2025年11月10日月曜日

大洲のファッションホテルへエアコン移設と取替工事

今日は朝一番に高速道路を走って、大洲市までエアコン工事に行ってきました。
基本、エリア外の工事は受付けていませんが、こちらのお客様は特別ですのでご了承ください。

今回のご依頼は、大洲市内の事務所として使っていた建物に残っているエアコンを外して移設してほしいとのご依頼です。
このエアコン、6年前にアベ冷熱技研でお買い上げいただいたものです。

取外して移設先へ向かいます。

このBlogで何度か登場している「ホテルフォレスト」さん。
こちらのオーナーさんは以前からのお客様で、FB友さんでもあり、同い年で共通の悪友がいると言うことで、かなり仲良くいろいろとお声掛けいただいています。

今回の客室はこんな感じです。
既存機はダイキン製。
動きますが時々調子が悪くなるそうで、取替えをご希望です。

同じ部屋の反対側にもサンヨーのエアコンがありますが、これは長い間動かしていないそうで、こちらの撤去もご依頼いただいています。

室外機はどこにあるのかと思ったら、建物脇の狭い入口の向こうに...

あらぁ... 手前が取替えるダイキンで、奥側がサンヨーです。
サンヨー側の下は、3mほど下がったところに地上があるという状況です。

ダイキンの室外機カバーを開けると、、、あれ?
あぁ...室外機電源じゃないですか...
取替えるにあたって、ここから室内機まで電源ケーブルの延長が必要です...
事前調査を行わずにぶっつけ本番状態で施工するので、毎回こういう悩ましい状態に陥ります。

で。配管を目で追っていくと... え?いや、そこハシゴ届かないでしょ?
そもそもハシゴ積んで来てないし...(隠蔽配管だと思っていました)
しかも右後方出し配管なので、取替えるためにはあの高さで配管を接続しなければなりません。

もう止めて帰ろうかと思いましたけど、オーナーさんと電話で話していると、以前使わせてもらったハシゴが倉庫にあるとの事で。

立ててみました。

届きませんわね...
地上高9mくらいあるところに、7mちょっとのハシゴでは。

登ってみます。かなり足場は不安定...

背伸びして腕を目一杯伸ばせば配管穴に手が届く状態です。
片手でモンキー2丁持って締め上げる作業はできませんね。
でも諦めません。なんとかやってみましょう。

室外機2台とも撤去しました。
サンヨーの室外機を外すときは恐ろしかったです。

そのサンヨーの方は隠蔽配管なので、その配管を利用できないかと思いましたが、配管サイズが2分4分なので無理でした。
ユニオンの異径継手か溶接機積んでいれば施工可能ですが、そんなもの積んでませんから。
何としても今日中にやり切らなければなりません。

配管も外して室内機も撤去しました。

スリーブが入っていないので、気密性確保と小動物侵入防止のため挿入しておきます。

位置決めをして背面板を設置。

ハシゴの上で配管を繋ぎ易い様に、1mほどの配管を室内機に繋いでおきます。

コンセントを壁に埋め込みたかったんですけど、外側のケーブルの処理ができないので。

あまりやりたくない工法なんですけど、室内機の裏にコンセントを収めました。
お客様がコンセントの抜き差しができなくなるので、お奨めはできません。

配管は既存流用です。
ただしケーブルは電源もあるので、電源も内外渡り線も新しいものに取替えます。

既存の内外渡り線は1.6mmを使っていました。
200Vの5.6kwで1.6mm使うとか、どうかしているとしか思えませんね。
ケーブルは2.0mmへ取替えました。

こんな感じで配管を接続します。
あの上までテープ巻くなんて自殺行為ですもの。
パテ埋めは片手でなんとか詰め込みましたので、気密性の確保は十分です。

足場が不安定な状態で配管を立ち下げて、配管のクセを直しながら何度も横移動しての横引きは、一人でやるのはかなり体も心も消耗します。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
山の中なので、真空引きが終わる頃には日が暮れてしまいました。

