2025年1月23日木曜日

22年お使いの電気温水器内部から水漏れでエコオート370Lへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、電気温水器の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 SRT-J37CDH5 エコオート370Lをお買い上げいただきました。

既存機も三菱電機です。
2003年製なので、22年目ですね。
電気温水器は構造がシンプルなので長持ちでするものが多い感じがします。

実は昨年11月頃に、「急に電気代が3倍くらい高くなったんですけど、阿部さん何か考えられることはありませんか?」と、ご相談いただいていました。
このお家、年に数日しか使われない建物なので、通常は数千円の電気代で済んでいます。
大きな電気製品を使わないと電気代が3倍になることはありません。
ピンときたのは電気温水器。
「もしかすると電気温水器からお湯が漏れてませんか?最悪の場合は建物内のお湯の配管が破損している場合もありますね...。お湯が漏れているとタンク内に水が入ってくるので、電気温水器はどんどん沸かさないとと判断して電気を使ってお湯を沸かすので電気代が上がりますね。」
当社施工品ではないので、設置された業者さんかメーカーに点検依頼する様お伝えしていました。

数日して「やっぱり阿部さんの言う通りでした。電気温水器の中で漏れていました。」と、ご連絡いただき、「もう20年以上使ってるんで、阿部さんに取替えていただきたいんですけどお願いできませんか。年明けで全然かまわないので、阿部さんの時間が取れる時に。」という事でご依頼いただきました。

年末はとてもじゃなく時間が取れないので、本日取替えになりました。
年明け、時間がある時に四国電力へ「取替えますよ」という電力申請手続きを行って、受理されてから施工になります。

既存機は460Lですが、ほとんど使われていないので370Lに変更します。
エコキュートやボイラーという案もありましたが、隣家が接近しているので、沸きあげの際の「音」に配慮して電気温水器に決まりました。

では工事に掛かります。
まずは既存機を撤去するのですが、アンカーボルトが腐食していてビクともしません...

仕方ないので、ディスクグラインダーで切り飛ばしました。

撤去完了。 え?いつも通り一人で作業ですよ。かなり大変ですけど...

新しい温水器の位置決めをして、アンカーを打つ位置を決めます。

アンカーはいつもの様に、HILTIのウエッジアンカーを使用します。
このアンカーは叩き込んだ後に、ナットを締めて引っ張る事で強度が増します。
引っ張れば引っ張るほど、コンクリートへ食い込む仕組みのため信頼性は抜群です。
溶融亜鉛めっき仕上げなので、腐食にも強いアンカーです。


さて、温水器を据えようかというところで、給水管が嫌な感じで動くのに気が付きました。
どうしても気になるので、配管の周りのコンクリートをハツっていくと、給水管がソケットのところでスッポ抜けました...

え?嘘でしょ?折れたのかと思ったら、抜けていました。

ソケット内を覗くと、接着剤を塗った形跡がありません...
20年以上、ここも漏水してた様です...
周りにコンクリートが巻かれていたので、大量には漏れていなかった様ですが...

気がついて良かったです。
しっかりと接着して、新しい管に取替えました。
ここまで、ものすごいタイムロスです...
今日一日で終えることができるのか、不安を抱えながら作業を進めます。

温水器を据えて、しっかりとアンカーへ留めます。

配管を接続して、タンクへ注水開始。

水漏れなどがないか確認してから、しっかりと保温材を巻いておきます。

電源ケーブルとリモコンケーブルはPF管に収められていましたが、両方とも劣化が進んでいたので、、、

PF管よりは耐久性の高い塩ビ管で配管しなおしました。

外周りはこれで完成。日が暮れてきました。

キッチンでリモコンを取替えます。

浴室のリモコンも取替えて、初期設定後試運転開始。

お湯はまだ沸いていないので、湯はり運転ができるか注水試験を行って作業終了です。

撤去した温水器は軽トラで引き上げます。

370Lでコンパクトになりましたね。
エコキュートに押されて電気温水器はあまり出なくなりましたが、今回の様に「エコキュートは沸きあげの際の音が気になる」とか、「ボイラーだと燃焼音と排気の臭いが嫌」などの場合には電気温水器が最適ですね。

途中イレギュラーな作業が入ってどうなる事かと思いましたが、なんとか一日で完工できました。

「足元にカバーも付いてスッキリしましたね。これで安心して使えます。お一人で大変な作業させてしまってすみません。きれいにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。

