2017年7月15日土曜日

11年経過壊れても一切保証なしのビーバーエアコン分解洗浄

お預かりしていたエアコンの分解洗浄が完了したので、再取付けにお伺いしてきました。

三菱重工 SRK50ZH2-W(2006年製) 標準タイプです。


メーカーや、製品の素材にもよりますが、大体10年もするといろんな所が傷んでいます。

特に樹脂部分はクラックが入っていたりして、分解していると割れてしまうこともあります。
接着剤とかで補修できる場合はいいのですが、部品を交換しないとどうにも治らない部分もあります。
その際、部品がなければ修理もできません。
という訳で、アベ冷熱技研では10年以上経過しているエアコンの分解洗浄はお奨めしていません。
「どうしても」と言われる方は、一切の保証はできない事をご理解いただいた上でお預かりしています。

さすがにリビングで11年使うとスゴイですね(^_^;)

このファン、黒色じゃなくて本当は青色なんですよ...

電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
配管穴には、なんちゃってキャップがハメ込まれているだけ。


きちんと貫通スリーブを挿入します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

はぃ、無事壊れる事なく洗浄できました(^_^;) 相当神経使いましたけど...
「結構汚れていたんですよね。中を覗いてみたら凄かったのが、キレイになってますね。また今度別の部屋のもお願いします。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

※お知らせ:2017年6月30日を持って、今シーズンのエアコン分解洗浄の受付を終了しております。 受付再開は、夏シーズンが終わった秋口を予定しておりますので、ご了承くださいませ<(_ _)>

2017年7月13日木曜日

分譲マンションで三菱システムマルチエアコン取替工事

マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-6817AS 室外機×1台・MLZ-GX4017AS-IN 天カセ室内機・MLZ-GX2817AS-IN 天カセ室内機・MSZ-2217GXAS-IN 壁掛け室内機・MAC-R01PW 化粧パネルホワイト×2個

「あれ?この前も同じ様な取替えやってましたよね?」て思いました?
正解です(^_^;) 同じマンションです。
5年ほど前から、ちょこちょこと口コミでご紹介いただきまして、今までに10軒ほどのお宅のマルチエアコン取替工事をご依頼いただいています<(_ _)>

既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。


1995年製ですよ。ビーバー製も結構な耐久性ですね。

まぁ今回壊れてるから取り替えるんですけど(^_^;)

3台の室内機のうち、1台は壁掛けタイプなんですが、ほとんどのお宅がこのお部屋は物置の様な感じに使われていて、今回のお宅も同様でした。

「物置だからエアコンいらない」と言われる方が多いですけど、将来子供部屋に変わるかも知れません。
その時にこの部屋だけどうにかすると言うことは、この後の工事内容をご覧いただければ解ると思いますが、ほぼできません。
という訳で、現状通りの配置ですべて取り替えとなります。

室外機は1台のマルチエアコンです。

マンションのベランダなどの限られたスペースで、何台も室外機を置けない様な場合にメリットがあります。
それ以外のメリットはありませんね(^_^;)

では工事に掛かります。
既存室外機を撤去。


室内機3台も全撤去します。


既存配管は流用するので、サクサクっと進みそうですがそぅはいきません。
前の記事にも書きましたが、この既存機、各室内機と室外機までの信号線が、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯を使っています。

当時のビーバー製品は、室外機との通信は高負荷にならないため、細いケーブルでもOKだったんですが、現在、各メーカーから発売されているエアコンは、VVF2.0mm×3芯でなければなりません。

という訳でこのマンション、取替時には毎回ケーブルの引き換え工事を行っています。
この作業が大変なんですねぇ...

天カセ2箇所の開口部を点検口代わりにして、ユニットバスの点検口や、ダウンライトの開口部まで使って、各部屋から3系統のケーブルを引っ張っていきます。

他の業者さんが施工したお宅は、いろんなところに点検口を作られて、見栄えが良くなかったそうで、エレベーターでお会いする方々に根掘り葉掘り工事方法を聞かれます(^_^;)
これも慣れると工事スピードも上がってきますね。結構シンドイですけど...

はぃ、ベランダのところまでケーブルが3本通りました。

この穴は先行配管で冷媒配管が通っていますが、どのお宅もこの配管は使いません。
ケーブルの立ち下げは、グレー色のスリムダクトを使います。

室内機の取付けに掛かります。
新しい室内機は横幅寸法が広がるので、少し天井材をカットします。


位置決めをしてアンカーを打ち直し、吊りボルトを降ろします。


リビングの既存配管は2分4分のため、異径ユニオン継手を使って、サイズを2分3分にして延長します。

既存のドレン管はVP25の塩ビ管なので、そのまま流用。

室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


室外機への配管接続がすべて完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


天カセの吊り込み高さ調整と、パネルを取付けて行きます。


ベランダ周りはこんな感じで完成です。


作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。

はい、今回の取替工事、一日で完了できました!今までで最短です(^^)
さすがにもぅ予定がびっちりでハードスケジュールなため、以前にも応援を頼んだ、頼れる助っ人1名に応援を頼みまして、まぁこの人が仕事が早いのと上手くケーブルが通ったことで、かなりの時間短縮になりました。
2日予定していた工事が1日で終わり、「わぁ、早かったですね。相当涼しいです。今晩から快適です。親が別の階に住んでるんで、阿部さんが暇になった時期に取替えをお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2017年7月9日日曜日

換気扇を回すとエアコンからポコポコ音が...原因はコレだ!と思ったら違っていた...