室外機周りは、こんな感じです。

あぁ、まだこちらの室内機を外さなくてはなりません。

撤去したら冷媒配管側とドレン側の2つの穴が開いていました。

見た目悪いですが、とりあえず配管穴キャップで塞いでおきます。
この後、オーナーさんが見た目いい様に細工をされるそうです。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

まぁ事前調査していない自分も悪いんですけど、どの客室も信じられない様なイレギュラーなのばかりで毎回鍛えられます。
こういうのがあるのでエリア外のご依頼はお断りしています。何卒。

これでこのお部屋も、快適にご利用いただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年11月8日土曜日

現場事務所解体に伴う業務用エアコンのフロンガス回収作業

いつもお世話になっている組合繋がりの電気工事屋さんのご依頼で、建築屋さんが使っていた現場所務所を解体するということで、エアコン撤去の前にフロンガスの回収作業に行ってきました。

ご存知の方も多いと思いますが、エアコンや冷凍機などに充填されているフロンガスは、「フロン排出抑制法」により大気開放が禁じられていて、法を犯すと厳しい罰則が課せられます。
家庭用のルームエアコンは家電リサイクル法の適用となりますが、業務用パッケージエアコンの場合はフロン排出抑制法の適用となり、現地で機器内のフロンガスを回収しなくてはなりません。

フロン回収作業は、その機器が設置されている都道府県へ、「第一種フロン類充塡回収業者」として登録している業者でなければ行うことができない仕組みになっています。
アベ冷熱技研は愛媛県の第一種フロン類充塡回収業者です。

今回の現場は、5台分のフロン回収作業のみです。
配管取外しや機器撤去処分は解体屋さんが行う様です。

午前中は気温が低いので回収スピードが遅いかなと覚悟してたんですけど、ぐんぐん回収してくれて午前中に5台終わってしまいました。
帰ってやること山盛りだったので良かったです。

アベ冷熱技研は、「第一種フロン類充塡回収業者(愛媛県)」です。
業務用エアコンの撤去処分や、今回の様なフロン回収作業のみも、お気軽にご相談ください。

2025年11月7日金曜日

賃貸アパートの一室へエアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様がオーナーとなっている賃貸アパートへ、エアコン取付工事をご依頼いただきました。

三菱電機 MSZ-GV2225-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

空いていたお部屋に入居が決まったとの事で、新しいエアコンを取付けて欲しいというご希望です。
しかし、何を考えて設計しているんですかね?
どう考えてもこの横並びはおかしいです。
大手建築メーカーの設計とは到底思えない様な状態ですね。

では作業に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はスリムダクトをお奨めしましたが、北側で建物裏なのでテープ巻きでかまわないとの事で。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

工事が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

ほぼ標準工事なので、さくっと完了です。
これで新しい入居者さんをお迎えできますね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年11月4日火曜日

中古住宅でエアコン×4台取付工事と分電盤取替工事

いつもお世話になっているお客様から初めてのお客様をご紹介いただきまして、エアコン・分電盤の工事をご依頼いただきました。

三菱電機 MSZ-JXV5625S-W ×1台、MSZ-AXV2825-W ×2台、MSZ-GV2225-W ×1台、パナソニック BQR86144 ×1面をお買い上げいただきました。

今回のお客様はこちらに中古住宅を購入され、南予の方からお引越しされます。
本格的な引越しまでにエアコンを取付けて欲しいとのご依頼です。

エアコンが4台なのと、うち室外機を2階壁面置きが2台あるので、余裕を見て3日間の工程で組んでいましたが、初日がいきなりの大雨スタート...
2階のから取り掛かろうと思っていたのですが、さすがにこの瓦は滑るので屋内作業から始めます。

一番最後にしようと思っていた分電盤の取替えから始めます。

当初のご依頼はエアコンだけだったんですけど、「引っ越す前にやっておいた方がいいことあります?」とご相談いただきましたので、44年経過している分電盤の取替えをお奨めさせていただきました。

作業に掛かる前に、各ブレーカーの行き先を調べます。
調べるとエアコンの回路があちこちに分散していたり、負荷のバランスが悪かったりしたので、今回接続する順番も変えます。

では作業に掛かります。
この時代の主幹ブレーカー一次側接続は、より線をそのまま差し込んでビスで締めているので、長年するとビスが緩んでしまいます。
今回のもゆるゆるでした... ビスが緩むと熱を発する様になって、最悪はケーブルの被覆が溶けてショートしてしまいます。

既存の盤を外しました。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

一次側ケーブルの末端にR形端子を圧着します。
活線(電気が流れている)なので慎重に...

