いつまでも暑い日が続いてエアコン工事のご依頼が止みませんが、本日は初めてのお客様のご依頼で、電気自動車用のEVコンセント増設工事にお伺いしてきました。
ご依頼の内容は、「建物に極力穴を開けたくないので、壁の中にケーブルを通して、コンセントのところまでは床下を通してほしい」というご希望でした。
通常の住宅は一階にユニットバスがあって、その点検口から分電盤裏にアクセスできるように設計されていますが、こちらの建物はユニットバスは2階にあって、分電盤は外壁側に取付けられているという、なんとも後の事をまったく考えられていない状況でした。
分電盤の近くに点検口はありますが、上にユニットバスが乗っているため、分電盤の裏がどうなっているのかまったく見えない上、外壁側は断熱材でパンパンです...
でも、よく見てみるとケーブルの向こう側に排水管が立下がっているのが見えます。
分電盤の裏はパイプシャフトの様になっているみたいですね。
これはいけるかも?
幸い足元にも床下点検口があるので見てみましょう。
先ほどの排水管が見えました。これはいけるかも?
でもあの場所に辿り着くには、なかなか大変そうです...
現地調査にお伺いした際に、「他にも数件見積り依頼をしています。阿部さんができるならお願いしたいと思ってます。」とお話いただきましたが、今回の場合は壁内にケーブルが通せるかどうかやってみないと判りません。
通らなければ屋外を通していく工事になりますが、それでも良ければとお伝えしていたところ、数日して正式にご依頼をいただきました。
アベ冷熱技研を選んでいただいたからには、できるだけやってみましょう。
一人でやるような作業ではありませんが、丸一日工期をいただきましたので頑張ります。
作業に掛かります。まずは床下へ。
排水管や給水管を傷めない様に、奥へ奥へと。
排水管と床の隙間へケーブルを通していきます。
とてもきつくて、床下点検口と天井裏点検口を行ったり来たりの繰り返しです。
ケーブルは押して10cm引いて10cmと少しづつしか進みません...
後少しというところで、まったく動かなくなりました...
ここまで二時間近く掛けた苦労を無駄にしたくないので、お客様に許可をいただいて一箇所開口させていただきました。
この上の辺りに横桟があって通りにくくなっていましたが、開口したおかげでなんとか通りました。
もうホント、床下から分電盤まで立ち上げるだけで午前中が潰れてカラダボロボロ状態です。
EV用の200V30A 感度電流15mAの高感度・高速形漏電遮断器を空き回路に装着して、ケーブルを接続しておきます。
さて午後からは、分電盤からはまったく対角線側のEVコンセント取付場所まで、床下を通していかなければなりません...
床下へ配管を通すための穴を開けます。
さすがにこの壁内にケーブルを立ち上げるのは無理ですから、お客様もそこはご了承いただいています。
床下へ潜って、延々とPF管を引っ張っていきます。
もう首がムチ打ち状態ですが、なんとかPF管が通りました。
PF管内へVVF2.6mmx3cケーブルを通していきます。
お客様にコンセントの高さを確認いただいて、外部を立ち上げます。
あとはEVコンセントを取付けて、電圧確認。
異常がない事を確認して、お引渡しです。
朝9時スタートで夕方5時半まで掛かりました。カラダのいろんなところがズキズキしています...
「暑い中、ありがとうございました。壁の中も通していただいてありがたいです。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。