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2020年5月14日木曜日

マンション共用部照明を周囲の明るさで点滅させる自動点滅化電気工事

今年の3月に、共用部の照明器具をすべてLED化したマンションで、周囲の明るさに応じて自動的に照明を点滅させる電気工事にお伺いしてきました。


自動点滅してないこともないんですが、ちょっと問題がありました。
制御しているのは、1階の集合計器盤の中。


タイマー制御です。
 
2台のタイムスイッチを使って、設定した時間になると全点灯。
消灯は1台づつ時間差になっていて、深夜になると間引いて半分の照明が消灯します。
残り半分の照明は朝まで点灯して、設定時間に消灯する仕組みです。

別にこれでもいいんですけど、夏と冬とでは日の出・日の入りの時間が違いますよね。
夏の夕方5時はまだまだ明るいですけど、冬の5時は既に辺りが暗くなってきます。
そのため、季節ごとに設定に出向かないといけませんでした。

オーナー様はここ以外にもマンションをお持ちで、そちらの方はEEスイッチ(自動点滅器)とタイムスイッチの組み合わせで制御されていて、それと同じ感じにしてほしいとのご希望です。

では作業に掛かります。
EEスイッチ(自動点滅器)は、明るさに反応するスイッチなので、屋内に取付けたのでは意味がありません。
屋外へ取付けるため、ケーブルを延長します。


集合計器盤の後ろに入れるようになっているので、そこからPF管を通していきます。


PF管の中へケーブルを通していきます。


露出部分は塩ビ管を使って、ケーブルを保護します。


梁などの障害物を避けながら...


屋外の方へ。


正面入口の軒先の上へEEスイッチを取付けました。

ここなら通路照明が点灯しても明るさに反応しないのと、駐車場を通る車のヘッドライトにも当りません。
基本的には建物裏へ設置するものですが、集合計器盤のところから裏への通路には、防火扉があるため無理でした。

こんな感じで取付けてあります。


集合計器盤のところへ戻ります。
既存のタイムスイッチはアナログ式でかなりの誤差が起こるため、デジタル式に。


一台のタイムスイッチで2系統の制御ができる上、EEスイッチとの連動も可能なタイプです。


タイムスイッチの設定に掛かります。
2系統とも、夕方4時にONになる様に設定。
夕方4時ONになってもEEスイッチが付いているので、周辺が暗くならないと全点灯しません。

出力1の方は、深夜0時にOFFになる様に設定。


出力2の方は、朝7時にOFFになる様に設定していますが、5時でも6時でも周囲が明るくなると全消灯になる仕組みです。

これによって必要のない時に点灯しなくなるので、省エネ効果も大きいですね。

あとは、EEスイッチが正常に動作するか点灯テストを行って、異常がない事を確認して完了です。
「早々にやっていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

こちらのマンションの一室で、内装リフォームの電気工事も進行中です。
また完成しましたら、このBlogで記事にさせていただきます。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2020年3月10日火曜日

昨年取替えたと言う分電盤を安全な分電盤に取替工事

今日は一日、生憎の雨模様でしたね。
午後からは、雨でもできる屋内の工事にお伺いしてきました。


先週末、エアコンの移設工事をご依頼いただいて、お引越し先の借家へ取付けにお伺いしていました。
取付ける場所には、100Vのエアコン専用コンセントが付いています。

運んできたエアコンは、少し能力が大きく、冷房能力5.6kwの18畳用。
200Vのエアコンなので、電圧の切り替え工事が必要です。

ちょっと分電盤を確認・・・ え???

ちょっと待ってください?あれ?

主幹ブレーカーがありませんよ?


この分電盤、増設用の分電盤ですよ?

他に漏電遮断器搭載の分電盤があるのかと、お客様と一緒に探してみましたが、、、ありません。

まず、何が問題かと言うと。

・主幹ブレーカーが無いので、一次側に許容電流以上の電流が流れると、電柱側が切れてしまいます。(そうなると四国電力に復旧してもらえるまで、停電のまま...)

・もし何らかの原因で中性線が欠相すると、100V回路に異常電圧が掛かり、家電機器が焼損してしまうことがあります。

・漏電遮断器が搭載されていないため漏電を検知できず、漏電している機器を人が触ってしまうと、最悪感電死してしまいます。

漏電遮断器については、電気工事の基本バイブルである「内線規程」に必ず設置する様に記載がされていて、信頼の置ける電気工事士であれば当然のごとく漏電遮断器搭載の分電盤を設置します。

この辺りをお客様にご説明すると、すぐに不動産屋さんへ電話。

帰ってきた返事は、「電気は流れてるし、今まで何の問題もなく使ってたんですけど。」...(^_^;)
まぁ知らないのは仕方ありません。
「大家さんに相談してみる」という事で一旦電話を切りました。

いや、「入居者様が安全に使える様に、すぐにでも改修してください」というお言葉が欲しかったのですが...

お客様は、「お金が掛かっても、安心して使える様にしないといけないんで、やってもらえますか?」と。
まぁ、不動産屋さんの返事を待ちましょう、という事で、とりあえず先週末は天気が良かったのでエアコンを取付けて帰りました。

その翌日、お客様からメールをいただいて「大家さんに電話して、説明をしてほしい」と...

