2年前に旧店舗のエアコン取替工事をご依頼いただいた「音溶 oto-doke」さんが、店舗移転をされるという事で、今年4月から取り掛かっていた工事が完了しました。
ご相談いただいたのは3月。まだ涼しい春でした。
「移転を考えてるので、現地を見てもらっって相談に乗って欲しい」との事。
テナントビルの1階。と言うか、半分地下という感じの、いかにも音溶さんにピッタリの物件(^_^;)
電気設備は古いですが、電灯回路のメインが50A。使おうと思えば動力回路もあります。
今回は動力契約は行わず、電灯契約のみで進めていきます。
天井裏は十分なスペースがあるので配線はやりやすそうですが、この吹付けがアスベストっぽくて嫌な感じがします。。。
ブレーカーに記載の製造年から見ると、アスベストかそうでないか微妙な年代でした(´・ω・`)
気を付けて作業に当たらないといけませんね。
電気工事はさほど難しい感じではありませんが、問題はエアコン。
室外機を置く場所で悩みました。
飲み屋街ですから、テナントビルが密集していて、隣との境界間隔がほとんどありません。
不動産屋さんは「屋上に置いてください」と軽く言いましたけど、屋上まで6階ですよ。
不動産屋さんは「屋上に置いてください」と軽く言いましたけど、屋上まで6階ですよ。
足場組まないと配管立ち上げできませんし、配管距離長すぎてエアコンの負荷が大き過ぎます。
前にこのテナントを借りていた方は、この共用スペースに室外機を二段置きにして使われていたみたいです。
ここに置かせてください。
「ここは共用スペースなので無理です。前の方は無許可で置いていました。」
じゃぁエアコン取付けできませんから、うちは撤退させていただきます。
「え?いや、それは,,, じゃぁどんな感じに設置されるのか、図面描いていただけますか?それで交渉してみます。」
という訳で、しっかりとしたプランを作ってお渡ししたところ、即OKいただきまして(^_^;)
正式にテナント契約されて、4月に入ってから内部工事に掛かりました。
「阿部さん、ある程度できたのでお願いできますか。」とご連絡いただいてお伺い。
え?一旦ボード全部剥いでやり変えてるんですね?(^_^;)
そうなんです、オーナーさんが内装はすべてDIYで行います。
天井開口があるうちに電気工事を行っていきます。
200V専用回路を2つ増設するので、ケーブルを通していきます。
天井裏を気にしながら、完全防備で作業を行います。
所々、既存のコンセント回路などが残っているので、すべての回路をチェックし直して、流用できるものは流用していきます。
所々、既存のコンセント回路などが残っているので、すべての回路をチェックし直して、流用できるものは流用していきます。
エアコンや換気扇、スイッチ、コンセントに至るまで、すべてオーナーさんの支給品です。
換気扇が到着していたので、締め切った現場環境を良くするため、先に換気扇を取付けます。
換気用のダクトを使って屋外へ導きます。
排気は、もともと油まみれだった既存の換気扇を撤去して、屋外フードを取付けました。
換気用のダクトを使って屋外へ導きます。
排気は、もともと油まみれだった既存の換気扇を撤去して、屋外フードを取付けました。
換気扇は2台設置しました。
屋内は密閉されているので、排気だけでなく給気も必要ですが、これもオーナーさんがDIYで給気口を作るそうです(^_^;)
トイレには局所換気として換気扇が付いているのですが、天井裏で作業をしていて見つけてしまいました...
この換気扇、ダクトが繋がっていません...
この換気扇、ダクトが繋がっていません...
そうです、トイレの臭いはすべて天井裏へ充満していた訳です。
これはテナント側の問題でしょう?とお話しましたが、聞き入れてもらえなかった様で、、、
これも接続しておきました。
これで、ウ◯コの臭いも屋外へ(^_^;)
ではエアコン工事に掛かります。
ではエアコン工事に掛かります。
まずは配管穴を開けていきます。
冷媒配管とドレン管を勾配を付けて吊り込みます。
屋外は延々とテープ巻き仕上げ。
冷媒配管とドレン管を勾配を付けて吊り込みます。
屋外は延々とテープ巻き仕上げ。
ここは表から見えないのと、直射日光が当たらないのでテープ巻きで十分です。
表側は美観上スリムダクトを使いますが、取り回しが複雑なので、曲がり部分はフリーダクトを使用しています。
こんな感じでくるっと。(簡単に書いてますけど、かなり苦労して通していますよ)
室内機側に戻ります。
こんな感じでくるっと。(簡単に書いてますけど、かなり苦労して通していますよ)
室内機側に戻ります。
開口はオーナーさんが位置決めをして開けてくれているので、それに合わせて吊りボルトを設置。
室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。
室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。
至るところに点検口があるので、かなりやりやすいです。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機周りはこんな感じで完成。
室外機周りはこんな感じで完成。
タイル部分が水洗いしやすい様に、架台を使って室外機を上げています。
上から見るとこんな感じです。
上から見るとこんな感じです。
階段を通るお客様に、風が当たらないような方向に吹出口を向けました。
パネルを取付けて。
壁が仕上がっていないので、仮にリモコンを接続して試運転。
パネルを取付けて。
壁が仕上がっていないので、仮にリモコンを接続して試運転。
異常がない事を確認して、エアコン工事が完了です。
東芝製の単相200V3馬力タイプです。安かったそうですよ(^_^;)
それから電気工事も2、3日掛けて行っていました。
ここまでが4月中の作業内容です。
実はですね、このテナント、雨が降ると水が侵入してくる事が発覚しまして、すべての作業が中断。
半地下というのがアダとなってしまった様で、防水専門業者さんが入る事になりまして、それからナント梅雨の間ずっと防水処理...
遅れに遅れて8月になりました(・o・)
という訳で本日、最後の器具付けにお伺いしてきました。
天井と壁は仕上がっています。床はまだですけど(^_^;)
あれからずっとFBのメッセンジャーでやり取りさせていただいていて、配線器具の開口寸法もお伝えしていたら、すべて開口してくれていました。
こんな感じで、カウンター内部のスイッチ群。
ステージ周りのスポットライトやミラーボール用のスイッチ類。
音響専用のコンセント類。
こんな感じで、カウンター内部のスイッチ群。
ステージ周りのスポットライトやミラーボール用のスイッチ類。
音響専用のコンセント類。
プレートが無いのは間に合わなかったそうで、後日ご自分で取付けるそうです。
すべての器具を取付け終えて、スイッチをON。
ON。。
オン。。。
オン。。。
あれ?点かない?
完全に忘れていました。
次に来た時に繋ごうと、天井裏にまとめていたケーブル達...(^_^;)
情けないですね。
まぁ4ヶ月前ですから、完全に頭から消えてました(´;ω;`)
はぃ。ちゃんと接続して、点灯試験完了です。
照明器具が付いていないところは、引掛けシーリングになっていて、後日オーナーさんが取付けます。
もう少し派手やかになりますよぉ(*´艸`*)
音溶 oto-dokeさん、今月末移転OPENの予定で頑張っていますが、まだ床がこの状態なので、予定は未定です(^_^;)
詳細は音溶 oto-dokeさんのWebサイトをチェックされてください!
アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気設備工事や空調設備工事も、お気軽にご相談ください。