7月初めの繁忙期真っ只中から、すべての工事受付を停止させていただいて行っていた、空調設備改修工事が完了しました。
現場はまだ続いていますが、アベ冷熱技研が下請けさせていただいている、空調設備部分が完了しました。
左から、10馬力同時ツインタイプ、5馬力シングルタイプ、5馬力ビルマルチタイプです。
エアコン機器は、元請けさん支給品。
三菱電機をお奨めしていましたが、施主様のご希望と、急に決まった案件のため、耐重塩害仕様のエアコンの在庫があったのがダイキンとの事でした。
ダイキンですけど、支給品ですから(文句は言いながらも)しっかり施工させていただきました(^_^;)
かなり広いスペースに、天カセ4方向吹出しの10馬力同時ツイン。
左側は5馬力タイプ。右側はこの後パーテーションで区分けされる、ビルマルチタイプの1台。
こちらの部屋は制御系機器が座っているところで、ビルマルチタイプの1台。
天井は無くて、スケルトン仕様になっています。
現場がある構内は、もの凄い安全管理が徹底されています。
初めて入場する作業員は、かならず新規入場教育を受けます。
構内に入場するには、入場許可証がなければ入れません。
安全に作業を行うため、携帯電話やライターの持ち込み禁止。
持ち込む電動工具は、すべてチェックされて検査済みステーッカーが貼られます。
ヘルメット・安全靴・腕まくりダメは当然ですが、安全帯・ゴーグルが必須です。
メガネを掛けてない人は、保護メガネを掛けないと入場できない徹底ぶりです。
この酷暑にこの重装備は、かなり過酷です(^_^;)
工事に入った初日の午前中は、安全教育と持ち込み電動工具の検査で潰れました。
午後から作業開始。
既存機の撤去のため、フロンガスを回収します。
海の近くなので、室外機の内部はボロボロです。
よく動いていたなという感じですね...
隣の室外機は制御機器室のエアコンなので、止めることはできません。
運転しながら新しいエアコンを設置した後、撤去となります。
今回、天井も電気設備も全部改修します。
止めることができないエアコンは残したまま、天井も撤去されました。
今回、電動アッパーくんは大活躍でしたね。
同時ツインタイプと、ビルマルチタイプは、室外機1台に対して室内機2台。
途中の天井裏で、分岐管を使って配管を分岐します。
4mほどある高さでガス溶接。
外部配管も溶接箇所がかなりありますが、この現場では外部で溶接する場合は、たくさんの制約があります。
溶接作業を行う場合、前日までに何日の何時から何時までという許可申請。
当日は、溶接作業を行う周辺を防炎シートで囲い、付近の造作物には水で濡らした防火シートを巻きつけて、現場監督、ガス検査員、監視員、作業補助者など、作業してる人間より、見てる人間の方が多いという状況での作業,,,
なかなか前に向いて進みません(T_T)
配管やケーブルの接続完了。
この後、板金屋さんがラッキングカバーを掛けてくれるので、この状態で放置。
外部の配管支持金具は、やっぱり海が近いので腐食が進んでいます。
この辺りは既存流用でもかまわないとの事でしたが、どうしても気になるので、溶融亜鉛メッキ仕上げの支持金具に取替えました。
配管作業が完了すると、フロンガスを流す前に、窒素ガスを使って気密試験。
規定圧力を掛けて24時間放置して、漏れがないかテストします。
右は温度計。38.4℃は気温です(^_^;)
はぃ、毎日こんな温度の中で、お茶とアクエリガブ飲みしながら作業してました...
気密試験が終わると、真空引き開始。
配管距離が長いので、2時間程度引いてます。
転倒防止措置については、元請けさんの施工部分です。
作業が完了すると試運転。
ブレーカーの電源を入り切りするのにも、現場監督の立ち会いが必要です。
運転ガス圧測定・運転電流測定・室内機吹出温度測定など、初期点検を行って異常がないことを確認して完了です。
現場は3階。制約により、基本的に工具や軽微な材料搬入は、外壁に組まれた足場を使っての搬入。
この現場で何が一番大変やった?って聞かれたら、溶接機やフロン回収機、回収ボンベ、真空ポンプなどの荷揚げ降ろし。
足場上からロープで揚げたり降ろしたりする訳ですが、腰を痛めていたのでこれが辛いのなんのって...
さすがに50kgはある窒素ボンベと電動アッパーは、最初にクレーンで揚げてもらって、最後まで現場に置きっぱなし。
最後に撤去したエアコンと一緒に降ろしていただきました。
あと、松山市内の現場じゃないので、片道一時間の行き帰りは、腰痛持ちには地獄の様でした…(^_^;)
まぁ~いろいろありました。ホントいろいろありました。
下請けの分際ですので、ここに書けない失敗や不具合、いっぱいありました。
その分、もの凄い成長した感が自分の中で溢れています。
請けるのどうしようか悩んでいた自分が馬鹿らしいです。
阿部を信頼して、阿部のやりたい様に任せていただいた、元請けのM社長とM電気工事のみなさんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
この成長をお客様に還元できるよう、これからも頑張ってまいります<(_ _)>