2021年5月12日水曜日

タイマースイッチでON/OFF制御の電気自動車用EVコンセント増設工事

初めてのお客様のご依頼で、EVコンセントの増設工事にお伺いしてきました。

洗面所に設置されている分電盤は十分な容量があり、分岐回路も数個空きがあります。

今回、EVコンセントを設置するのは、南側の駐車場。

分電盤のある洗面所は、EVコンセントとは全く反対の北側です。
天井裏から南側は全く見通すことができません。
床下経由も考えましたが、床下を通しても屋外へ出す術がありません。
さすがに基礎貫通はやりたくありませんから。

という訳で、外壁を塩ビ管を使って引いて来る工法にします。
今日の予報は雨。
それも結構荒れる予報でしたが、午前中はパラパラと小雨程度なので、先に配管工事を行っていきます。

建物裏まで、延々と配管を取付けていきます。

途中、いろんな障害物があって、簡単にはいきません。

延々と延々と...

やっと浴室の天井裏のところまで配管を延ばしてきました。
ここまでで雨が強くなってきたので、屋内作業に掛かります。

今回の工事はお客様のご希望により、タイマースイッチでON/OFFできる様にします。
当初、この図面の通りにリモコンブレーカーもEVコンセント近くに設置する予定でしたが、コンセント周りに配管が入り乱れてかなりゴチャゴチャするので、リモコンブレーカーは浴室天井裏へ設置する事でご提案させていただきました。

タイマースイッチは、分電盤のある洗面所へ設置します。
壁を開口して、100V回路のケーブルを通していきます。

浴室点検口から天井裏を覗いて、ケーブルを手繰り寄せます。

タイムスイッチを取付けておきます。

リモコンブレーカーを浴室の天井裏へ設置。

分電盤までケーブルを通します。

EVコンセント用の漏電ブレーカーを増設して、ケーブルを接続しました。

さて、外部配管の中にケーブルを通していかないといけないのに、雨が強くなってきました...
雨合羽を着て、通線作業に掛かります。

曲がりが多いので、結構大変です...

あっちで引っ張り、こっちで押し込んだりと、行ったり来たりの一人作業です。

なんとか通線完了。
EVコンセントを取付けて、作業完了です。

タイマースイッチの時刻を合わせて、ON/OFFのテストを行います。

通常、リモコンブレーカーはOFFになっていますが、

タイマースイッチで100Vの電圧が掛かるとONになります。
ONになる事で一次側と二次側が通電して、200Vの電圧がEVコンセントに掛かる仕組みです。

リモコンブレーカーは、ボックス内に収めて扉を閉じておきます。

あとはEVコンセントのところで、電圧と接地状態を確認してお引渡しです。

「思ったよりスッキリ仕上がって、いいですね。キレイにしていただいてありがとうございました。思ったより安くできたので、ディーラーにも阿部さんを紹介しておきますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2021年5月11日火曜日

暑い夏が来る前に早めにエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2520-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機は三菱重工製ビーバーエアコンです。
昨年の夏が終わる頃に、冷風が出なくなって役目を終えたそうです。

「今年の夏も暑ぅなる予報やけん、阿部さんの時間のある時でええけん取替えてくださいや。」と、お声掛けいただいていました。

室外機周りはこんな感じでした。
建物裏なので、配管もテープ巻き仕上げでかまわないという事です。

では作業に掛かります。
まずは既存機を撤去。

配管穴にはスリーブが入っていません。
もろに筋交い切ってますね...

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は化粧テープ巻き仕上げ。

キャップとパテ埋め部分は上からコーキングを掛けて、劣化で外れない様に防水性と耐久性を上げておきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

あと、照明器具もLEDシーリングライトへ取替えさせていただきました。
「いつもキレイにしてもろて、阿部さんは手を抜かんけん好きなんよ。これで今年の夏は安心やわ。照明も明るなって気持ちがええわぃ。またお願いするけんな。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年5月10日月曜日

室外機設置場所の放熱が悪く効きが悪いのでこの際にエアコン取替工事

初めてのお客様のご依頼で、2台のエアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製、お客様支給品です。

既存機は東芝。2013年製でまだ十分動いています。
「昨年の夏は効きが悪くて、かなり難儀したんです。エアコンを夏までに取替えておこうと思うんです。」と、ご相談いただきました。

部屋の広さ的には適正な能力のエアコンが設置されていますが、このお部屋、一部吹き抜けになっています。
「ここが吹き抜けになっているので、能力不足なんですかね?」
いや、冷房時、冷たい空気は下へ溜まりますから、吹き抜けの高さはあまり関係ありません。

