2022年9月29日木曜日

一方向吹出し天カセエアコンから二方向吹出し天カセエアコンへ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、天カセハウジングエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-W5622AS 2方向天井カセット形ハウジングエアコンをお買い上げいただきました。

既存機も三菱霧ヶ峰でした。
この夏も動いていましたが、突然ランプが点滅する様になって動かなくなったそうです。
1999年製造。取替えをご希望です。

広いリビングに一方向吹出し。
それも、なぜか部屋のほぼ中心部分に室内機が設置されていました。
部屋の片方は良く冷えているのに、反対側はムワッと暑いという状態で、今回取替えるにあたって、二方向吹出しタイプにして欲しいというご要望です。
しかし、どういう考えでこの位置に一方向を設置したんですかね?

あと、このエアコン、室内機×2台、室外機×1台の二室用マルチエアコンになっていました。
もう一台の室内機は、隣の寝室に設置されていました。

こちらの部屋は、既に単独でエアコンが設置されていたので、今回こちらは室内機撤去のみ。

室外機はベランダに置かれています。

リビングの設置位置と言い、この配管の曲げ具合と言い、取外す前から嫌な予感がいっぱいです...

それでは取外しに掛かります。
室外機のカバーを外すと、チャージバルブのキャップがありません。
変色具合から、設置当初から取付けられていなかった様です。
バルブ周辺の色味から、少しガス漏れしている様ですね。

今回、電気系統の異常でポンプダウン運転ができないので、内部に充填されているフロンガスを、回収ボンベへ回収します。
この作業は、第一種フロン類充填回収業者の登録がなければできません。

室外機を撤去しました。

配管を確認してみると、案の定、3分の銅管は折れていました。
3分は寝室の方なので、これは流用しません。

リビングの4分も、ほぼ潰れていました...
パイプベンダを使うとか、座屈防止材を使うとか、やり方はいろいろあるんですから、こういうのは止めてほしいですね。
銅管が潰れているとガスの流れが悪くなって、機器本来の性能が発揮されません。

かなり時間が掛かりましたが、なんとか銅管の潰れを修正して、銅管を溶接延長。

室外機を据えて、配管を接続しておきます。
ここまでが昨日の作業でした。
午後スタートの夕方までで、半日掛かりました。

そして本日は、午前中からスタート。
既存の室内機を撤去していきます。

ここでも嫌な感じは的中で、吊り下げているボルト・ナットは締められてなく、手で簡単に緩みました...

室内機を撤去。

吊りボルトを下げていたLアングルは、H鋼に乗せてあるだけで簡単にずれます...
まぁ、落ちる事はありませんが、これまでの数カ所の不具合を見て、プロの施工ではありませんね。

さて、今回二方向タイプへ取替えるため、機器が少し大きくなります。
天井の開口を広げなくてはなりません。

石膏ボードはなんとか開口できましたが、補強がご丁寧に4方向全てにガチガチに入っていました。

在宅のお家ですから、サンダーやレシプロソーで豪快にカットはできません。
倍力万能ハサミで、チマチマとカットしました。
全部カットするのに、もの凄い時間が掛かっています。

開口完了。
吊りボルト位置も変更しておきます。

Lアングルは、動かない様にしっかりと挟み込んでおきました。

建物が鉄骨造なので、反対側にはH鋼、こちら側にはブレスがあって、なんともやりにくい状況です。

新しい室内機は19kgあるので、電動リフトで吊り込みます。

吊り込みが完了すると、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

昨日、室外機を接続しておいて正解でした。
今日は曇りの予報だったのに、にわか雨が何度か降って慌てました。

あとは、化粧パネルを取付けて完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

二方向吹出しで、しっかりとリビング全体に行き渡る様になりました。

あ。壁掛けの撤去が残っていますね。

室内機を外して見ると、大きな開口が...

配線器具のカバープレートで塞ぐつもりでしたが、開口が大きすぎて断念。
どこまでも残念な施工でしたね...
「いいですよ、うちの息子が器用でいろいろ自分でやるんで、このまま置いておいてください」と言うことで、今回はお客様に甘えさせていただきました。

「お一人で大変でしたね。二方向から風が出るのはいいですね、気持ちがいい。室外機も静かになったし。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年9月24日土曜日

子供さんが成長されたので2階子供部屋へエアコン新設工事

以前、エアコン分解洗浄をご依頼いただいたお客様から、エアコンご購入と取付工事をご依頼いただき、本日午後からお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2222-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回は2階子供部屋に新設です。
子供さんが大きくなられたので、エアコンを設置していなかったお部屋へ取付けをご希望です。

早速、取付けに掛かります。
まずは位置決めをして、背面板を設置。

慎重に配管穴を開けていきます。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

室外機は1階地上置きです。
ハシゴ作業ですが、建物とブロックの間が狭いため、安全な角度が取れません。
角度的に登れないことはありませんが、てっぺんで作業となるとハシゴが浮いて気持ちが悪いです...