まぁなんですか?不動産屋さんは面倒臭くなって放棄した模様。
大家さんに、また最初から現状と今後のことをご説明。
すると、「あの分電盤、昨年ブレーカーの故障で5万円出して交換してもらったんですよ。その業者さんが信用できないのか、あなたが言ってることが正しいのか間違ってるのか、私にはさっぱり解らないです。」...
それはごもっとも。
しかしこの分電盤、数千円しかしないのに5万円も払ったんですか...
とりあえずご納得いただいて、入居者さんと大家さんの折半という形で折り合いが付きました。

不動産屋さんは何してたんですかね?( ゚д゚)

そして本日、分電盤が入荷したので、午後から取替工事にお伺いしてきました。


しかしこの天井からヒョコッと顔を出してるWAGOコネクタはどうしたんですか?

専用ケーブル引っ張ったけど、長さが足りなかったのでWAGOで繋ぎましたって感じです。
この業者さん、ホントに電気工事士の資格持ってるんですかね?

既存の分電盤を撤去。


新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。


主幹ブレーカーの容量は、一次側ケーブルがVVF2.6mmx3cなので30A。

中性線欠相保護付き漏電遮断器搭載です。

ホントは主幹容量も50Aくらいに上げたいところですが、そこはお客様の予算の都合で叶わずです。


お客様の第一声。「わぁ!キレイ!」(*^^*)

そのお言葉が阿部の励みになります(*´ω`*)

移設したエアコンのコンセントも200Vに切り替えて試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。

「急な依頼だったのに、丁寧に対応してもらってありがとうございました。これで安心して使えます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2020年3月5日木曜日

築38年?賃貸マンション共用部の照明をすべてLED化取替工事

いつもお世話になっているマンションオーナー様のご依頼で、マンション共用部の照明器具をすべてLED器具に取替える工事が完了しました。

以前、別のマンションでLED化をご依頼いただいたオーナー様が、こちらのマンションも引き継ぐ事になり、今回のご依頼となりました。

結構古いです。
部屋に設置されている分電盤の製造年は、81年の表示。

約38年経過していますね。
外壁塗装は数回されている様で、年式の割に外観はキレイです。

今回も通路や階段などの共用部の照明器具一斉交換です。


エレベーターホールの非常灯は、引きヒモを引っ張っても点灯しません...


階段の非常灯も点灯しません...

今までこのマンション、どんな管理をされてきたんですかね?(^_^;)

ヒモを引っ張ると、非常時点灯になります。いわゆるテストができる訳です。
非常灯は停電になると、内蔵されているバッテリーで、一定時間ランプを点灯させます。
その明かりを頼りに入居者のみなさんは避難をする訳ですが、ヒモを引っ張っても点灯しないと言う事は、バッテリーが賞味期限切れということなんです。
内蔵バッテリーは、定期的に交換するのが通例です。
調べてみると、すべての非常灯がバッテリー切れでした...

さて、今回も各種いろんな器具がありますが、機種選定は阿部にお任せいただいて、すべてパナソニック製、すべて防水・防湿形のLED器具を選定させていただき、お客様支給で施工させていただきます。(機種選定費・諸経費などは別途いただいております)

まずは一番台数の多い、通路灯から。39台あります

昔ながらのガラスグローブ製。

重いし外しにくいし蜘蛛の巣だらけだし...で、外す方が手間取ります...
しかもベースは塗料が乗ってるので、叩かないと外れません...


こんな感じで、脚立に上がったり降りたりでボチボチと取替えていきます。


エレベーターホールにある非常灯。11台あります。

デカイし重いし、中は蜘蛛とか虫だらけ...

非防水タイプなので、湿気で安定器が劣化してしまっています。


防水・防湿タイプのものに取替えました。

外側にリニューアルプレートを取付けましたが、元々の器具が大きすぎて、塗装跡が見えてしまいます...
これは後日、ペンキ屋さんが補修してくれるそうです。
ん~、、、補修するならリニューアルプレートいらなかったかなぁ...(^_^;)

次に階段の非常灯。11台あります。


これの場合、外す器具は簡単に外れるんですけど、新しく取付ける器具が重装備で、まぁまぁ苦労する器具でした...

パナソニックらしくない、施工性の悪さですね。
まぁ防水形の非常灯なので、仕方ないところではありますが。

こんな感じで。


自転車置場の器具も。4台あります。


既存は笠付きタイプでしたが、防水のトラフ形にして明るくしました。


普段使わない屋上のウォールライトも。


LEDタイプのウォールライトへ。

これ、サクッと付いてますが、この裏にあった埋込みBOXに雨水が侵入してて、ボロボロに腐っていました。
そこへこれ以上雨水が侵入しない様に、コーキングを駆使して防水処理しているので、ここが一番時間が掛かっています。

あとは点灯試験を行ってお引渡しです。

すっきり明るい通路になりましたね(^^)

他にも機械室などの照明を含めて、全部で65台の取替えでした。
ひとりで作業して、3日と半日掛かりました...
「急がないので、阿部さんの空いた時に来て取替えてもらったのでいいですよ。」といただいていたので、気持ち的には追われる感がなく作業できましたね。

今回、イニシャルコストとしては結構な投資になりますが、LED化によって消費電力が下がりますから、共用部の電気代削減になりますし、なんと言ってもLEDは寿命が長いので、ランプ交換のサイクルが長いので、ランニングコストは大幅に削減ができます。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事やLED照明取替えもお気軽にご相談ください。