2021年7月7日水曜日

13年ご使用のカビっぽい霧ヶ峰を最新型霧ヶ峰ZXVタイプへ取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-ZXV4021S-W ムーブアイmirA.I.+搭載霧ヶ峰をお買い上げいただきました。


既存機も霧ヶ峰でした。
2008年製。


13年ご使用でまだ動いていますが、カビが気になるので洗浄を検討されていましたが、10年を超えているのでお奨めはしませんでした。
室外機の音も高くなってきて気になるとの事で、壊れる前に取替えをご希望です。

このダクト、気になりますねぇ。
屋外用のスリムダクトを使用していますね。
ここはMDダクトに取替えます。

室外機周りはこんな感じでした。


この配管の取り回しは、既製品の配管セットを使った感じですね。


いやぁ、ドレンホースがトグロを巻いていてびっくりです(^_^;)
持ち上げると、ドバァっと溜まっていたドレン水が出てきました...

作業に掛かります。
既存機を撤去しました。
そもそもですが、配管穴とコンセントを同じライン上に取付けるのであれば、コンセントの高さをもっと上に上げるべきです。
コンセントの位置が低いから、ダクトを振らないといけなくなるんです。

エアコンをコンセントより下げれば、キレイにダクトが付きますが、そうすると吹出口が下がりますから、それより上はムワッと暑い感じになってしまいます。

エアコンは天井面に近い方が、効率良くお部屋を冷やすことができます。
ダクトの経路・室内機の高さでお客様と一緒に悩んで、効率のいい方を選んで設置していきます。


トグロを巻いていたドレンホースは、塩ビ管でピシッと流します。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部のダクトは既存流用です。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。


室内側のMDダクトは、こんな感じに仕上げました。


微妙に芯がずれているので、仕方なくフリーダクトで。
元々留めてあったビス穴が無ければ、もう少しやり方があったんですけどねぇ。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「いつもBlogとFacebook見てて、エアコン工事でここまでやってくれる人が居るんだと思ってお願いしました。キレイに仕上げてもらってありがとうございます。素人で何もわからないので、お任せして良かったです。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年7月6日火曜日

量販店に断られた隠蔽配管のエアコン取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は富士通ゼネラル、2007年製です。
設置されているお部屋は2階。

室外機は建物裏の地上置き。
こちらのお宅、すべて隠蔽配管になっていて、建物裏には室外機がずらっと並んでいます。

既存機はランプが点滅して冷えません。
量販店で買い替えの相談をすると、隠蔽配管なので断られたそうです。
ネット検索で隠蔽配管のエアコン取替工事ができるところを探していて、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。
量販店はリスクのある工事を嫌いますからね。
あと、繁忙期には標準工事しかできない業者さんが集まってきますから、手間の掛かる工事は受けてもらえないところがほとんどです。

その点、阿部はこういう手間の掛かる仕事の方が好きです(u_u*)
経験値が上がるし、腕の見せどころじゃないですか。
仕事は楽しまないと(*´∀`*)

では作業に掛かります。
隠蔽配管で厄介なのは、壁内から出ている配管が短いところです。

そりゃ短くピシッと接続されている方が見た目はキレイですけど、使用する材料の特性を理解していないとこういう事になります。
銅管は加わる熱によって伸縮します。
配管が短くて常にテンションが掛かった状態で伸縮を繰り返すと、フレア接続部分に負荷が掛かって、ゆくゆくはこうやってガス漏れを起こします。
今回の故障の原因はガス漏れでなく、室外機側の基板不良だったので、そんなに大量に漏れていた訳ではなさそうですが。

撤去完了です。

隠蔽配管流用のため、配管内を窒素ブローしておきます。(残留オイルを押し出す)

配管が短いのと、硬化しているので、配管を溶接延長します。

室外機を設置して、配管類を接続しておきます。
なぜ室外機を先にやったかと言うと、雨が降りそうだったからです(^_^;)
生ぬるい風とかなり分厚い雲が流れていて、気が気じゃありませんでした...

室内へ掛かります。
既存機を撤去。変なところにコンセントがありますねぇ...