ちょっと冷房運転してみましょう。
十分冷たい風が出てきますよ?
「あれ?よく冷えてますね。おかしいな。昨年の夏はこんなに冷えてなかったです...」

室外機を見て、原因が解りました。
四方を囲まれていて、熱が逃げるところがありません。
しかもこのベランダ、南側。
真夏は灼熱地獄になるところで、どんなに頑張っても冷えは悪くなりますね。

とりあえず機器の故障ではなさそうなので、室外機の位置を変える方向でお見積りを提出させていただいていました。

しばらくして、「阿部さんに提案していただいたんですけど、この際にワンランク能力の高い新しいエアコンに取替えてもらえますか。あと、1階の方のエアコンも一緒に取替えてください。」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

まずは既存機を撤去していきます。

化粧カバーを外すと、ドレンホースにトラップができていました...
これ、よく水漏れしませんでしたね。
取外したら、溜まっていたドレン水が溢れました...(´;ω;`)

既存機撤去完了です。
お、きちんと貫通スリーブが入ってますね。
ドレンホースのトラップがなければ、いい施工だなぁと言えたのに(^_^;)

で、その放熱が悪いのをどう解決するかと言うと、二段置台を使います。
室外機を上げてやる事で、熱の逃げ道を広げてやるのです。
狭いベランダでは、よく使う工法です。

室内機取付に掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

こんな感じで完成です。
これで放熱率は格段に上がります。

試運転を行い、異常がない事を確認して1台目が完了です。

2台目は1階。日立の白くまくんです。
これもまだ動いていますが、11年経過しているのと内部が汚れているので、この際一緒に取替えをしておきたいと言う事です。

室外機は地上置きで、久々の標準取替工事です(^_^;)

既存機を撤去しました。
こちらは別の業者さんが施工したそうで、貫通スリーブは入っていません。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして背面板を設置。
穴の位置が高めなので、微妙に取付けにくいです。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

あとは試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「今までいろんな業者さんに取付けてもらってて、結構いい加減なところもあったんで、今度はちゃんとした業者さんを探そうと思って探してたらアベ冷熱技研さんのBlogを見付けて、この人だってお願いしたんですよ。相談に乗ってもらったし丁寧に取付けていただいてありがとうございました。またもう一台お願いしますね。」と、大変お喜びいただき、追加でお見積りのご依頼もいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2021年5月7日金曜日

エアコン専用コンセント増設と古い分電盤の取替工事

初めてのお客様のご依頼で、電気工事にお伺いしてきました。

既存の分電盤がこちら。
分岐回路は3回路しかありません。
今回、エアコン専用コンセントを増設するため、空きがありません。
左の大きなブレーカーが主幹で漏電遮断器になっていますが...

一次側の幹線ケーブルがVVF2.6mmx3cなのに、40Aのブレーカーが設置されています。
VVF2.6mmx3cのケーブル許容電流は、32Aです。
(※単相3線式の負荷の場合、3本使用する電線のうち1本は中性線であるため、許容電流は2心の数値を採用)
許容電流を超えてもブレーカーが遮断しないので、とても危険な状態ですね。

それから、このブレーカー、3P3E仕様で中性線欠相保護機能も付いていません。
内線規程では、単相3線式電路に施設する漏電遮断器は、中性線欠相保護機能付きのものとする となっています。
もし中性線が欠相すると、コンセントに繋がっている100V家電機器に異常電圧が加わり、破損してしまいますね。

という訳で、ブレーカー類も古いので、この際に取替える事にします。

エアコンは2階に設置されていました。
親御さんの知り合いの業者さんに安く取付けてもらったそうですが、コンセントの増設まではできない方だった様で...

1階の分電盤から2階のエアコンまで、専用回路を増設します。

では作業に掛かります。
まずは既存の分電盤を撤去。
あれ?3回路しか分岐ブレーカーがなかったのに、5回路の分岐ケーブルが...
2つのブレーカーに2本づつ共噛ましにしていたんですね。

とりあえず作業を続けます。
新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


2階のエアコンまでの配線経路は、1階に点検口がなく、壁内を立ち上げることができないため、一度外部へ取り出して、2階へ立ち上げ、2階天井裏へと導きます。
ハシゴ掛けるまで結構雨が降っていましたが、作業を始めると雨が止み、晴れ間が見えてきました。

こんな感じで、塩ビ管を使ってケーブルを保護して立ち上げました。


2階の天井裏は広く、スルスルと作業が進みます。


エアコンの脇に、専用コンセントが付きました。


分岐ブレーカー4つの予定が、共噛ましにしていた2回路分増えました。


主幹ブレーカーは、ケーブルの許容電流内に合わせて30A。
中性線欠相保護付きで、安全にご使用いただける様になりました。


あとはエアコンの試運転を行って、お引渡しです。

「ありがとうございました。天気と足元の悪い中ありがとうございました。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。