2024年10月14日月曜日

マルチエアコンから1対1の高性能なルームエアコンへ取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、二日間の工程でエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 ムーブアイ搭載お掃除機能付き霧ヶ峰ルームエアコン お客様支給品です。

かなり前から「このエアコン取替える時は阿部さんにお願いします」と言われていた、マルチエアコンの取替えです。
室外機×1台に対して、室内機×2台のタイプになります。

1台はリビングにある天井カセット形4方向吹出しタイプ。

もう1台は、リビングの隣の和室にある一般的な壁掛形タイプ。
1999年製で効きが悪くなってきたので、故障する前に取替えてしまいたいとの事。
これを機会にマルチエアコンはやめて、一般的な1対1の壁掛形にしたいとのご希望です。

和室は大丈夫ですが、リビングはどうしましょう。
天カセを外してしまうと天井を塞ぐために大掛かりなリフォームが必要になるため、とりあえず室内機だけ残置することになりました。
新しい壁掛形の室内機を取付けることができる壁は、ここしかありません。

さて、専用コンセントも各部屋へ増設しなければなりません。
分電盤のある洗面所の隣に浴室点検口があります。

点検口あるから行けるだろうと思って覗いてみると... 見事に全方位塞がっています。
防火壁の様なので、気安く開口する訳にもいきません。
露出配線しかありませんね...

では作業に掛かります。
まずはリビングの室内機の位置決めをしていきます。

鉄骨造なので、壁内に鉄骨やブレース(筋交い)がないか探知機で探ります。

石綿飛散防止対策を行って、配管穴を開けていきます。

きれいに貫通できました。

電気工事に掛かります。
分電盤からリビングまでケーブルを延長していきます。

天井裏が見えないので、室内は化粧モールで露出配線。

一旦外壁を抜いて、屋外は塩ビ管を使って配線保護をします。

延々と基礎を横引き。

延々と...

エアコンのところまで、約20mほど。午前中いっぱい掛かっています...

室内側へコンセントを取付けて、配管穴には貫通スリーブを挿入しておきます。

配管穴に合わせて背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は外壁に合わせて、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してリビングが完了です。
初日はリビングのみで精一杯でした。

二日目の本日は和室の取替え。
和室の室外機は既存の室外機のところに置くため、先にポンプダウンを行って取外します。

撤去完了。

室内機も取外しました。

隠蔽配管は流用しないので、壁際でカットしてアルミテープで塞ぎます。

配管穴は左側面に開けるのですが、鉄骨造なので厄介です。
壁際に開けたいのですが、金属反応が出て願いは叶いません...

壁裏センサーで反応の出ないところを狙って、配管穴を開けていきます。

やっぱり...黒色のブレースと奥に鉄骨が見えています。

和室の専用電源は、マルチエアコンの室外機に接続されていたものを流用します。
配管は壁際で切断して、アウトレットボックスを設置。
電源ケーブルだけ延長し、スリムダクト内を介して室内へ。

コンセントを取付けた後、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

同じく外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
一人作業なので、みっちり二日間掛かりました。
「きれいに仕上げていただいて、ありがとうございました。二日も掛けて大変な作業ですみません。またお願いしますね。」と、ご夫婦で大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年10月10日木曜日

7年ご使用の三菱霧ヶ峰エアコン分解洗浄&手直し作業

いつもお世話になっているお客様から、エアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

三菱電機 MSZ-GV2517-W(2017年製) スタンダードタイプです。

7年前にアベ冷熱技研でお買い上げ、取替工事をさせていただいたエアコンです。
ん???あれ?なんだこりゃ???
外壁リフォームをされた際に、一緒に室内機の移動を建築屋さん専属の業者さんにお願いしたそうです...

こちらのお宅、下にカーポートがあってハシゴ作業が大変だったんです。
外壁を治すついでにお客様が、「取替えの時にハシゴでやりやすい場所に室内機を移動してほしい」とお願いされたそうです。
でもしかし、もうちょっとやり様があったと思うんですけどねぇ。

取外しに掛かります。
あれ?3分のフレアナットに亀裂が入っています。
このナット、水抜き穴があるので三菱の純正品ではありませんね。
ナット周辺の腐食は見当たらないので、これは締め過ぎ(オーバートルク)によるものですね。

2分のフレア部分は潰れかけでした。これもオーバートルクによるものです。

とりあえず室内機を外してお預かりします。

「凄い臭いがするんですよ。」と言われる様に、内部にはびっしりとカビが付着していました。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
既存のフレアナットは外して、純正のナットを取付けてフレア加工しなおします。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

オーバートルクにならない様、トルクレンチを使って規定トルクで締め付けます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

垂れ下がっていたコードは、プラモールで仕上げました。
将来このお部屋のクロスを貼り替える際には、配管穴を塞いで、コンセントは室内機の近くに移設することをお奨めさせていただきました。

