いつもお世話になっているマンションのオーナー様のご依頼で、ご自宅の座敷のエアコン取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV4017S-W 汎用タイプをお買い上げいただきました。
既存機はダイキン製。
うぉ!これは久々に見た年代物(^_^;)
しかも隠蔽配管で施工されています。
この前まで普通に動いていたらしいです...(・_・;)
電気代が恐ろしい感じですが、お盆のお坊さんが来るときくらいしか使わないそうです。
室外機はどこですか?・・・ え?なに?
池の上に、架台組んで設置されていますよ。
ここマンションのベランダですけど(^_^;)
隠蔽配管流用で取替えご希望でしたが、当時では普通だった2分配管断熱なし仕様のため、既存配管は流用できません。
これ無理矢理使うと、天井裏や壁内で配管が結露して、建物を痛めてしまいます。
さぁ、どうしましょう。室内機の場所は変えることはできません。
よく見ると、室内機裏側は収納になっていて、その外側がベランダになっています。
配管を通せるのはここしかない。
収納内部に配管を通して、ベランダへ室外機を設置する方法でご提案し、ご依頼いただきました。
では工事に掛かります。
一昨日痛めた腰は痛みが和らぐこと無く、本日も痛み止めの薬と腰にコルセット巻いて、顔をゆがめながら脂汗をかいての作業となります(T_T)
まずはベランダ側から穴あけ。
コンクリート壁なので、鉄筋がないところを探ります。
水を流しながらコア抜きを行う湿式形コアドリルで穴を開けていきます。
収納側へ貫通しました。
無事配管穴が開いたので、既存機を撤去していきます。
池の中というロケーションと、体が入らないところ。
腰痛に耐えながら作業。
こんな感じで撤去。(さくっと書いてますが2時間ほど掛かってます...)
室外機も鬼の様に重かったです。ホント鬼です鬼...足場も悪いし。
この鉄の台は、外すと防水シートが破れるので、このまま置いておきます。
室内機も撤去。
昔はこんな木板に引っ掛け金具だけで、乗せてるだけだったんですよ。恐ろしい施工方法ですね。
で、この木板。釘で留めてあります...昔はモルタルに釘打ちでOKだったんですね。恐ろしい。
撤去完了。室内機外した途端、水がドバっと出てきたのは、このドレンの高さですね。
冷媒配管よりドレン管の方が上とか、どーでも良かったんですね。
これが後で大変苦労します。
この壁の後ろはこんな感じで、新しく取付ける室内機の高さも悩みどころです。
裏側の収納部に、ベランダ側へ向けて勾配を付けながら配管穴を開けていきます。
もう一方の収納部も。
位置決めをして、背面板を取付けます。
こうやって見ると、既存のドレンが異常に高いことがよく解りますね。
このドレンは使えないので、根元でカットしました。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
こんな感じで配管を。
収納の奥行きが違うので、狭いしかなりやりにくいです。
室内機側の既存の穴を見えないように隠すため、室内機は下げ気味に設置してあります。
そのため、室内機裏で若干ドレンが上がり気味になるので、木材を敷いて水平になる様に。
三菱電機のドレン排水口が高めに設定されているのでできる技ですね。
狭い場所で、痛みと戦い、脂汗まみれになってテープ巻き仕上げ。
これだけ勾配が付いていれば、ドレンホース内が詰まる事はありません。
外部の立ち下げはスリムダクトで美観仕上げ。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
実はこの土の部分、隣に池があるので、まるで田んぼの中で作業しているくらい足が埋まります。
長靴を履いて作業しましたが、まぁ腰に来るのなんの...
さすがに室外機プラロック置きとかは無理なので、コンクリートブロック敷の溶融亜鉛メッキ仕上げの平置台仕上げにしています。
専用電源ですが、既存の室外機の電源から、、、
塩ビ管を使って延長して、、、
室内機の脇に取付けました。
ホントは埋込タイプにしたかったんですけど、壁内構造のところで断念し露出タイプにしました。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。
ちょっと室外機が見えてますけど、ここは仕方ありませんね。
はぃ、今日も朝9時過ぎスタートで、お引渡しできたのが夜7時半でした...
腰痛のせいと言うほど作業スピード的には遅くなかったんですが、まぁベランダの足場が悪いのが一番の原因でしたね。
「いやぁ、できましたね。これでお盆も涼しく坊さんを迎えれます。あともう一台、同じタイプのがあるんで、また阿部さんの暇になる秋ごろにお願いしますわ。」と、大変お喜びいただきました。
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
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