あら。短かったのか、寸法間違えて切断してしまったのか、微妙なところで溶接していますねぇ。

3分配管の方は溶接部分がフレア部に掛かるので、途中でカットし、ユニオン継手で接続延長しました。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成。
泥ハネ軽減のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。
今日はまったく雨は降りませんでした...(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「電器屋さんに断られてどうしようかと思ってたんです。ブログ見つけてお願いしたいと思ったんです。またお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年7月5日月曜日

毎回充電ケーブルを持ち出すのが面倒なのでEV充電用ケーブル収納ボックス取付工事

本日は、いつもお世話になっているお客様のご依頼で、EV充電用ケーブル収納ボックスの取付工事にお伺いしてきました。

こちらの屋外用EVコンセント、2年前にアベ冷熱技研で施工させていただきました。
ご相談いただいたのは、「毎晩ここまでケーブルを持ってきて接続するのが面倒臭くなってきたんで、ここに安いボックスでええんで付けてもらえませんか。」という事でした。

パナソニックや盤メーカーなどが販売しているEV充電ボックスは鋼鉄製で、定価5~6万円ほどします。
「阿部さん的には許せないかも知れないけど、そんなたいそうなもんじゃなくていいんで、適当に見繕ってもらえませんか。」

適当に...(^_^;)
まぁそこまで言われるなら、と言うことでお引き受けいたしました。

では作業に掛かります。
既存のコンセントを撤去。

こんな感じでプラボックスを設置。
収納しやすい様にプラボックスの高さを上げたので、一旦アウトレットボックスで受けてケーブルをジョイント延長して設置。

こんな感じで完成です。
どうしても左側にカーポートの支柱があるのと、右側が通路なので、横幅が300mmが精一杯でした。

今回選定したプラボックスは、日東工業製のOPK18-35Aです。
タテ500mm×ヨコ300mmなので、コードを巻いて収納するのには写真の様に少しタイトです。
スペースに余裕があるなら、横幅が400mmか500mmのものがいいと思いますね。

このボックスは耐候性に優れた屋根付き屋外用ボックスです。
キー付きなので、イタズラ防止対策にもなりますよ。
「わぁ、ありがとうございます!十分過ぎます!これで面倒臭さから解消されるわぁ。お忙しいのにありがとうございました。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2021年7月4日日曜日

【重要なお知らせ】半導体不足によるエアコンの生産停止と銅ベース高値のため銅管価格の上昇について

春くらいから、阿部のFacebookやTwitterでちょくちょく書いていたのと、ニュースや新聞で隅っこの方で取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、このBlogでもきちんとお伝えしておきたいと思います。

世界的な半導体不足が続いています。
なぜそんな事になっているのかを知りたい方は、「半導体不足」でググってみてください。

自動車業界ではかなり深刻な状況だと言うのは大きく報道されている通りですが、もちろん電気製品にも影響は出ていました。
「エアコンもヤバいかもよ」という声が聞かれ始めたのは、梅雨入り頃でしたか。

本当にこれは大変な事になったと感じたのは、この連絡が来てからです。
三菱電機が、業務用パッケージエアコンの生産を停止する...

この連絡を見た瞬間、「夏が始まる前に夏が終わった」と思いました。

家庭用ルームエアコンについては、5月の時点でかなり厳しい状況になりそうであるとの連絡をもらっていました。
GV、AXV、BXVと言えば、一番よく売れるスタンダードタイプから中堅機種の部類になります。

仕入先からは、「当社に在庫があるうちは大丈夫です。在庫が切れるとその先は判りません。」と言われていました。
今日、7月4日時点で、旧機種である20年モデルの在庫があと数十台との連絡がありました。
これから気温が上がると、数十台などはすぐに売り切れてしまいます。

新機種である21年モデルについては、今のところ手配すれば入荷は可能ですが価格は高めです。
安価なスタンダードタイプをご希望される方は、お早目にご注文されることをお奨めします。

「三菱以外のメーカーはどうなの?」とよく聞かれますが、ハッキリ言って阿部は他のメーカーを販売する気がないので知りません。キッパリ
これだけは言えます。
この半導体不足は、世界的なものです。
どこのメーカーも同じ様な状況だと思われます。
(一部ネット記事では、今シーズンのエアコン製造分の半導体を確保しているメーカーもあるとの事)

7月後半から8月頃には、高級機種しか店頭に並んでいないという事態になっているかも知れません。
業務用エアコンに至っては、店舗や事務所で使用されているエアコンが壊れて、取替えたくても物がなく、暑い状態で耐えなければならないという事も想定しておく必要がありますね。

猛暑の中、エアコンが無ければ命に関わることもあります。
半導体メーカーには頑張ってほしいところですね。

それから、もう一つ頭を悩ませているのが、銅ベースの高値が続いていることです。

エアコン工事に必要な、冷媒配管は銅管を使っています。
室内機と室外機を繋いでいるケーブルは銅線を使っています。
細かく言えば、エアコン内部にも銅は多用されています。

銅管やケーブルの価格は銅ベースによって上下します。
この建値が昨年から急激に上昇し始めて、今や1000を超えています。
(フジクラ資料より抜粋)

