2024年9月11日水曜日

賃貸マンションの駐車場エリアへ防犯カメラ取付工事

いつもお世話になっている賃貸マンションのオーナー様のご依頼で、防犯カメラの取付工事にお伺いしてきました。

いつも部屋内のリフォーム工事で登場するマンションです。
以前、エレベーターホールに2台の防犯カメラを取付けましたが、駐車場エリアも増やしたいとのご希望で、5台取付けることになりました。

カメラやHDDなどの機器類はお客様支給品です。
今回、ワイヤレス式は電波が届かない可能性もあるため、信頼性の高い有線式で行います。

映像用と電源用がペアになった専用ケーブルは、50m×3巻、40m×1巻、30m巻×1巻で、両端にこんなコネクタが付いています。
コネクタが付いていると、細い穴やパイプでは通らないし、天井裏で引く際にも引っ掛かりやすくて作業効率はかなり悪くなります。

1階には2つのテナントスペースがあって、1つが空いたのでこのタイミングで工事に掛かります。
まずは長~いケーブルを解いておきます。
入れる方、引く方、上手くやらないと長さが足りなかったり、途中でよじれて大変な事になります。
一人での作業ですから、頭をフル回転させて最小限の動きでやれる様に。

天井裏を隠蔽配線する訳ですが、点検口などはありませんから、ルートを考慮してジプトーンを外します。

これを点検口として、ケーブルを通していきます。

通常、マンションの天井裏には大きな梁があってケーブルが通らない場合が多いですが、このマンションは所々に150Φのボイドが抜かれているので、ルートさえ誤らければなんとか通っていきます。

テナントエリアから駐車場エリアまでケーブルが通りました。

建物1階の駐車場は、天井面に2台のカメラを設置します。

下地のあるところを狙って、しっかりと取付けています。

屋外駐車場を狙うカメラは、塩ビ管でケーブルを保護して配線します。

こんな感じで。

建物裏への配線はぐるっと回すとケーブルが届かなくなるため、梁下の壁を貫通して通します。
梁は建物を支える重要な部分ですから、壁を貫通するのが通例です。

裏の駐車場は広いので、できるだけ高いところで全体を見渡せる様に設置しました。

このタイプが2台。

5台目は、エレベーターホールから駐車場へ向かう通路へ設置。

カメラ5台の設置が完了すると、エレベーターホールにあるパイプシャフトのところまで残りのケーブルを通していきます。

が...一箇所、通路のドア上は通せる穴がありません...

ここは梁ではなく200mmの壁なので、オーナー様に許可をいただいて65Φのコア抜きを行います。
まぁこれが大変です...
点検口からコアドリルを差し込んで、体はバンザイの体制で延々と乾式コア抜き作業。

貫通した時には腕肩腰がしびれて呆然としていました...

穴が開いたら、またひたすらケーブルを通していきます。

もう一箇所梁がありますが、ここは本当にどうにもならないんで、既存の太陽光発電用ケーブルを収めているスリムダクト内へ一緒に収めて梁を交わしました。

分電盤の脇にパイプシャフトがあって、ここまでケーブルを通します。

パイプシャフトの中に既存のHDDとモニターが設置されています。

カメラの台数が増えたので、新しいHDDとモニターに取替えて工事完了です。

後は映り具合を確認して、お引渡しです。
一人作業な上に、作業範囲が広くてあっちへ行ったりこっちへ行ったりの繰り返しで、腕と脚がボロボロになりました。
2日の工期でしたが、2日で終えれるとは思ってもみませんでした。
やればできる。もうやりたくないですけど...

アベ冷熱技研では、第一種電気工事士の責任施工です。
この様な工事も、お気軽にご相談ください。

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