2021年10月26日火曜日

2021匠の技教室を愛媛県立松山工業高等学校電気科のみなさんと開催

ありがとうございます。かなりバタバタしております(^_^;)
諸々の工事やエアコン洗浄のご依頼で、11月の予定は埋まってしまいました!
心より感謝申し上げます<(_ _)>

さて、そんなに忙しいのに阿部は何やってるんだと怒られること多々ですが、本日は昨年好評いただきました「匠の技教室」に、ものづくりマイスターとして参加してきました。
阿部が一般社団法人愛媛県冷凍空調設備工業会の理事に就任して、ずっとやってみたいと思っていたこの出前授業。
以前から宇和島の吉田高校の方では開催されていましたが、松山の高校では昨年開催が初めてでした。

前年の内容に好評いただき、先生方に「ぜひ」とご依頼いただきまして、愛媛県立松山工業高等学校での開催です。

電気・機械・建築のコースがありますが、今年も電気科のみなさんと。
電気科の卒業生の中にも、冷凍空調系の会社に多数就職しているという現状から、昨年阿部が強く電気科推しでお願いして決定しました。

さっきから阿部が阿部がって書いてますが、そうなんです、昨年に引き続き阿部がまとめ役となって、PowerPoint作ったり、時間割、人員配分を行いました。
とは言っても、メンバーは6人で、宇和島や今治からも応援に来てくれるため、LINEやZOOMを駆使して、みなさん時間のない中、気持ちよく阿部に付き合ってくれての開催です。

与えていただいた時間は4時間。
挨拶もそこそこに、授業開始です。

「空調業界の動向や環境問題について」。
「エアコンの仕組みについて」など、PowerPointを使って説明。

阿部は、実際にエアコンを持ち込んで、室内機・室外機の役割を説明しながら、配管接続作業。

真空引き作業を行いながら、その作業の必要性や施工のポイントをお話しました。
こういうところは前のめりに見てくれます(^_^;)
質問もちょこちょこ出てくるところです。

少し時間があったので、予定になかったんですが、室外機の外装を外して内部構造も見てもらいました。

ある程度、エアコンの仕組みや、工事を行うには知識と技術が必要だということを理解してもらったところで、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について。

一通り使い方を説明して、実際にパイプカッター・リーマー・フレアツールを使って、銅管の末端をフレア加工してもらう体験を行いました。

何せ、はじめて触る工具ですから、扱い方も様々。
各テーブルを回って、マンツーマンで持ち方から扱い方まで細かいところまで教えてあげると、次からは早くキレイに仕上げる事ができていました。

今年は昨年の内容にプラスして、パイプベンダで銅管を曲げる曲げ加工も体験してもらいました。
4分管ではありますが、初めて体験するには少々チカラがいります。

これもやり方様々で、これも教えてあげると「ありがとうございます!」と元気な返事をもらえます。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。

きちっと合わさると気持ちがいいものです(^^)
最後にワイワイと盛り上がっていました。
今回、生徒のみなさんは、エアコンについて少し学びました。
でもそれはほんの一部です。
最後に、安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
ここは一番重要なところですね。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから。

じゃぁどんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところも説明させていただきました。

今回の授業で、生徒のみなさんに新しい道は開けたでしょうか。
この体験は、みなさんの心に残る事ができたんだろうか。
この業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたらいいなという思いで阿部は活動しています。

帰り際、お世話になった先生方に好評いただきました。
また来年度も、それ以降も、継続的に続けていきたいと思います。

2021年10月23日土曜日

14年使用したエアコンが水漏れするのでムーブアイmirA.I.+搭載霧ヶ峰へ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、リビングに設置されているエアコンの取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-ZXV8021S-W ムーブアイmirA.I.+搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。

広いリビングに、日立製のエアコンが2台。

こちらは7.1kwで23畳用です。
14年目で年式も古く、水漏れするので、取替えをご希望です。

こちらのエアコンは、2.5kwで8畳用です。
1台では効かないかも知れないということで設置したそうですが、23畳用1台で十分で、ほとんど使っていないので、これも撤去をご希望です。

2階リビングで、室外機はベランダ置きです。

しかしこれは効率悪いですね。
自分が吹き出した熱風を、また後ろから吸い込んでしまう、ショートサーキットを起こしてしまいます。
ここはご提案させていただいて、後ほど改善します。

では作業に掛かります。
既存室外機を撤去。
ベタ置き、ドレン垂れ流し状態でしたから、かなり汚れていますね...

配管化粧カバーのビスを外そうと思ったら、鉄ビス使われていて、これがなかなか外れず苦労しました...
付属のビスはステンレスなんですが、無くしたんですかね?
タマに見掛けますけど、これも施工不良の一つです。

室内機を外しました。

リフォームした形跡がありますね。
配管穴の奥に古いベニヤの壁がありますが、キャップがそのまま残っています。
しかも、手前の開口の方が低いので、逆勾配になっています。
水漏れの原因はこれですねぇ...

室外機の裏も、配管の断熱がしっかりされていなかったため、結露して背面板も錆びてしまっています。

先ほどの逆勾配の配管穴。
穴の奥を少し修正して、逆勾配にならない様に貫通スリーブを挿入。
スリーブと壁の隙間にはコーキングを打って、気密性を確保。

新しいエアコンの背面板を設置します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

既存化粧カバーは流用です。
ボロボロに錆びていたビスは、ステンレス製に取替えておきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機の下には、溶融亜鉛メッキ仕上げの高置台を設置して、ショートサーキットを防ぎます。

ドレンは垂れ流しにせず、排水口のところまで塩ビ管で導きました。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
ショートサーキットを起こさず、放熱効率が良くなったので、かなり省エネ効果が出るハズです。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

8.0kwで26畳用ですから、1台で十分お使いいただけます。
これで水漏れを気にする事なく、快適にお使いいただける様になりましたね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年10月21日木曜日

メーカーへ修理依頼したら洗浄したら治りますよと言われてエアコン分解洗浄

初めてのお客様からエアコン分解洗浄のご依頼をいただき、本日再取付工事にお伺いしてきました。

日立 RAS-S28A(W)(2011年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

室外機はこんな感じに置かれていました。

配管を見上げると・・・
なかなか凄いことになってますね(^_^;)

なんとか取外したら、配管穴の位置もこんな事になっています...
なんで左側に穴を開けなかったのか。

当然、配管はこんな感じで。
後ろもカビだらけですね。

今回ご依頼いただいたのは、エアコンの効きが悪くなってメーカーに修理に来てもらったそうで、メーカーさん曰く、「エアコン洗浄したら治りますよ。」と。
確かに、フィルターはキレイですが、その奥に見えるのは・・・

いやぁ、久々にいい感じに積もってますね...(^_^;)
熱交換器にここまでホコリが付着すると風が通り抜けなくなるので、風量が下がって効きは悪くなりますね。
丸洗いすればキレイになりますよ。

さて、この穴。

スリーブが入ってないので、挿入しておきます。

穴が大きすぎてスリーブがスカスカなので、アルミテープで気密性を確保しました。

お預かりした室内機を分解していきます。
しかしこれ、パウダースノーの様です(^_^;)

ドレンパンも、ヘドロ状態になっていますね。

ファンやボディ内部も、ホコリとカビがビッシリです。
たしか、日立白くまくんは、ステンレスクリーンシステムとかで、カビが生えにくいとか...

室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、お引渡しです。
「わぁ、ちゃんと風が出てますね(^_^;)。キレイにしていただいて、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。