この前、エアコンの分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、「なんかエアコンからポコポコって音がするんですけど、時間のある時に見てもらえませんか?」とのご連絡をいただいて、お伺いしてきました。

キッチンの換気扇を回すと、ポコポコと音がします。
気密性のいいマンションでよく聞かれる現象です。
結構修理経験長い阿部ですが、実際に音を聞いたのは初めてです。

エアコンからのポコポコ音がする原因は、気密性のいい部屋で換気扇を回すと排気に対して給気が足りない場合、部屋の中が負圧になってエアコンのドレンホースから給気される事になり、ドレンの排水に対して外気が逆流してくるため、ポコポコと音を立てる現象です。

150Φの換気口がエアコンの近くに設置されていて、開放になっていますが役に立っていません。
かなりの風が入ってきているので、フィルターが詰まっているとかではなく、単純に給気不足ですね。
あまり部屋の中が負圧になると、人によっては体調を崩してしまいます...

まぁそれはそれとして、エアコン洗浄をご依頼いただくまでは、何ら異音などしてなかった訳ですから、アベ冷熱技研の責任です。
きちんと原因を探っていきます。

実は洗浄後、再取付けにお伺いした際に気になっていたドレンホース。


これ、ジャバラのホースを横引きしているので、ヘドロが溜まるよねぇ...とか思ってました。
あの時、ご提案して変えておくべきだったなぁと反省しました。


この横引き部分にヘドロが溜まって排水が滞留しているんだと思い、この部分を塩ビ管に取替えました。


案の定、撤去したドレンホースの中はヘドロで一杯でした...
これでスムーズに流れる様になりましたよ。

室内機のポコポコ音も止まりました(^^)



...が、、、帰る準備をしていると...ポコポコ...(´;ω;`)え?うそ?


どうしても止まらない時のために、「おとめちゃん」も連れて来ていましたが、、、

これ、嫌なんです。好きじゃないんです。おとめちゃん(^_^;)
ドレンが詰まる原因になるので、できることなら使いたくない。

阿部が触ってから音が出だしたと言うこと。
阿部が触ったとこが原因になっていると言うこと。
悔しいので絶対に治します!

もしかすると室内機のドレンパンに、何か詰まりかけになっているんじゃないか?
室内機バラして見るか?
でも洗ったんだから、詰まる様なものは無いハズ。

室内側で悩んで、ベランダへ出て悩んで、また室内へ入って...
夢に出てきそうなくらいポコポコ音が鳴り響きます...

ベランダの足元ばかり見ていた時、ふっと顔を上げると・・・あっ!ここや!

直角に曲がっているダクトカバーを外すと・・・見付けました!

絶対ここです!これが原因です!
再取付けの際、室内側でドレンホースも接続できたので、ここは確認してませんでした...(T_T)
ダクトを横引きする場合は、しっかり勾配を付けないと、ビス受けのところでドレンホースが上がるんですよね。

お客様にご説明させていただき、無理矢理勾配を付けさせていただきました。

これで滞留する事なく、スムーズに排水できる様になり、今度は完全にポコポコ音が消えました(^^)

このくらい勾配が付いてないと、スムーズな排水ができない訳です。


ちなみに、アベ冷熱技研の施工は毎回こんな感じにしています。

90°の直角曲がりではなく、45°の曲がりを使っているので、排水が滞留することはありません。

ほっとしました...(*´ω`*)

お客様は音がしなくなって喜んでいらっしゃいましたが、確認不足で原因を作ったのは阿部ですから、なんとも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
大変ご不便、ご迷惑をお掛けいたしまして、申し訳ございませんでした<(_ _)>

2017年7月8日土曜日

BXVしか付かない?いえいえAXVでも大丈夫ですよのエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、寝室のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-AXV2157-W ムーブアイ搭載霧ヶ峰エアコンです。


既存機は、17年ほど前の新築時に施工させていただいた、松下電器産業製。
フラップの根元が割れて、ガムテープで固定してありました(^_^;)

えぇそうです。
まだ使えてるんですけど、この夏乗り切れなかったらいけないので、今回取替えのご依頼をいただきました。

このシリーズ、コンプレッサーが横置きで、当時ではかなりコンパクトな室外機として売れていましたね。


スリムダクトも日に当たって変色と変形が進んでいたので、今回取替えます。


既存機を撤去。
お見積りの際に、お客様が気にされていた室内機の高さ。

既存機がコンパクトだったため、穴の下面で31cmしかありません。
最近のエアコンは省エネ効率を良くするため、高さが30cmのものがほとんどです。
フィルター自動掃除機能なしのAXVをご希望で、コンパクトで高さの低い「BXVじゃないと付きそうもないですねぇ。」と残念そうにお話されていましたが、大丈夫です。

穴を少し下げますよ。

あまり思いっきり下げると、外壁側の処理が大変なので、3cmほど。

新しいスリーブを挿入して、隙間にはコーキングを充填しておきます。


室内機を取付けて、配管類を接続していきます。


天井面とカーテンレールとのクリアランスはこんな感じです。


スリムダクトも新しいものに取替えます。

朝晴れていたのに、ここで急に雲行きが怪しくなり、雨が降り出しました(T_T)
軒が出ているので、なんとか配管接続部に水滴を入れることなく接続。
エアコンの冷媒回路内へ水分が入ると故障の原因にもなるため、水滴などは絶対に入れてはいけません。

ダクトもキレイに収まりました。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。


「あらぁ、しっかり収まりましたね。やっぱり新しいのは爽快ですね。これでこの夏は快適に使えます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。