2025年1月21日火曜日

全館空調の住宅なのに2階の部屋へエアコン新設工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

ダイキン製スタンダードタイプ、お客様支給品です。

今回のご依頼は、2階寝室へエアコン新設です。
新築時に全館空調(エアコン1台で建物内全部屋を空調する)システムを導入されたそうですが、どうしても2階南西の部屋が夏場暑くて寝られないとの事で今回のご依頼になります。

エアコン専用コンセントは設置されているので、こちら面に室内機を取付けます。

ただし外壁には、太陽光発電システムのパワコンがあります。
お客様のご希望は、「できれば配管は真っ直ぐ下ろしたい。」です。

配管を真っ直ぐ下ろすためには、室内機をこのくらいの位置に取付けなければいけません。

配管穴を開ける位置に柱などがないか、壁裏センサーを使って探ります。

位置が決まると、慎重に穴開けを行っていきます。
クロスが和紙なので、いつもの工法とはちょっと違います。
ちなみに平成27年新築なので、建材に石綿は含まれていません。

無事貫通。断熱材はセルロースファイバーの様です。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

配管穴に合わせて背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

年明けからずっとハシゴ作業ですね...

アイボリー色のスリムダクトで、真っ直ぐ下ろしました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「きれいに取付けてもらって、ありがとうございます。これで今年の夏はゆっくり眠れます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年1月20日月曜日

石油機器技術管理士資格更新のため再講習を受講

本日は朝から丸一日、「石油機器技術管理士」資格の再講習の受講に行ってきました。
石油機器技術管理士は、(財)日本石油燃焼機器保守協会が認定する資格です。
この資格保持者は、ボイラー・ストーブ・ファンヒーターなど、主に灯油などの燃焼機器の設置・点検整備を行うことで、機器の安全性・信頼性の確保に努めます。

法改正など、機器に関する技術動向・知識の向上・点検整備の技術向上のために、5年以内ごとに「再講習」を受講しなければなりません。

屋内でストーブやファンヒーターなどの燃焼機器を使用される場合は、きちんと換気を行いましょう。
特に最近の高気密高断熱のお部屋内でファンヒーターなどの燃焼機器を使用するのは大変危険です。
悲しい事例を増やさないよう、機器の定期的な点検も行いましょうね。

アベ冷熱技研では、「石油機器技術管理士」がボイラーの設置・点検を行っております。
「燃焼音が高い」「臭いがきつい」など異常があれば、お早めにご相談ください。

2025年1月19日日曜日

令和6年度技能検定(冷凍空気調和機器施工)の検定補佐員としてお手伝い

今年も、松山共同高等職業訓練校にて、「令和6年度冷凍空気調和機器施工技能検定」の実技検定が開催され、そのお手伝いに参加してきました。
阿部は今年も「技能検定補佐員」を委嘱されまして、試験会場設営から試験当日、検定員さんたちの補佐として受験されるみなさんを見守りました。

合格作品は各等級の中から仕上がりの良さと基準適合率を見て、数名ずつの優秀な作品を選定して、後日行われる筆記試験の成績を加味して、優秀者表彰を行います。
成績優秀者には、晴れの舞台で表彰状と盾の授与式が行われます。

資格取得はその人のレベルアップだけでなく、気持ちの上での責任感と一層の向上心を持つことができます。
特にこの技能士制度は、自身の腕試しの様な感覚で受験ができますしね。

「電気工事は電気工事士へ。」と同じく、環境問題の観点からも「エアコン工事は冷凍空気調和機器施工技能士へ!」という時代が来ることを、切に願っています。

これからもこの業界の発展と、優秀な技術者育成のお手伝いができる様、頑張ってまいります(^^)

2025年1月18日土曜日

16年お使いの富士通Gから三菱霧ヶ峰へエアコン取替工事

11年前の新築時に、分解洗浄と移設工事をさせていただいたエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2524-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は富士通ゼネラル。
2008年製。16年ご使用でまだ動いていますが、そろそろ取替えておきたいとの事です。

室外機周りはこんな感じです。

お部屋は2階ですが、中二階の部屋が間にあるため、ほぼ3階の高さがあります。

既存機を撤去しました。

新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

登って作業している時はそんなに感じないんですけど、下から見上げるといつもよりは高さがありますね。
お天気が良くて風もないので、作業していても快適です。

配管は新しく取替えましたが、スリムダクト(配管化粧カバー)は既存のものを流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
右の室外機はリビングのもので、新築時にお買い上げいただいた霧ヶ峰です。
昨年末に分解洗浄させていただきました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「おお、いいですね。きれいに取付けてもらって、ありがとうございました。また何かありましたらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。