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2025年11月4日火曜日

中古住宅でエアコン×4台取付工事と分電盤取替工事

いつもお世話になっているお客様から初めてのお客様をご紹介いただきまして、エアコン・分電盤の工事をご依頼いただきました。

三菱電機 MSZ-JXV5625S-W ×1台、MSZ-AXV2825-W ×2台、MSZ-GV2225-W ×1台、パナソニック BQR86144 ×1面をお買い上げいただきました。

今回のお客様はこちらに中古住宅を購入され、南予の方からお引越しされます。
本格的な引越しまでにエアコンを取付けて欲しいとのご依頼です。

エアコンが4台なのと、うち室外機を2階壁面置きが2台あるので、余裕を見て3日間の工程で組んでいましたが、初日がいきなりの大雨スタート...
2階のから取り掛かろうと思っていたのですが、さすがにこの瓦は滑るので屋内作業から始めます。

一番最後にしようと思っていた分電盤の取替えから始めます。

当初のご依頼はエアコンだけだったんですけど、「引っ越す前にやっておいた方がいいことあります?」とご相談いただきましたので、44年経過している分電盤の取替えをお奨めさせていただきました。

作業に掛かる前に、各ブレーカーの行き先を調べます。
調べるとエアコンの回路があちこちに分散していたり、負荷のバランスが悪かったりしたので、今回接続する順番も変えます。

では作業に掛かります。
この時代の主幹ブレーカー一次側接続は、より線をそのまま差し込んでビスで締めているので、長年するとビスが緩んでしまいます。
今回のもゆるゆるでした... ビスが緩むと熱を発する様になって、最悪はケーブルの被覆が溶けてショートしてしまいます。

既存の盤を外しました。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

一次側ケーブルの末端にR形端子を圧着します。
活線(電気が流れている)なので慎重に...

R形端子を取付けてビスで締め付ける事により、緩み防止にもなります。

各回路のケーブルも接続して、分電盤完了です。
安心して電気が使える様になりましたね。

さて、ずっと雨が降り続いていて、風も強くなってきました...
仕方ないので、室内機だけ取付けていきます。
まずはリビングから。
今回取付ける部屋はすべて、専用コンセントと配管穴が開いています。

配管穴には気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けておきます。

次に1階和室。何か凄く嫌な予感がします...

配管キャップを外すと、穴を開け直した跡が。
黒い部分は鉄骨です。外観は木造の様に見えますが、軽量鉄骨造の様です。
そもそもコンセントの位置から考えて、そこに柱か何かがあると察しなければなりませんね。

そのコンセントを外して見ると... どうも鳥が出入りしていた様ですね。

既存の穴は流用ですので、このまま作業に掛かります。
ちなみに、穴の周りが湿っているのは、穴を塞いでいたパテから滲み出た油分ですので消えません。

室内機を掛けます。

穴が斜めに向いていて貫通スリーブが入れれないので、気密性を確保するためにパテ埋めをしておきます。
また油分が出ますが仕方ありません。
これ以上滲みは広がらないと思います。

室内側は完了。
相変わらず外は雨と強風なので、カッパと長靴に着替えて外まわりの配管化粧カバーを日が暮れるまで取付けていました。
ずぶ濡れだったので途中写真はありません。

ここまでで初日が終了。
雨のせいで思ったほど進まずでした。

翌日2日目は晴れの予報でしたが、また天気に翻弄されます...
朝、現場へ到着するまでずっと雨が降っていました。
止めて帰ろうかと思いながら作業を始めると、雲がすっと無くなり晴天に。
同時に直射日光が当たって、真夏か?というくらい日差しが熱くて、汗をかきながらの作業です。
配管を接続して、スリムダクト内へ収めます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

リビングの真空引きをしている間に、隣の和室の配管も接続していきます。

電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
途中、ドドーーーンと大きな音が... え?何???
と思ったら、風が吹き出して黒い雲が流れてきて、またドーーーンゴロゴロと雷が...

うわぁ雨が降り出す...と思ったら大粒の雨が降り出して...
必死で片付けて服が濡れてしまい、一気に体温が下がります...

なんとか室外機2台完了です。

工事が完了すると試運転を行い、、、

リビングと1階和室が完了です。

午後からは雨が止んだので、2階の作業に掛かります。

スリーブを入れて。

背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
前は室外機をベランダ置きにしていた形跡がありますが、ベランダが狭くなるので壁面置きに。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認して2階洋室が完了です。
天気に翻弄されながらここで日が暮れて2日目終了です。
この2日間、天気が良ければ2日ですべての工事が完了できていたと思います。
こればかりは仕方ありませんね。
ここまで先週末の作業でした。

連休明けて本日、4台目2階和室の取付けに掛かります。
この穴の位置もどうなんですかね?

