昨日から取り掛かっていた、マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事が、本日完了しました。
【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-6817AS 室外機×1台・MLZ-GX3617AS-IN 天カセ室内機・MLZ-GX2817AS-IN 天カセ室内機・MSZ-2217GXAS-IN 壁掛け室内機・MAC-R01PW 化粧パネルホワイト×2個
既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。
このBlogをずっとご覧になっている方にはお馴染みのマンションの、お馴染みのマルチエアコンです。
今回も、マンション内の口コミでご紹介いただきました。
ちょうど一ヶ月前になりますが、エアコンが動かなくなったとの事で点検にお伺いしていました。
室内機はリモコンで反応するものの、ランプが点滅してエラーが出ます。
室外機が動かないので、内部を確認すると基板が一部焼けていました。
製造年は1995年です。27年目ですから、部品もなく修理はできません。
以前にも一度点検にお伺いした際に、「そろそろ寿命ですから、故障する前に取替えをお奨めします。故障してからだと、取替え費用もかさみますよ。」とお伝えしていたんですけど...
という訳で、取替えのご依頼をいただきましたが、、、エアコンを注文を入れても納期が出ません。
お客様も覚悟はされていたのと、一台だけルームエアコンがあるので、しばらくそれで我慢していただいていました。
という訳で、ほぼ一ヶ月お待ちいただいて、昨日から着工。
さすがにこの案件を一人でやるのは無理なので、一日だけ忙しいSくんに応援を頼みました。
では作業に掛かります。
エアコンが動くならこの作業は必要ないんですけど、ポンプダウン運転ができないため、現地でフロンガスを回収します。
法律により、みだりに特定製品から大気中にフロンガスを放出すると、懲役刑または、相当の罰金を科せられます。
ガス回収が完了すると、既存機をすべて撤去します。
隠蔽配管なので既存配管は流用しますが、各室内機と室外機までの信号線に問題があります。
この既存機、各室内機と室外機までの信号線が、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯を使っています。
現在、各メーカーから発売されているエアコンは、VVF2.0mm×3芯でなければならないため、ケーブルはすべて入れ替えないといけません。
これが毎回大変な作業なんです。
他の業者さんは各所に点検口を作るみたいですが、アベ冷熱技研は余計な点検口を作らないのがポリシーです。
浴室の点検口を利用したり。
天井換気扇を外して点検口代わりに使ったり。
取外した室内機のところも点検口として利用して、天井面に余計なものを作らない様にします。
でも結構大変な作業なんですよ。
大きな梁がいくつもあって、目視はできるけど手が届かないところの梁貫通部分にケーブルを通していくとか...
これらは一人では絶対できない作業です。
今までに、このマンションで十数件こなしてきた二人だからできる作業です。
リビングにケーブルが通りました。
子供部屋にも。
壁掛けエアコンの部屋にも。
天井裏からベランダへの取出しは、毎回なぜかここにある配管穴を利用して取出します。
取出した3系統のケーブルは、スリムダクトに収めて立ち下げます。
これで各部屋から室外機まで、新しいケーブルが通りました。
では室内機の取付けに掛かります。
新しい室内機は開口寸法が違うため、少し両端を開口して広げます。
吊り下げるアンカーの位置も変わるため、アンカーをすべて打ち直します。
室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。
壁掛けの方も接続。
パネルを取付けて、、
室内機周りが完了。
やっぱり二人でやると作業が捗ります。
ここまでが昨日一日の作業内容でした。
そして本日日曜日ですが、お客様が土日しかお休みが取れないので、休日返上でお伺いさせていただきました。
今日は一人ぼっちです。
まぁ室外機周りだけなので、一人で十分です。
既存配管はビチビチに短いため、途中から溶接して延長します。
間に太い雨水管があるため、もの凄くやり辛い位置です...
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
真空引きが終わると、室外機の吹出口に風向ガイドを取付けておきます。
このマンションでは初めて使いましたが、この対面側にルームエアコンの室外機があるため、お互いが熱風を掛け合わない様にガイドを取付けさせていただきました。
すべての作業が完了すると、試運転を行い。
異常がないことを確認して、
お引渡しとなります。
今回の工事、一日と約半日掛かっています。
3人だと一日で終われるんですけど、繁忙期は無理ですね。
「ありがとうございました。お盆までにエアコン入ってこないかと思ってたんですけど、早くしてもらえて良かったです。これで涼しくなります。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。