なので、ロープを通してハシゴが倒れない様に。
いつもならお客様にお願いして、お隣の敷地にハシゴを立てさせてもらうのですが、今日はご家族でお出掛けされていて、代理のお母様しかいらっしゃらなかったので仕方がありませんでした。

スリムダクトは、ご希望のホワイト色で。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
手前の方は自転車を入れるため、奥の方へ設置をご希望でした。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
ハシゴ作業に手間取って、時間が掛かってしまいました。
これで子供さんも快適にお勉強ができる様になりましたね(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年9月23日金曜日

賃貸マンションの一室でリフォームに伴う電気設備改修工事

昨日と本日を掛けて、いつものマンションでリフォーム工事の仕上げにお伺いしてきました。
こちらのマンション、いつも建築とは別にオーナー様からの直接のご依頼で、電気設備の改修とエアコン工事をご依頼いただいています。

現地調査にお伺いしたのは、6月でした。
既に解体に入っていて、一部工事が進んでいました。
いつもの事なんですけど、「阿部さんのちよっと時間が空いている時にやってもらったのでかまいませんから」というご依頼ですので、やんわりお引き受けさせていただいています。
これ、期限決められると、夏場は絶対にできませんから。

この建物、すべてが古いので、入居者が出るタイミングで改修リフォームを掛けています。

分電盤のブレーカーに記載されている製造年は1981年ですから...

浴室の換気扇も新築当時のままです。

いやぁ、凄いですね。これでもまだ動いています。

配線器具もすべて新しいものに取替えます。

エアコンは、古いものは撤去して取替えますが、今回はまだ3年程度しか使われていないので、一旦取外して洗浄します。(ちなみにこれ、アベ冷熱技研の施工ではありませんから)

壁クロスも貼り替えるため、配線器具などは一旦全撤去。
エアコン室内機はお預かりして、分解洗浄で丸洗いしておきます。
バラして洗うと隅々までキレイになりますから、次入居される方が気持ちよくお使いいただけますね。
(※注:現在、アベ冷熱技研でお買い上げいただいたエアコン以外の分解洗浄はお引き受けしていません。今回の洗浄は毎回同じマンションでの作業のためお引き受けしています)

さて、毎回そうなんですけど、配線器具は取替えるだけでなく、使い勝手のいい様に配置換えをしたりします。
洗面所は流し元灯と鏡だけのものでしたが、洗面台を設置するため、電源の位置を変更します。

トイレのスイッチは、一つのスイッチで照明と換気扇が同時に動作する仕組みだったため、別々に入り切りできる様に、スイッチを2つにします。
簡単に書きましたけど、スイッチのところまでケーブルを通さないといけないので、壁を剥いで、かなり大掛かりな作業になります。

トイレもウォシュレットなどなかった時代ですから、既存のコンセントが反対側にあるため、位置を変更。
これもまぁまぁ大変な作業ですよ。
と、ここまで事前作業を進めておけば、後は大工さんたちがなんとかしてくれます。

「阿部さん、内装できたんで工事に入ってください。」と連絡が来たら、仕上げの工事に入ります。

事前に材料は拾い出しして手配していました。

配線器具を新しいものに取替えていきます。
新しいクロスに真っ白の配線器具が付くと、気持ちがいいですね。

既存の分電盤を撤去。

新しい分電盤に取替えて、安全にご利用いただける様になりました。

トイレのスイッチも、照明と換気扇と回路分けしたので快適にご使用いただけます。

キッチン周りは流し元灯取付けたり、専用コンセント取付けたり、チャイムの取替えをしたりと、結構やることが山盛りです。

エアコンは低い位置に設置されていたので、再取付けの際に上の方へ設置させていただきました。
月末に美掃屋さんが入って、すべての工事が完了するそうです。

さて、あと2件、同じリフォームをやっているのですが、10月中は阿部が手一杯では入れそうもありません。どうなることやら...

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。