親父の代からお世話になっている鉄工所さんのご依頼で、新築の農業用倉庫の電気工事をご依頼いただき、本日完成お引渡しさせていただきました。
ご相談いただいたのは6月です。
基本、夏場に電気工事だけのご依頼はお断りしていますが、鉄工所さんとは長いお付き合いなのと、9月の稲刈りまでに完成すればいいという緩い条件でしたので、お引き受けさせていただきました。
打ち合わせの際には、基礎は出来上がっていました。
奥に古い2階建ての倉庫がありますが、これもかなり以前に親父が電気工事をさせていただいたそうです。
ここは周りが田園で、電気の引込柱は反対側に20mほど離れた所にあります。
古い倉庫に既存の電灯引込みはありますが、今回新しい倉庫に動力も入れるため、既存の電灯線も新しい倉庫へ引込みます。
とは言え、動力のトランスが近くの電柱に見当たりません...
田んぼほ隔てた向こう側の道路にはトランスが見えますが、距離がありすぎるため使えません。
という訳で、新たにトランスも四国電力へお願いして上げてもらう手続きをします。
建物の図面を描いて、電気の配線図を書き込みます。
申請をしてから新しいトランスが上がるまでには、約2ヶ月程度掛かります。
それまでに建物内の配線工事をやりたかったんですけど、建物が思うように進みません。
8月中旬になってもこの状態だったのでどうしたんだろうかと思っていたら、どうも外壁屋さんが例の流行り病に掛かってしまったそうで、家族で順番に感染してしまって、かなり遅れているとのことでした。
仕方ありませんね。
でも稲刈りの日は迫っています。
大変な状況になってきました...
外壁が終わったのは8月後半。
トランスを設置してもらえる日が決まったので、合わせて電気工事の方も着工させていただきました。
まずはLED照明の取付から。
高天井なので、ハシゴを使って取付け。
スイッチはドアの脇に。
100Vコンセントも、使い勝手のいい場所をお聞きして設置。
動力の乾燥機と籾すり機の電源も、機械の座る付近へ設置。
メーターボックスを取付けて、引込点までケーブルを立ち上げます。
ドアの上にコンパネを取付けて、電灯分電盤と動力のブレーカーボックスを設置。
ケーブルを接続していきます。
古い倉庫の引込みは撤去するため、新しい倉庫から古い倉庫へケーブルを延長します。
それから、新しい倉庫の脇に小さな休憩用のプレハブがあるので、そこへも電源を引っ張らなければなりません。
架空で飛ばすと軽トラに接触してしまうので、地中埋設にします。
いっちょ前にエアコンもあるので、エアコン専用と電灯コンセント用の2回路を通しました。
配線作業が完了すると、ケーブルが傷んでいないか、絶縁抵抗測定を行って異常がない事を確認。
竣工報告を四国電力へ行うと、新しいメーターを送ってくれます。
これにケーブルを接続。(四国電力計器認定店でないと触れません)
これで引込みを迎える準備が完了です。
台風が来るため、既に周りの田んぼは稲刈りを始めていました...
できるだけ早目に引込みをお願いしますと伝えていたので、早目に来てもらえたのですが、ナントこの日は台風が最接近する日・・・
朝イチは強風で中止になりそうな感じでしたが、引込業者さんたちが作業を始めると、なぜか風が落ち着きました。
無事、引込み完了です!
電圧を確認して、ブレーカーを投入。
何事もなく、通電完了。
あとは、農機具屋さんが機械を設置して試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。
この後もいろいろあったんですけど、敢えてBlogには書きません。
まぁまぁ大変でした...(^_^;)
稲刈りに少し遅れましたけど、なんとか完了ですく(`・ω・´)
アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。