とういう感じです。
大きなリビングは吹き抜けになっていて、天カセ4方向タイプが2台設置されていました。

壊れて動かないそうで、メーカーも部品がないので修理不能とのこと。
「壁掛形のルームエアコンを取付けたい」とのご希望でしたが、ルームエアコンでは能力不足になりそうだったので、この天カセを取替る方をお奨めしましたが...

「そうできるなら、そうしたいんですけど」という事で、室外機を拝見させていただくため屋上へ。
この屋上へアクセスするのに、タラップを使って上がらないといけない状況で、尚且つこの状態↓

うわっ!これは無理だ!ビルマルチエアコンじゃないですか...
しかしこれ、通りの裏側に当たる部分で、屋根まであるので、簡単にクレーンでとかは無理です。
新築時だから上げれたんだと思いますが、後のことを考えて設計しないと大変ですねぇ。
もうこの施工会社は無くなったとお聞きしました(_ _;)

という訳で、ルームエアコンの方へ話が戻りましたが、まぁ設置場所をどうするか。
どう考えてもこの面しか無理です。この面なら向こう側に小さなベランダがあるので。

でもここまで専用コンセントを増設しないといけないなぁ...

という訳で、お見積り後ご用命いただき、工事予定が満杯で大変お待たせいたしましたが、本日取付工事にお伺いしてきました。
ヤル気満々で機器搬入を始めた矢先...

え?あれ?うそ...

先週まであれだけ67kgとかのマルチエアコン室外機搬入とか、普通にこなしていたのに、44Kgの室外機でグキッとか...(TдT)

はい、腰痛めました... 激痛です。まだ作業開始する前なのに。。。
えぇ、そんなの関係ないです。やりますよ、脂汗スゴイですけど(T_T)

まずは配管穴を開ける場所を探ります。

鉄骨造なので鉄筋探査機を使って、壁内の金属を避けます。

容量が大きいので、配管穴も75Φのコアドリルを使って穴あけを行います。

外壁はALCなので、通常の穴あけと同じ工法です。

穴には貫通スリーブを挿入。


位置決めをして、背面板とスリムダクトを取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

このタイプ、室内機も22kgともの凄い重いです... 唸り声を上げながら、激痛に耐えて持ち上げました。
もぉ体中の脂肪やら水分やら、全部出きった感覚です(^_^;)

外部配管もスリムダクト仕上げ。


延々と延長してこの場所へ室外機。
鉢植えに熱風が掛からない様にと、お客様のご希望です。

この配管工事、簡単に書いてますが、9.0kwなので配管サイズは2分4分です。
4分は手曲げすると簡単に折れてしまうので、かならずベンダで曲げます。
このスペースでベンダで曲げていくのがどれだけ大変かは、同業者さんにしか分かってもらえないと思います(^_^;)

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


さぁここからです。
廊下にある分電盤からエアコンのところまで、200V専用回路を増設します。
腰の痛みは限界を通り越して、悟りの境地に突入しています(-_-)

この部分はダウンライトがあるので、これを点検口代わりにしてケーブルを通していきます。

はぃ、サクッとエアコン脇にケーブルが出てきました。(ホントはサクッといってません...)


どうにかなるだろうと安気に考えていた分電盤周りでハマりました...

分電盤上部に穴を開けて、呼び線を挿入するも、上の梁?に当たって上手く通りません...

ダウンライトから腕を突っ込んで手探りしても解らず、スマホを挿入して撮影。

うわ、こんなん通る訳ないし...(T_T)

呼び線挿入して「カンカン」当たる音がしてたのは、天井下地の軽天バーだった様で...

この見えてるケーブルはスイッチ回路なので、分電盤へは繋がっていません。

どうにもならないので、ここを開口。

ここからリビング天井裏へは、何とか梁を交わして通りました。(というか、もの凄い時間が掛かってます)

結局、分電盤上の壁内はまったく通らず、仕方なくモール処理で(T_T)

この部分は、最初の下見の時点で難しそうだったので、「最悪はモールで立ち上げます」とお話していた通り、最悪の結果になりました... ん~かなり頑張っただけに悔しいです。

エアコン脇にコンセントを取付けて、増設工事完了。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

朝9時過ぎスタートで、お引渡しできたのが夜8時前でした...
腰を痛める最悪のスタートから、天井裏の梁との格闘、なにかすべてが思い通りに行かない一日でしたが、二時間おきくらいに飲み物とおやつを出していただいて、「熱中症になったらいかんけんね」と扇風機3台をブンブン回して、ずっと気にかけていただいたお客様に感謝です<(_ _)>
南側のほとんどが窓ガラスという過酷な暑さのリビングでしたが、今晩から快適な空間になりますね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

7 件のコメント:

  1. いつも拝見しております
    アベさんでも思い通りにならない時があるんだなぁ!と思いました。
    腰痛お大事に…

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    1. いとうさん、コメントありがとうございます。
      なんかみなさんに良く言われるんですけど、阿部はどんな風に見えてるんですかね?
      いつも失敗してるし、いつも思い通りには行ってませんよ(^_^;)
      毎日が勉強、毎日が修行です。
      いつまで経ってもです(*´ω`*)

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  3. 霜ヶ峰です

    FZの機種見かけたのはこの記事が初めてのような気がします。
    業務用エアコンから家庭用エアコンへの取り替えが目立ちますね。

    FZの分解清掃は見たことが無いので近い将来楽しみにしております

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    1. FZVはBlogに書いていませんが、今まで数台取付けました。
      重いし、施工性はかなり悪いです(^_^;)
      これを取外して分解洗浄するのを考えると、かなりナーバスになりますねぇ。

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    2. 霜ヶ峰です

      FZVは重くて施工性が…なんですね
      しっかりした壁で施工ないと最悪落下の危険が上がりそうですね

      風量強めるとプロペラファンの騒音が気になるというコメントがインターネット上で出ているようで…
      実家の20年弱のエアコンの取り替えの候補に入れていましたがしばらく様子見です

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    3. そうなんですよ。最大風量になると、かなり風切音が凄いです。
      なので、これをご希望のお客様には、事前にきちんと説明させていただいています。
      霧ヶ峰好きですけど、個人的には欲しいとは思いません(^_^;)

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