2021年4月19日月曜日

既存のエアコン穴が変な位置にあって普通に取付けできないエアコン工事

はぃ。タイトルの通りです。
量販店で言う「標準工事」というのがほとんどない、アベ冷熱技研のお仕事です(u_u*)

本日は、以前、会社のエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、ご自宅のエアコンの取替えと新設をご依頼いただき、お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV6321S-W ムーブアイmir.A.I+搭載霧ヶ峰と、
三菱電機 MSZ-GV2220-W スタンダードモデル霧ヶ峰の2台をお買い上げいただきました。


既存機はパナソニック製の5.6kwモデルでした。
2016年製で動いてはいますが、不具合が多いのと少し能力不足なため、取替えの方向でご相談いただきました。

ところがですね、既存機はこんな感じで取付けられていました。
まぁ、傾いてるのは取付けた人の技術のなさを物語っている訳ですが、この幅はどうなんですか?

右端は棚があります。


左側は畳の間になっていて、少し天井が下がっています。
これ、このパナソニックのコンパクトなボディだから収まっていますが、現行機種ではここに収まりません。
「ここをどうしようか」という事で、阿部にご相談いただきました。

当初、「ダイキンの空気清浄機能の付いたエアコンに取替えたいんですけど。」というお話でしたが、三菱霧ヶ峰をしっかりとご説明お奨めさせていただいて、お客様ご納得の上、霧ヶ峰でご注文いただきました。

このBlogを長くご覧いただいているみなさまにはご理解いただいていると思いますが、阿部はダイキンをお奨めしません。
これ書き出すと、原稿用紙50枚くらい軽く書けるくらいダイキンには嫌な思いをさせられてきましたから。
そんな製品を、大切なお客様にお奨めする訳にはいきませんね。

それから、本気で空気清浄したいのであれば、エアコンにオマケの様に搭載されている機能では役不足です。
空気清浄機は空気清浄機として、単体で高性能なものが販売されていますから、ぜひそれをご購入されるのが一番です。
エアコンには、故障の原因になる様な余計な機能は必要ありませんね。

あ、すみません、長くなりました...

では作業に掛かります。
パナソニックの取替えは、1階リビングです。
室外機は地上置き。


化粧カバーはチンチクリン、配管キチキチ、プラロックは半分土に埋まっています。
量販店施工がこんな感じですね。
銅管は熱伸縮するので、余長がないと負荷が掛かりますね。

接続されているケーブルは、冷房能力5.6kwで200Vなのに1.6mmを使っています。
メーカーの指示サイズは2.0mmです。
たまに室外機が燃える記事がニュースとかで上がってきますが、こういうのが原因だったりもします。

既存機を撤去しました。


下り天井までは、785mm。


標準的な室内機の幅は、790mm~800mmです。
さすがに室内機を削るとかは考えられません。

そもそもこの穴の高さは何を基準にしてるんですかね?
天井から配管穴の下面まで、310mmしかありません。

新しい室内機の左側を下り天井の高さに合わせると、穴の位置関係はこんな感じになります。
この配管穴は、この建物を建てた建築会社が先に開けていたものです。
ハッキリ言いますね。
施工不良です。

お客様には事前に工事方法をご説明させていただいていているので、この様に進めていきます。

元の穴は、アルミテープでしっかりと塞ぎます。
位置決めをして、背面板を設置。
全体的に下に下げて、少し左へ寄せています。

新しく配管穴を開け直します。


気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


外壁側から見ると、こういう位置関係です。
室内機を左へ寄せたのは、配管穴の縦りを揃えるためです。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


左上はこんな感じです。


配管化粧カバーも新しいものに取替えます。
既存の配管穴はキャップをして、雨水が入らない様にコーキングしておきました。
建物がまだ新しいので残念ですが、仕方ありません。
「裏の方なんで、大丈夫ですよ。」との了解をいただいています。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してリビングが完了です。


午後からは2階へ。
え?...この配管穴の位置って、もしかして...


いやぁ、これも酷いものです...
コンセントの位置を間違えたのか、配管穴の寸法取りを間違えたのか、これで普通に取付けれるとでも思ったんですかね?