R形端子を取付けてビスで締め付ける事により、緩み防止にもなります。

各回路のケーブルも接続して、分電盤完了です。
安心して電気が使える様になりましたね。

さて、ずっと雨が降り続いていて、風も強くなってきました...
仕方ないので、室内機だけ取付けていきます。
まずはリビングから。
今回取付ける部屋はすべて、専用コンセントと配管穴が開いています。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けておきます。

次に1階和室。何か凄く嫌な予感がします...

配管キャップを外すと、穴を開け直した跡が。
黒い部分は鉄骨です。外観は木造の様に見えますが、軽量鉄骨造の様です。
そもそもコンセントの位置から考えて、そこに柱か何かがあると察しなければなりませんね。

そのコンセントを外して見ると... どうも鳥が出入りしていた様ですね。

既存の穴は流用ですので、このまま作業に掛かります。
ちなみに、穴の周りが湿っているのは、穴を塞いでいたパテから滲み出た油分ですので消えません。

室内機を掛けます。

穴が斜めに向いていて貫通スリーブが入れれないので、気密性を確保するためにパテ埋めをしておきます。
また油分が出ますが仕方ありません。
これ以上滲みは広がらないと思います。

室内側は完了。
相変わらず外は雨と強風なので、カッパと長靴に着替えて外まわりの配管化粧カバーを日が暮れるまで取付けていました。
ずぶ濡れだったので途中写真はありません。

ここまでで初日が終了。
雨のせいで思ったほど進まずでした。

翌日2日目は晴れの予報でしたが、また天気に翻弄されます...
朝、現場へ到着するまでずっと雨が降っていました。
止めて帰ろうかと思いながら作業を始めると、雲がすっと無くなり晴天に。
同時に直射日光が当たって、真夏か?というくらい日差しが熱くて、汗をかきながらの作業です。
配管を接続して、スリムダクト内へ収めます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

リビングの真空引きをしている間に、隣の和室の配管も接続していきます。

電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
途中、ドドーーーンと大きな音が... え?何???
と思ったら、風が吹き出して黒い雲が流れてきて、またドーーーンゴロゴロと雷が...

うわぁ雨が降り出す...と思ったら大粒の雨が降り出して...
必死で片付けて服が濡れてしまい、一気に体温が下がります...

なんとか室外機2台完了です。

工事が完了すると試運転を行い、、、

リビングと1階和室が完了です。

午後からは雨が止んだので、2階の作業に掛かります。

スリーブを入れて。

背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
前は室外機をベランダ置きにしていた形跡がありますが、ベランダが狭くなるので壁面置きに。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認して2階洋室が完了です。
天気に翻弄されながらここで日が暮れて2日目終了です。
この2日間、天気が良ければ2日ですべての工事が完了できていたと思います。
こればかりは仕方ありませんね。
ここまで先週末の作業でした。

連休明けて本日、4台目2階和室の取付けに掛かります。
この穴の位置もどうなんですかね?

一般的な室内機の高さは30cmです。
穴開けるならもう少し下げるべきですね。
ここ、右側に鉄骨のブレースがありました。
まぁ施工方法も人それぞれですね。

気密性確保のため、貫通スリーブを。

三菱霧ヶ峰も高さ30cmですが、ドレンの位置が高めなので少し下げて取付けが可能です。

なんとか既存穴の高さで取付けできます。

穴の高さが高すぎて、屋根の上からではスリムダクトを留めるのにかなり苦労しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
今日はホント穏やかないいお天気で最高でした。

工事が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してすべての工事が完了です。

室外機4台。大変でしたがやり甲斐がありました。

「雨が降ったり寒かったりで大変でしたね。これでいつでも引っ越しができます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。