平成28年度経済産業省冷媒管理技術向上支援事業の「銅管ろう付技術講習会」。
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昨年も開催されたんですけど、組合のイベントと重なっていて涙流しながら見送ったんですけど、今年も開催されると聞いて即申し込みしました(^^)
エアコンや冷凍機の施工に必須の銅管。
銅管(冷媒配管)の中をフロンガスが循環して、お部屋を冷やしたり暖めたりしている訳ですが、この銅管を接続する方法のひとつとして、「ろう付(ガス溶接)」があります。
ガス溶接は、アセチレンと酸素を混合点火し、約3000度の高熱を使って配管どうしを接続します。
フロンガスの地球環境問題が懸念される中、フロン排出抑制法などで、廃棄時の大気放出は減少傾向にありますが、実は運転中のエアコンや冷凍機からは、同規模程度の大気漏洩があるそうです。
これを少しでも減少させるためには、「漏らさない施工」が必要です。
しかし溶接技術は、人によってマチマチ。
今まで配管ろう付に特化した講習会などはなく、現場で先輩の施工を見ながら憶えるのがほとんどでした。
地球温暖化防止に貢献するため、職人の技術力アップと、質の高い後継者育成のため、我らが日本冷凍空調設備工業連合会が、経済産業省の支援を受けて全国各地で開催してきました。
国の支援事業ですから、「無料!!!」ですよ(・∀・)
今年度最後の講習会が、ここ松山で行われた訳です。
ね、結構スゴイ構想の講習会でしょ。ワクワクしてたまらなかったんです(*^^*)
1日目の午前中は座学。
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ろう付に特化した最高のバイブルですよ、これ。
このテキストもらえるだけでも、2日仕事休むメリットは十分あります(*^^*)
1日目午後から、2日目まる一日は、待ち望んでいた実習作業(・∀・)
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普段、中規模クラスのエアコンまでしか施工しない阿部が、初めて触れるこの38mmサイズ(^_^;)
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冷凍機などに使われている、Co2用銅管。
Co2は温暖化係数1と環境にやさしい冷媒ですが、設計圧力がフロンの4倍近くあるので、配管の肉厚もスゴイですね。
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銅管と異種素材の真鍮ソケットとの、銀ろうを使ったろう付も体験できます。
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配管を立てて、銅管とソケットの間に上向きにろうを流し込んだり。
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横に寝かせて、極力ろう垂れを抑えて上下まんべんなく流し込んだり。
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周りに障害物があると想定して、前方からしか作業できない状況で、どれだけ上手く後ろへろう付するか。
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後ろは鏡を使って確認しながらの作業... かなり実践的です。
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溶接作業が終わると、ここからがキモです(^^)
ろう付した配管を、電動ノコで縦割りにします。
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こんな感じで。
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普段は写真右側しか見えませんが、割っちゃうので左の様に中身も見えるんです。
ソケットと銅管の間には、しっかりとろうが回っていて、いい感じに溶接できています(*^^*)
阿部的には、もう少し内フィレットにロウが回ってたらなぁという感じです。
はい、ここで終わりじゃありません(^_^;)
これを平べったくして、つなぎ目を無理矢理そらします。
しっかりとろうが回っていると、めくれる事はありません。
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焦って作業すると、ろうがまんべんなく回らず、こんな感じでめくれてしまいます...
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外側がキレイに繋がっていても、内側はこんな感じになっているかも知れない訳です。
しっかりと炙って、しっかりとろうを流し込む事の重要性が解りますね。
今回、定員12名で満席でした。
一緒に受講されたみなさん、ホント熱心で凄かったです。
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溶接、奥が深い(^^)シミジミ
この講習会、来年度以降も続けてくださいってお願いしましたが、国の支援事業としての開催は、今回が最後だそうです。
ただし、我らが日設連は、もっとたくさんの人に受講していただきたとの思いから、来年度からも続けて行ける様頑張りますとの事でした。
まぁ恐らく、もぅ「無料」では難しいと思いますが、これは受講料払ってもメリットの方が大きいです。
ぜひ全国の同業者さんにも参加していただきたいですね。
いやぁ~ホント、むっちゃ楽しかったぁ~(*^^*)
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