コンセントを交わして背面板を当ててみると、こんな感じです。


出来上がっているものは変えようがありません。
やれる様にやるしかありません。
あまりやりたくないんですけど、背面板の一部をカットして取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


室内機を取付けて初めて気がついたんですけど、室内機が浮いてる様に見えますね。
実は壁が波打ってます...残念ですねぇ...
大丈夫ですか?この建築屋さん。

2階なのでハシゴ作業です。
このくらいのスペースがあれば、安全にハシゴ作業ができますね。


こちらもスリムダクトで化粧仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
泥ハネ軽減のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。

作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

朝9時スタートで、夕方5時過ぎまで掛かってしまいました...
一人作業で、細々と修正やらあったので、どうしても時間がかかりますね。

「きれいに取付けてもらって、ありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年4月16日金曜日

隠蔽配管?埋設配管??ダメでしょコレなエアコン取替工事

相変わらずたくさんのご依頼をいただいていまして、ほぼ二週間先まで予定が詰まっている状況に、心より感謝申し上げます。
この時期は、「阿部さんは夏場は忙しいから、今のうちにお願いしておきます」と言う方々が多く、とてもありがたいです(^^)

そんな本日も、エアコン取替工事にお伺いしてきました。
三菱電機霧ヶ峰、お客様支給品です。


既存機は東芝製でした。
2006年製、15年お使いです。
まだ動いていますが、年式も古くなったので、壊れる前に取替えをご希望です。

室外機周りはこんな感じです。
あれ?配管が見当たりませんね?

もしかして隠蔽配管かな?と思ったら、え?
地中に埋まっている様に見えますけど...

室外機の隣の出窓の向こう側に配管が出ています。


あらぁ、真っ直ぐ立ち下げて、そのまま地中に...


パイプか何かで保護してるのかと思って、砂利を寄せて見ると、、、化粧テープ巻きじゃないですか...
この配管、2分4分というサイズの銅管を使っていて、手曲げ施工の場合は大きく曲げないと、すぐに潰れてしまうサイズです。
恐らくこれを施工した人は、カクカクと外壁に沿って曲げる技術がなかったので、こうやって砂利の下に隠したんでしょうね。
銅管は地中埋設でも耐えられますけど、通信ケーブルは屋内用電線で200Vの電圧が掛かっていますからね。
これも施工不良のひとつです。
どうしても埋めたい場合は、保護管の中へ通すのが基本ですね。

では作業に掛かります。まずは、既存機を撤去していきます。
埋設配管もズルズルっと...


既存の化粧カバーも撤去してしまいます。
足元が狭くて、まともに脚立が立たないので、かなり作業がし辛いです。
それに加え、ポツポツと雨が降り出しました...
終わるまで本降りにならないで(´;ω;`)

室内機も撤去。


配管穴にはスリーブが入っていません。
写真では見えにくいですが、右下側に筋交いが走っています。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を取付けます。
既存の配管穴に合わせると左に寄ってしまうので、できるだけ元の位置に設置できる様にセットします。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


こういうルートで、配管を室外機の方へ回していきます。
写真2枚で簡単に書きましたけど、狭くてカラダが動かず、ここでかなりの時間が掛かっています。
雨もパラパラしているし...

室外機に配管を繋ぐためにしゃがむ訳ですが、しゃがむにも一苦労...


なんとか配管を繋いで、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


ちなみに、なぜスリムダクトを高い位置で取り回しているかと言うと、外壁面に電源ボックスが2つあるので、それを交わすためです。


室外機周りはこんな感じで完成です。
既存機は足元が埋まっていましたが、今回は下にブロックも敷いて泥ハネ防止の役目も。

作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

雨はなんとか小雨で済みましたが、狭いところでの作業に4時間も掛かってしまいました。

「狭いところで大変でしたね。キレイにしていただいて、ありがとうございました。新しいのは暖房が良く効きますね。これでこの夏は安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年4月12日月曜日

隠蔽配管のエアコンが古くなって効きが悪いので三菱霧ヶ峰へ取替工事

以前から何度かお声掛けいただいている関東方面にお住まいのお客様から、松山のご実家のエアコン取替えのご依頼をいただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2520-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。


既存機は日立製。
2002年製なので、19年目です。
リモコンの調子が悪いのか、動いたり動かなかったり。
あと、少し効きが悪い様です。

室外機はこちら。
配管は隠蔽配管になっています。
さすがに古いので、点検とか修理ではなく取替えをご希望です。

では作業に掛かります。
一応動くので、外す前にしっかり冷房運転を行って、フロンガスと一緒に既存配管内に滞留している冷凍機オイルも室外機側へ回収します。
効きが悪い原因が見つかりました。
3分のバルブの周りに漏れ出したオイルが付着しているので、ここからガス漏れを起こしていた様です。
黒ずんでいるので、かなり前から漏れていた感じですね。

撤去しました。
隠蔽配管流用なので、化粧テープを巻き直します。

カバーを外して見ると、案の定パテ埋めされていません。
ここが通気口代わりになってしまって、壁内に湿気が入り込みます。
小動物の通り道にもなりますね。

しっかりとパテ埋めしておきました。


室内機側も撤去。


新しい室内機の背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が終わると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

このお部屋は、関東の方から帰省した際に使用されているそうです。
これで快適にお過ごしいただける様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。