「最近、暖房器具使うと、よくブレーカーが落ちてイカンのですよ。阿部さんとこでそんなのもお願いできるんですか?」とご相談ご依頼いただき、電気容量増設工事にお伺いしてきました。
既存分電盤です。
主幹ブレーカーは30A。6回路分岐。
30年程度経過しているため、設備的には容量不足と老朽化が進んでいますね。
電子レンジ、オーブンを使っているコンセントは、専用回路ではありません。。。
エアコンは4台ありますが、すべて足元のコンセントから取っています。。。
極めつけはコレですね。。。
これが2台あって、レンジと同回路のコンセントから取っていました。。。
これだけで1000Wありますからねぇ。
こちらのお宅、契約内容がちょっと変わってます。
電力量計が3つ。(4つありますが、1つはタイマーSW)
1つは電気温水器の深夜電力メーター。
残り2つは電灯用電力メーターですが、この建物、繋がってるんですけど、以前は2世帯住宅だったそうで、そのまま残っている状態です。
ブレーカーボックス内には、主幹ブレーカー60Aが付いていて、分岐が30A×2個。
ん?あれ?よく見ると、右の30Aは60Aに繋がっていなくて縁が切れてます。
もともとは繋がっていた感じですけど、契約を分けた感じですね。
図面を描きます。
図面の左上の点線の部分が、30Aブレーカーの領域です。
今はほとんど使用してない領域なので、予算の都合上ここは触らないことになりました。
主幹ブレーカーが60Aですから、これ以降の設備を増強する方法でご提案し、ご依頼いただきました。
まずは四国電力へ申請手続きを行い、受理されると工事に掛かります。
広いお家ですが点検口が各所にあるので、いろんなところから天井裏へアクセスします。
幹線ケーブルを新たに電力量計~分電盤まで通していきます。
既存のケーブルはVVF2.6mm×3芯ですが、電気容量が増えるのでCV-T14sqへサイズアップします。
配線工事中は停電を避けたいので、既存の分電盤を横へずらして配線作業。
分電盤を動かしていたら、ふっと照明が消えました???
ブレーカー落ちてないのに、電圧が掛かっていませんよ???
分電盤をゆすると点いたり消えたり・・・ どうもブレーカーも老朽化で接触が悪くなっている様です。。。
ちょうど換え時でしたね(^_^;)
増設回路は6回路。各部屋へケーブルを通していきます。
あっちの天井裏。
こっちの天井裏。
大きな梁があって通りそうもないところも諦めません!
梁の近くまで這いずって行ってでも通します(^^)v
エアコン横に開口して、ケーブルを引っ張ってきます。
専用コンセント設置完了。
ここから停電作業に掛かります。
新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。
ブレーカーボックス内は、真ん中にあった30Aのブレーカーを撤去。
60AのブレーカーへCV-T14sqを接続します。
一次側(電力量計側・引込側)はCV14sq×3芯なので、今回は触りません。
将来、電力量計を1つにまとめる場合は、このブレーカーボックス内で処理できます。
すべての接続作業が完了すると、絶縁抵抗などのチェックをして電源投入。
パナソニック製 扉付き分電盤 主幹60A、分岐回路は14回路に増えました。
あとは各部屋の増設コンセントの電圧を確認して、コンセントを差し込んで完了です。
「あぁ、これで安心して電気が使えるようになった。ありがとうございます。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました。
アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。
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