一般的な室内機の高さは30cmです。
穴開けるならもう少し下げるべきですね。
ここ、右側に鉄骨のブレースがありました。
まぁ施工方法も人それぞれですね。

気密性確保のため、貫通スリーブを。

三菱霧ヶ峰も高さ30cmですが、ドレンの位置が高めなので少し下げて取付けが可能です。

なんとか既存穴の高さで取付けできます。

穴の高さが高すぎて、屋根の上からではスリムダクトを留めるのにかなり苦労しました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。
今日はホント穏やかないいお天気で最高でした。

工事が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してすべての工事が完了です。

室外機4台。大変でしたがやり甲斐がありました。

「雨が降ったり寒かったりで大変でしたね。これでいつでも引っ越しができます。ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年9月23日火曜日

トレーラーハウスの電源工事とエアコン取付工事

初めてお取引きさせていただく建築会社さんのご依頼で、トレーラーハウスの電気工事とエアコン工事にお伺いしてきました。

アベ冷熱技研では、基本的に建築会社さんとの下請け契約は行っていません。
今回は自社の敷地駐車場に停めるトレーラーハウスの電源工事をしてもらえないかと言うことでしたので、最初にお取引き条件などの話し合いをさせていただいてお引き受けしました。
以前からアベ冷熱技研のX(旧ツイッター)をご覧いただいていて、いつかお願いしたいと思われていたそうです。

トレーラーハウスって何?って思われた方は、Googleで検索してください。
書くと長くなりますので...

今回トレーラーハウスを設置するのは広い駐車場の一角。
電源が必要な訳ですが、建物からはかなり距離があります。
道路に面しているので直接引込みしたいところですが、四国電力は同じ名義で同じ敷地内に引込線は1本しか入れれない事になっています。
なので、長距離を引っ張って来なくてはなりません。

位置でいうと真逆の方向に建物の引込計器盤があるので、ここから分岐するのが一番かと思います。

イメージはこんな感じですが、全長は50mを超えています。
しかも道路に面しているところは埋設しなくてはなりません。

打ち合わせを進めると、水道屋さんが水道管と下水管を埋設するために掘削するので、「配管持ってきてくれたら一緒に埋めておくよ」と神対応いただきまして、大いに甘えさせていただく事にしました。
重機を持ってるのは強いですね。

埋設する配管はPF二重管にしました。
埋設だけでなく露出ころがし配管も行うため、耐候性にすぐれたブラック色をチョイスしています。

いやぁ。一日で埋めてしまいました。仕事が早いですね。

水道屋さんが掘った部分しか埋まっていないので、こんな感じになっています。
お客様もこれで全然かまわないとの事なので、これで進めていきます。

ブロック塀沿いはころがし配管です。
ケーブルを延々と配管に通していきます。
50m以上ありますから電圧降下も考慮して、ケーブルサイズはCV-T14sqを選定しました。
はぃ。55m注文しました...
これをひたすら「一人で」引っ張るのです...

2個所中継ボックスを取っています。
配管が曲がっていると通りませんから。

炎天下の日陰がないところで、ひたすら引っ張り倒します...

こんな感じで予定の場所へコンセントボックスを設置。
将来このブロック塀は無くなるそうなので、配管は塀に留めずにころがしています。

ついでに、工事の際に必要な仮設コンセントを設置しておきます。

引込計器盤内で分岐したケーブルを、30Aの漏電遮断器へ接続して幹線工事完了です。

ここまでの工事が8月中に行ったものです。
本当は8月中に完工できる感じでしたが、肝心のトレーラーハウスが遠方からやってくるそうで、台風や豪雨の影響で遅れに遅れて先週到着しました。
はぃ。これがトレーラーハウスです。
タイヤが付いていてトラックなどで牽引して移動できる仕組みです。
なので、建物の扱いでは無いんだそうです。(これもGoogle検索で調べてみてください)

内装や配線工事はほぼ出来上がっていますが、ユニットバスはまだできていません。

先にエアコン工事に掛かります。

位置決めをして、配管穴を開けていきます。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。
ここまでが先週の作業です。

週明けにユニットバスが組まれていたので、本日仕上げにお伺いしてきました。
エアコンの続きから始めます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

室外機は壁面置台を使って設置。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

電源工事に掛かります。
分電盤以降の二次側配線は既に組み上がっています。

一次側ケーブルは、ゴムキャブタイヤケーブルを使用します。
幹線で使う様なケーブルではありませんが、接続はいつでも抜き差しできる様にコンセントプラグを使うため、ケーブルに柔軟性が必要なのです。

盤から底まで空配管が通っているので、ケーブルを通していきます。

ハウス底面に、サドルでケーブルを留めていきます。

末端接続はコンセントボックス内で、引掛けコンセント式で接続します。

やり方はいろいろありますが、今回はこの様にしました。

分電盤にケーブルを接続して、ケーブルに異常がないかすべての回路の絶縁抵抗計で測定します。

あとは電源を投入して、エアコンの試運転。

異常がない事を確認して、お引き渡しです。

まだ水道屋さんの作業が残っている様ですが、いい感じに仕上がっていますね。

トレーラーハウスに興味がありましたらご紹介できます。


「お忙しいのに請けていただいてありがとうございました。またご相談すると思いますけど、よろしくお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。この様な工事も、お気軽にご相談くださいませ。