阿部は結構気にして銅ベースを見て来ましたが、1000を超えたのを見るのは初めてです。

6月に入って少し下がりましたが、しばらくはこの辺りを上がったり下がったりが続きそうです。
(フジクラ資料より抜粋)

たまらないのは銅管製造メーカーとケーブルメーカーです。
経営努力でどうにかなる状況でもなく、この春に銅管メーカーの因幡電工は20%の値上げに踏み切りました。
にも関わらず、なんと6月にもまた20%の値上げを行いました...
こうなると経営を圧迫されるのは我々工事業者になります。

一応、アベ冷熱技研では、値上げ前に数巻確保はしました。
確保はしましたが、数巻程度なら2ヶ月も持ちません。
もっと買えばいいんでしょうけど、小さな倉庫では置く場所もありませんし、金銭的な余裕もありませんしね...

という訳で、アベ冷熱技研もエアコンの配管部材の値上げを検討に入ります。
いろいろな物が値上げされているこの状況において誠に忍びない思いではありますが、何卒ご了承いただければ幸いです。

さて、工事の受付再開の方ですが、もうしばらくお時間ください。
何分、ひとりでやっておりますので、カラダがいっぱいいっぱいです。

とりあえず現在の状況をお伝えさせていただきました。
また何か動きがありましたら、このBlogでお伝えしていきたいと思います。

今後とも、アベ冷熱技研をよろしくお願い申し上げます。

2021年7月3日土曜日

お客様支給品エアコンの点検・修理について改めてのお知らせ

すみません。まだ工事の受付再開の目処が立っておりません。
何をやっているのかと言うと、雨でどうしようもなく延期になったりする案件があったり、お見積りのご依頼をいただいているにも関わらずまだ見積もりすらできていなくて、工事日程が決めれない案件など、いろいろな案件が折り重なってどうにもならない状態が続いています...

そんな中でも、「エアコンが冷えない」とか「室内機から水が飛んでくる」などの、点検・修理依頼が日々入ってきます。
現在、当社施工品以外の修理対応はしていません
施工された業者さんにご依頼いただくか、メーカーへご依頼をお願いいたします。

当社施工品はもちろん対応させていただいています。
できるだけお待たせする事のない様に、工事の合間や現場からの帰り際、雨で延期になった際などの時間を使ってお伺いさせていただいています。

本日もそんな点検にお伺いしてきました。

2年前にお客様支給で、2台取替工事をご依頼いただいたお客様から、「エアコンが冷えないので見て欲しい」とのご連絡をいただきました。
阿部のキライなメーカーです。(キッパリ)
現在、アベ冷熱技研では、ダイキン製品の販売はできるだけ行わない様にしています。
理由を話し出すと、一晩飲みながら朝まで喋れます(^_^;)

室内機からは風が出ています。
室外機も運転しています。
こういう場合は、ガス漏れを念頭に点検作業を開始します。

室外機に、ゲージマニホールドと言うガス圧を測定する圧力計をセットします。

この時期の外気温から、冷房運転の際の適正圧は、0.8MPa前後です。
ゲージは0.2MPaを指しているので、完全にガス不足です。

そうなると、漏れ箇所を探さなくてはなりません。
一応、阿部が接続した場所も、リークテスターを使ってきちんと確認します(u_u*)
阿部が接続した場所からのガス漏れであれば、阿部の責任ですから。
はぃ。まったく反応なしという事で、阿部のドキドキは収まります(^_^;)

そうなると、機器内部からのガス漏れを疑います。
カバーを外して、フロンガスが通る回路を全部探していきます。

出ました!
室内機の熱交換器からのガス漏れです。
ドレンパンにはオイルが付着していましたから、ここで間違いありません。

今回は2年目という事もあり、メーカーの保証が利きます。
ほとんどのメーカーが、熱交換器やコンプレッサーなどの、ガスが流れる回路を5年保証としています。
ダイキンももれなく5年保証が付いていますので、無償で修理対応してくれるハズです。
ハズです。取り引きないので知りませんけど...

という訳で、ここまでの点検作業費、無料ではありません。
他の予定をかき分けてお伺いしていますし、原因を探す技術料は無償ではありません。

先ほども書きましたが、阿部が施工した部分の保証はいたします。
また、アベ冷熱技研でご購入いただいた機器についての点検も無償で行います。

ただし、お客様がご支給されたエアコン機器は、一切の保証はできません
支給されたエアコンの点検や修理をご依頼いただく場合は、有償になりますので改めてここに記載させていただきます。

すみません。当たり前の事を当たり前に書きました(u_u*)

今年は暑くなるとの予報が出ています。
気になる不具合などありましたら、お早目に対応されることをお奨めいたします。