先週一日と本日一日の2日間掛けて、マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。
今月初めに、別の階で同じ様な取替工事を行ったのと同じマンションです。
既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。
電気系統の故障で、エラーランプが点滅していてリモコン操作にも無反応でした。
お客様も取替えをご希望されていたので、既存系統が流用できるかチェックすると。。。
以前の工事同様、室内機~室外機の操作ケーブルが使えません。
まぁ、同じマンションなので当然ではありますが。
左側が既存ケーブル、右側が通常エアコンに使用するケーブルです。
ご覧の通り、太さも違えば、本数も違いますね。
屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯。
当時のビーバー製品は、室外機との通信は高負荷にならないため、細いケーブルでもOKだったんです。
現在、各メーカーから発売されているエアコンは、写真下側の「2.0mm×3芯」でなければなりません。
事前調査には2回もお伺いしました。
今回のお宅の天井裏は高さ30cmしか無く、各部屋に大きな梁が横切っている上、天井の点検口はユニットバスのみ。。。
「はっきり言って、やってみないとできるかどうか判りません」と、お客様に念押しさせていただいて施工に掛かります。
室外機を撤去。
いつもの様に室外機周りは社長に任せて、自分は室内機×3台に取り掛かります。
室内機を撤去し、このスペースを点検口として利用して、新しくケーブルを通して行きます。
高さ30cmしか無いので、頭が入る程度のスペースで作業します(+_+)
奥の部屋までには2つの梁を貫通しているのですが、点検口が有りません。
ここは、廊下に設置されている150Φのダウンライトを外して、腕だけ天井裏へ入れてケーブルを通して行きました。
ものすごい量のケーブルが天井裏で邪魔して、結構時間が掛かりましたが無事通りました(^_^;)
ベランダ側へは、予備配管のための貫通穴を利用して通しました。
3系統のケーブルが無事貫通です(^^)v
室外機までの立ち下げは、モールダクトを使って美観仕上げにします。
やっと、エアコン取付けに掛かかれます。
既存冷媒配管流用なので、配管内部の残留オイルを追い出すため、窒素ガスで配管内をブローします。
室内機を吊る吊りボルトの位置が違うため、新たにアンカーを打って吊りボルトを設置。
既存配管にフレアナットを取付けて、フレア加工を行います。
既存のドレン管はVP25の塩ビ管なので、安心して流用できます。
室内機を吊り込みます。
冷媒配管を、トルクレンチを使って適正トルクで締め付けます。
新たに引いてきたケーブルを、端子台へしっかりと接続。
パネルを取付けていきます。
配管接続が完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。
【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-682AS 室外機×1台・MLZ-GX402AS-IN 室内機×1台・MLZ-GX282AS-IN 室内機×1台・MSZ-222GXAS-W 室内機×1台・MAC-460PW 化粧パネル×2個・MAC-430PW ワイドパネル×2個
ケーブル工事がどんな感じになるか不明だったため、3日間の工事予定を組んでいましたが、無事2日間で完工する事ができて良かったです。
三菱電機製エアコンは、本体が1年保証・冷媒回路が5年間の保証が付いていますが、「延長保証が欲しい」方には10年延長保証をお奨めしております。
今回もご説明させていただき、10年延長保証をご依頼いただきました<(_ _)>
アベ冷熱技研は「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。