「わぁ、スッキリした。きれいにしてもらってありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2024年10月9日水曜日

主幹ブレーカーが上がらないので漏電調査と不良箇所切り離し作業

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、漏電改修作業にお伺いしていました。
まず最初に、当社施工物件以外の漏電対応は行っていませんのでご了承ください。
今回は、以前エアコン工事をご依頼いただいた際に分電盤内部も阿部が少し触りましたので、もしかするとという事でお引き受けしました。

「阿部さん、講堂の電気が使えなくて、元のブレーカーが落ちたまま入りません。いつでもいいので阿部さんの空いた時間に見てもらえませんか。」と、ご連絡いただきました。
会合がある時以外は電気も使われていないそうで、まったく急がないというお話でしたので、本日時間ができたのでお伺いしました。

主幹の漏電遮断器が落ちていて、漏電表示が出ています。

見えている分岐ブレーカーをすべて落としても、主幹が上がりません...
主幹ブレーカーの不良かと思いましたが、内扉に外部コンセントの表示が?

こんなところに分岐ブレーカーが隠れていました。

ひとつひとつONにしていくと、このブレーカーをONにしたところで主幹が動作しました。
この回路が悪い様です。

絶縁抵抗計で測定すると、針が振り切れました...

よく見ると二次側に2系統繋がれています。

ブレーカーからケーブルを外して測定すると、片方の回路が漏電していました。

さて、この回路を探さなければなりません。
外周りにあるコンセントをすべてチェックしていくと、駐車場の植え込みにある照明ポールのコンセントに当たりました。

コンセントを外して、内部を目視するも異常なし。

ポール内を確認しても、漏電する様なところは見受けられません。

コンセントからケーブルを外して、ケーブルの絶縁状態を確認。
あぁ...ダメですね。嫌な予感がしてきました。

建物からポールまでの分岐点を見つけました。

このケーブルで間違いありません。

分電盤側とコンセント側を縁切りします。

どちらのケーブルが悪いかチェックします。

悪い予感は的中しました... 地中を通っているケーブルの不良が確定しました...
ケーブルの見えているところに損傷はないので、地中に埋まっているケーブルのどこかで異常が発生しているものと思われます。

ケーブルを抜き替えしてまでこのコンセントを活かす必要はないそうですので、漏電しているケーブルの縁切りをして作業終了です。

すべてのブレーカーが上がって、異常無しでお引渡しです。
これで安心してご利用いただける様になりました。

最後に、当社施工物件以外の漏電対応は行っていませんのでご了承ください。

2024年10月8日火曜日

エアコン分解洗浄の受付を再開します。ただし...

朝晩は涼しくなってきましたね。
「エアコン分解洗浄の受付はまだ再開しないの?」と、お問い合わせをいただく季節になりましたので、この辺りでエアコン分解洗浄の受付を再開します



ただし...10月8日現在、大変ありがたい事に10月の工事予定がほぼ埋まっております。
これ以降お受けできるのは、11月に入ってからとなります。
エアコン工事、電気工事、アンテナ工事などたくさんのご依頼をいただきまして、エアコンを洗っている時間がほとんど取れません。

誠に申し訳ございませんが、とりあえずは前回の受付終了時からお声掛けいただいていたお客様を最優先とさせていただきます。

 ・一度に2台以上の洗浄はお引き受けできません

 ・当社で施工させていただいたエアコンのみの受付とさせていただきます
  ※他社施工品は受付できません
  ※お引越しなど移設工事と同時の洗浄は可能です

現在、阿部一人で作業を行っているため、どうにも手が回らないのが現状です。
誠に申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

2024年10月7日月曜日

令和6年度 後期技能検定受付が始まりました

令和6年10月7日(月)~10月18日(金)の間、「令和6年度 後期技能検定」の申請受付が開始されています。


「冷凍空気調和機器施工」の試験は、この後期に行われます。
エアコンや冷凍機を扱う職人さんたちは、持っていて当然の資格と言えるこの資格。
アベ冷熱技研も所属している「愛媛県冷凍空調設備工業会」では、全員1級取得を目指し、この業界の発展・地位向上のため、所属会員の後押しを行っています。

この検定試験は通常の国家試験と違い、ペーパーテストだけでなく、図面から実物を組み上げる実技試験も行われ、成績優秀者は盛大な表彰式会場で、記念の盾と表彰状が授与されます。

「国がその個人の腕(技能)を認めました」という意味の資格ですから、合格しなければその仕事ができないというものではありません。
技能検定は、労働者の有する技能を一定の基準によって検定し、これを公証する技能の国家検定制度であり、労働者が自らの努力と経験によって身に付けた技能と知識を検定するもので、この検定の合格者は、職業能力開発促進法に基づき「技能士」と称することができるのです。

お客様が施工業者を比較検討されるときには、社会的評価のある技能士の方に依頼されることをお薦めします。