2021年11月23日火曜日

1方向天カセエアコンが不具合で壁掛形ルームエアコン新設工事

昨年、他のお部屋でエアコン工事をさせていただいたお客様のご依頼で、2階リビングへ壁掛形ルームエアコンの新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4021S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は三菱電機製、1方向吹出し天井カセット形ハウジングエアコンです。(他社施工品)
この夏に冷えが悪くなりメーカーへ修理依頼をしたところ、2002年製というところもあり、「部品がないので修理不能です」と、電話でお断りされたそうです。

このまま天カセの取替えも検討されましたが、今回は「普通の壁に付けるエアコンがいい」というご希望で、壁掛形ルームエアコンを設置する事になりました。
とは言っても、取付けできそうな場所はここしかありません。

室外機はベランダへ置けますが、小窓の前に掛かってしまいます。
少し悩んだんですが、室外機の部分はガラスのハメ殺しなので、「ここで全然かいまいませんよ」とお客様もご了承いただいてこちらへ。

さて、当然ですが電源がありません。

既存のエアコンから、200V回路を取出して来ないといけません。

三菱は室内側でも室外側でも電源が取れます。
今回は室内側で取ってくれているので、かなりラッキーです。

では作業に掛かります。
一応動くのでポンプダウンし、配管内のフロンガスを室外機側へ回収して、室外機から配管をを取外します。

降ろすか降ろすまいか悩みましたが、作業性を考えて一旦室内機を降ろしました。

これがですね、簡単に降ろせると思ってやったんですけど、すべてのボルトナットがユルユルで締められていなくて、室内機を持ったまま引っ掛かって脚立から落ちそうになりました...
酷い施工ですね。
手抜きじゃなくて、重大な瑕疵です。

室内機の開口部を点検口代わりにして、天井裏へアクセス。
え?...
目の前に大きな鉄骨の梁があって、新しく取付けるエアコン側が見えません...
なんとかならないか...

新しいエアコン側にコンセント用の開口を行い、そこからジワジワと通線してなんとかケーブルが通りました。
このコンセントの開口に、結構時間が掛かりました。
天井ボードの上に、もう一枚コンパネがあって、引き回しノコで大汗かきながら開口してます。
なんでコンパネがあるかと言うと、カーテンレールの下地のためにコンパネが入っています。

何事もなかったかの様に、コンセントを取付けました。
もの凄い時間のロスです。

エアコン取付けに掛かります。
鉄骨造なので、配管穴を開ける前に、壁内に金属類がないかセンサーで当たっておきます。

配管穴の位置が決まったら、背面板を取付けます。

コアドリルで配管穴を開けていきます。

こんな感じで、キレイに開きました。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、スリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

既存の天カセは、元通りに取付けました。
配管は繋がってないので、リフォームされるまではオブジェとして残ります。
「わぁ、またキレイに取付けてもらって、ありがとうございます。想像してた以上のできあがりです!もうエアコン工事は阿部さんにしか頼みませんから!」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年11月20日土曜日

未入居の借家で故障のエアコン取替えとエアコンのない部屋へ新設工事

借家オーナーのFB友さんのご依頼で、エアコン×2台をお買い上げいただきました。

三菱電機 MSZ-GV2521-W 霧ヶ峰スタンダードタイプ×2台です。

今月初めに、「借家のエアコンの調子が悪いんで、見てもらえませんか?」とメッセージいただき、他の現場へ行く前に点検にお伺いしていました。

既存機はパナソニック製。
電源は入りますが、室外機はリレー音はするものの動作せず。

エラーコードから調べると、室外機側の電気系統、もしくはコンプレッサーの不良とのこと。
基板で治ればいいですが、基板を交換してもコンプレッサーの不具合が出る可能性もあります。
コンプレッサーの場合は、修理より買い替える方がマシです。
一か八か基板交換するか、買い替えるか。

エアコンが8年経過している事もあり、取替える方向で決まりました。

ついでに、隣の部屋にエアコンがないので、こちらも取付けて欲しいとのご希望です。

元々はエアコンがあったみたいです。

なぜか配管が残っていますね...(^_^;)

階段の下に室外機を置いていた様ですが、ここは浄化槽の様です。
腐食性ガスが上がってくる可能性があるところに、室外機を置く訳にはいきませんね。
奥の方へ設置するようにします。

という訳で、お見積りの内容にもOKいただきまして、本日工事にお伺いです。
まずは、既存の配管を撤去していきます。

既存のスリムダクトは流用です。
ただし、一筋縄では外れません...
ビスが既にナメられていて、ハシゴの上で格闘すること30分...
流用でなければ叩いて割るところですが、大汗かいてなんとか外れました...

しかしこのダクト取付けた業者さんは、ビスまで節約ですか?
2mのダクトを2箇所でしか留めてありませんでした。
新たにビスで留めておきましたけど。

それから、後からサイディングした様で、配管穴の位置が宅内側と外壁側が大きくずれています...

宅内側から見るとこんな感じ。
う~ん、もうちょっとどうにかならなかったもんですかねぇ...

段差がありすぎて、貫通スリーブは挿入できません。
土壁なので、これ以上崩れない様に配管穴キャップを付けて、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

スリーブが入れれなかったので、配管穴は気密性確保のため、しっかりとパテ埋めをしておきます。
三菱は側面カバーが外れるので、この辺りの施工性は抜群です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで、配管を横引きして少しでも浄化槽から離しました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して1台目が完了。

故障機の取替えに掛かります。

いやぁ、また大きな穴を開けてしまってますねぇ...
開けてる途中で竹を引っ掛けましたか?

しかも土壁に直接ビスを大量に打って留めるのは危ないですねぇ。
壁内にコンパネでもあればいいですが、どのビスもスカスカでした...

こちらは貫通スリーブが入りました。
キャップで隠れない隙間は、パテを使って気密性確保。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

既存機のドレンは、ベランダ上え垂れ流しでした。
今回は床に穴を開けて、下にある屋根上に落とす様にしました。
これでベランダが水浸しになりません。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ベランダ周りはこんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「阿部さんめちゃめちゃ忙しそうやのに、今年中にやってもらえて良かったです。またお願いしますね。」と、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。