いつもお世話になっているクリーニング屋さんからのご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機 霧ヶ峰 MSZ-GV5617S-W 汎用タイプ単相200V5.6kw18畳用をお買い上げいただきました。
既存機は天吊形パッケージエアコン、動力三相200V5.6kwです。
先週、「お店のエアコンが突然使えなくなったんで、一度見てもらえませんか?」とご連絡いただき、点検にお伺いしていました。
リモコンが全く反応なし。
リモコンが悪いか、室内機の基板が悪いかな?と思い、点検しましたが、どうも室外機側が悪い様です。
室外機は地上に奥スペースが無いため、2階の屋根置きになっています。
今年の春に、屋根の補修をされた時、他の業者さんが一度取外して再取付けしています。
傾斜の調整くらいはして欲しいですねぇ...
配管接続部からオイルが大量に漏れています。
恐らく、再取付け時に、フレアの再加工もしてないんじゃないかと思われます。
とりあえず、全く動かないのはガス漏れとは関係ないので、基板をチェックしていきます。
室外機までの電圧は200V掛かっているので、基板が怪しいです。
黒いススも見えるので、室外機の基板で間違いないでしょう。
取り急ぎ原因は特定できましたが、何せ予定がパンパンで、部品を取り寄せてまた修理にお伺いできるのがいつになるか判りません。
少し修理費用が高くなりますが、メーカーに依頼する方が早いのでメーカーに依頼していました。
二日後メーカーが動いてくれた様ですが、お客様曰く、「かなり高額な修理費用を言われたので、買い換えるからもぅいい。」と、断られたそうです・ω・
「阿部さん。阿部さんの時間のある時でいいですから、取替えをお願いします。」とご依頼をいただきました<(_ _)>
さて、大変です!日程調整。機器の段取り。部材の手配。
西日の当たるガラス張りのサウナの様な状態の店舗ですから、急がないといけません。
この室外機、どうしよう...重量71kg...
さすがに人力では降ろせないので、クレーンを段取りする案件ですが、急ぎなのと予算の都合とで、この室外機はここへ放置する方法で進めていきます。
この屋根の上、5台ほど室外機が並んでいるので、降ろすのはまた今度、予算と時間がある時に(^_^;)
はぃ、急な出費になるので、同じ天吊形のパッケージエアコンは価格的に無理です。
同じ能力のルームエアコンをご提案させていただきました。
業務用に比べて風量が少ないですが、そんなに広い店舗でもないので能力的に十分行けます。
で、新しい室外機の重量は37kg。
まぁ担いで上げるには結構な重量です。腰も痛めてるし(TдT)
工事前日に急遽、ちょうど仕事が休みだった弟に手伝ってもらい、ハシゴを使って2階屋根上へ上げる作戦です。
室外機をロープで縛って、上から会長と弟に引っ張ってもらい、阿部は下から担いで押し上げます。
こうすると阿部が転落しても、室外機は無事という... え?・ω・
という訳で、昨日室外機を上げることができたので、何の不安もなく本日工事に掛かります。
まずは既存の室内機を撤去。
配管穴とは逆の方へリモコン線の穴が開いているので、この穴を利用して電源ケーブルを通していきます。
既存の穴が隠れる様に、背面板を設置。
配管穴を開けていく...訳ですが...
これがまぁまぁ大変でした。
石膏ボードの向こう側は、ブロック造...そしてモルタル、でサイディングボード。
その厚み、39cm...(;´Д`)
かなり時間掛かりました。それもサウナの様な店舗内で。
倒れそうになりながらも、貫通スリーブを挿入。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
既存配管は3分5分の隠蔽配管でしたので、一切流用せず、新しい2分3分配管をスリムダクトで立ち上げます。
午後から工事に掛かったので、もう夕暮れです。急がないと...
屋根上はこんな感じで完成です。
真空引きの写真撮ったつもりが、全く撮れていませんでした。疲れてますね...
これで完成ではありません。
動力三相電源だったものを、単相電源へ切り替えます。
ケーブルは室内機の所まで行っている、既存ケーブルを流用。
ブレーカーのところで単相側へ差し替えて完了です。
しかしここの分電盤というか、ブレーカー群...どうにかしたいなぁと思いつつ、予算面もありますし。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。
8時前まで掛かって日が暮れてしまいましたが、「お忙しいのに、お盆休みなのに、いつもすぐ対応してくれてありがとうございます。これで盆明けから快適になります。助かりました。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。
霜ヶ峰です
返信削除業務用エアコンから家庭用エアコンの記事が出てきてハッとしました。
職場の応接室の壁掛け業務用エアコン(三相200V、5.6kW、一定速機種)のブレーカーが
ここ最近頻繁に落ちるようになり、特に雨が降った日は間違いなく落ちている有様です。
業者さんから取替の見積もりをもらったものの、
この記事のクリーニング店さんと同じく急な出費でしかもいい値段がするので保留状態です。
幸い8月は関東では涼しい日々が続いて使うことが無くなりほっとしています。
容量的にも家庭用のエアコンでいいのでは?という話も出てきました。
フロン排出抑制法の縛りも無いことから
今後は小規模な部屋なら業務用エアコンから
家庭用エアコンに替える人も居そうな気がします。
9.0kWの家庭用エアコンも出てきてるので
メーカーもそんな人を想定してそうです。
そうですね。近年の住宅やマンションは広いリビングが多くなりましたから、省エネタイプの上位機種では能力の大きなエアコンが発売されていますね。
削除安価なタイプが5.6kw程度までしか出ていないのは、業務用との住み分けをしているのかなと思います。
まぁ基本的にルームエアコンは住宅用ですから、風量の面で業務用には敵いませんが、ドアの開け閉めが少ないとか、換気量が少ない店舗などでは十分使えますね。
業務用の最大のメリットは、動力契約が使えることです。
エアコン以外に動力回路を使っている場合には、そちらを使う方が電気代の面でお得ですから。
そこはちゃんとご説明して、お客様に判断していただくところですね。
霜ヶ峰です
返信削除確かに4.0kWクラスの壁掛け霧ヶ峰と同クラスの壁掛けスリムエアコンの諸元表を見ていたら
室外機や使用配管のサイズが違うなど設計が違うんですよね
見守ることしかできませんが容量不足を招く
ダウンサイジングにならないことと
早く涼しい日が来ることを祈ってます
まだまだ暑い日が続きそうですよ(^_^;)
削除この時期は修理のご依頼が増えています。。。