2025年5月10日土曜日

既存配管穴流用でミリ単位のシビアなエアコン取付工事

いつもお世話になっているFB友さんがお引越しされるという事で、3台のエアコン移設工事にお伺いしてきました。

移設工事なので、先月後半にまず3台取外しにお伺いしていました。
取外しの模様は割愛します。

お引越し先は一軒家の借家です。
各部屋には専用コンセントと配管穴があります。
まず1台目から取り掛かります。
配管穴の位置が残念ですねぇ...

もともとここに室内機を取付けていた跡がありますが、配管穴の通りに取付けてしまうと、収納の扉が全開にできなくなります。

なぜこんなところに穴を開けたんだろうかと、外から見ると。
アクリル屋根を支えている梁があるんですね。
これは仕方ない。

穴の位置は変えられないので、室内機の取付位置を工夫します。
右の配管穴と扉の位置。左のコンセントの位置。上はガラス窓。
四方八方どうにもならない状況でも、ミリ単位で全方向を測って背面板を設置。
(コンセントは左に3mmほど寄せました)

配管接続口は穴の中になってしまうので、先に配管を繋いでから室内機を掛けます。
これ、パナソニックのフィルター自動掃除機能付きで、他のメーカーには無い排気ホースが余分に付いている上に、重いのです...
配管を押し込みながら脚立に上って、あの背面板へ掛けなければなりません。
基本、こういう作業は二人でやるものです。

案の定、脚立の上で倒れそうになりながらも、なんとか掛けることができました。
掛けた後はしばらく動けなかったので、設置後の写真がありません。

外部配管は既存のスリムダクトを流用。
排気ホースがあるので、カバーを加工して処理しました。
(パナソニックでなければこんなもの必要ありません)

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
排水は近くの排水口まで、塩ビ管を使って導きました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認して1台目が完了です。
室内側配管がテープ巻きなので見た目が残念ですけど、収納の使い勝手が悪くなるよりは良いという事で。

室内機上部はこんな感じ。

左のコンセントとほぼピタ。

収納扉とフラップはギリ当たらない。
(パナソニックのこの機種は、フラップが左右目一杯幅があるのでこんな事になります)

う~ん、阿部的にはもうちょっとやり様があったなと思いますが、借家なので無理せずという事で。

さて、実は1台目の取付けは昨日の午前中行っていました。
朝からずっと小雨が降っていまして、屋根があったから1台目は完工できましたが、午後からの予報が荒れ模様でしたので、2台目以降は本日にさせていただきました。
まぁこんなこともあろうかと、工程を2日間取っていたので何の支障もありません。

で、本日、2台目に取り掛かります。
この部屋も「なんでここ???」という感じです...
そもそもこの建物の設計が悪いですよね。
コンセントの位置もそうですが、サッシが高すぎて天井とサッシの間に設置できるエアコンは限られています。

恐らく以前取付けてあった室内機は、高さ250mmのものだったんでしょう。
穴の下面まで300mmしかありません。
ここに高さ300mmの室内機を取付けなければならないのですよ...

カーテンレールは下げればいいですけど、穴の位置を変えることはできません。
もうビチビチですよ。
背面板の上と天井の隙間は27mmほどしかありません。
メーカーの施工基準としてはNGです。

左配管ですから、これも配管を繋いでおいて掛けるしかありません。

もぅ身体ボロボロになるんじゃないかと思うくらい必死で掛けました。
上の爪がなかなか掛かってくれなくて、脚立の上で10分くらい格闘の末。

上はこんな感じ。本来であれば、こんな施工はダメです。
メーカーの施工基準では、上部は5cm程度空けておかなければなりませんから。

それでもドレンの勾配はきちんと取っています。
当然ですが、水漏れが起こるのは本末転倒ですから。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
今日は打って変わっていいお天気で、暑いくらいです。

室外機周りは、こんな感じで完成。
既存配管化粧カバー流用。ドレンは排水口まで導きました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認して2台目が完了。
う~ん...なんともなんとも...

3台目はびっくりするくらい標準的です。
と思ったら、配管穴の位置がとても気になります。

やっぱりやってしまっていました。
どう見てもそこに柱ありますよね?
抜いてしまっているものは修正できませんから、流用します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。
花壇なので、泥ハネ軽減のためブロックを敷いています。
隣の室外機は、下面に土がびっしり付着していました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

雨でちょっと時間が掛かってしまいましたけど、無事にご希望の取付場所に設置できて良かったです。

「ありがとうございました。ミリ単位のお仕事で頭が下がります。本当にありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年5月8日木曜日

冷房運転すると凄い臭いがするとの事でエアコン分解洗浄

いつもお世話になっているFB友さんからエアコン分解洗浄のご依頼をいただき、今朝再取付けにお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-GV2221-W(2021年製)スタンダードタイプです。

4年前にアベ冷熱技研でご購入いただいたエアコンです。
昨年の夏の冷房使い始めに、臭いが出るとの事でご相談いただいていましたが、ちょうど繁忙期真っ只中だった事と、暑くなってきてエアコンを使っているとのことでしたので、昨年は我慢して使っていただいていました。
梅雨時期の湿度が高く、そんなに気温が高くない時期は、内部にカビがあると臭いが出やすくなります。
真夏になって気温が高くなると臭いが収まってくる様になります。
中途半端な時期は生乾き臭が出やすいですね。

室内機を取外して、しばらくお預かりします。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

そして本日、取付工事にお伺いしてきました。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「お忙しいのに、ありがとうございました。これで今年の夏は快適です!」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2025年5月7日水曜日

三菱FZVタイプを分解洗浄してエアコン移設工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン移設と分解洗浄をご依頼いただきました。
三菱電機 MSZ-FZV7120S-W(2020年製)フィルター自動掃除機能付きタイプです。

分譲マンションに設置されていたエアコンを洗浄して、リフォームしている戸建て住宅へ移設してほしいとのご依頼です。
先月初め頃にエアコンの取外しにお伺いして、時間ができた時に洗っておきました。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

見た目ほとんど汚れていない様に見えますが、室内で焼肉をよくされていた様で、触るとヌルっとするほどでしたから、洗って正解でしたね。

リフォームは先月後半に終わっていた様ですが、お客様と阿部の都合が合う日がなかなかなくて、本日取付けにお伺いしました。

取付けるのは2階のお部屋。
専用コンセントがあって、穴も開いています。

が...この穴の高さは流用できそうもありません。

ベランダ側の穴の位置を確認すると、、、あれ?なんか位置がおかしい???

内壁をよく見ると、もうひとつ穴がありました。

こちらの穴ならなんとか取付けできます。
左の穴はなんだろうかと思っていたら、後から解ったのですが、丸型のコンセントが取付けられていた様です。
穴の奥にケーブルがジョイントされていて、隣の専用コンセントへ送られていました。
紛らわしいですね...

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

配管穴に合わせて、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

どうしても元のコンセントの穴が出てしまうため、お客様と相談して、カバープートで塞ぎました。
リフォーム後なのに残念です。


外部配管は、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「きれいにしてもらって、ありがとうございました!」と、大変お喜びいただきました(^^)

で、予定通りであれば、今日はこのエアコンを含めて3台取付ける予定でしたが、当初予定から取付位置変更や室外機を置く場所にこれから生コンを流すとか、諸々小さな問題が複数重なって、きちんと試運転までできたのはこの1台だけでした。
他の2台は、また日を改めて取付けにお伺いする事になりました。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。