2026年1月29日木曜日

古い納屋解体に伴う電力メーターと引込点の変更電気工事

いつもお世話になっているお客様が高齢のため農業を縮小されるそうで、「古い納屋を解体したいんで電気のメーターの位置を変えてもらえんやろか」というご依頼をいただき、本日工事にお伺いしてきました。

手前が今回解体する予定の納屋です。
比較的新しい奥の倉庫に、電気設備をまとめたいとの事です。

電力量計は古い納屋の入口に設置されていました。
単相2線式100Vで、ブレーカーは漏電遮断器ではなく配線遮断器のみ。
右側には制御系の箱があります。

建物裏には大きなビニールハウスが3棟建っていて、その中の暖房機を制御するための制御機器が入っていました。
ハウスは現在解体中で、このシステムは使われていません。

電力量計は納屋の対面にある倉庫の入口付近に移動させます。

とは言え、電柱からの引込点も変える必要があります。
今回の場合は引込点は納屋ですが、倉庫のところで経由しています。
これは引込線を張り替えなくて済むので、お客様の負担はかなり減りますね。

さて、電力量計と引込点を触るので、四国電力へ電力申請を行わなければなりません。
古い設備なので最初の頃の図面は無いそうです。
倉庫の方の電気設備は、、、お客様が無資格で施工されたそうで(小声)

図面を作成して四国電力へ変更申請。

申請が通ったので、本日工事にお伺いしてきました。
倉庫の方の第一支持点のところから、一次側ケーブルを降ろすための塩ビ電線管を取付けていきます。
古いスレート屋根は簡単に割れて踏み抜いてしまうため、足場板を敷いて作業に当たります。

軒屋根を交わして配管を降ろし、配管内にケーブルを通します。

倉庫内の設備はお客様の作品です(小声)
このまま流用するのは危なっかしいので、ついでに改修します。

コンパネを使ってベースにします。

「できるだけ安く」とのご希望ですので、納屋で使っていた制御用のボックスを流用して、ブレーカーを収めます。

流用なのでビス穴がいっぱい空いていますが気にしません。
土埃が凄かったので、洗ってはおきましたが。
主幹ブレーカーは30Aの漏電遮断器を設置。
分岐ブレーカーは既存流用で20Aの配線遮断器を設置。
40wx2灯用の蛍光灯1台とコンセント1箇所なので十分です。

棚に転がしてあったスイッチとコンセントは、新しいものに替えてコンパネに取付けました。

ケーブルの接続が完了すると、絶縁抵抗計を使ってケーブルに異常がないことを確認。

電力量計の移設に掛かります。
納屋に付いていた電力量計を外します。

土埃まみれだったメーターを拭き上げて、倉庫側へ設置。
ケーブルを接続して、トルクドライバーを使って規定トルクで締め上げます。

また屋根上に上がって、倉庫から納屋に引いている引込線をカットして、電力量計まで引いたケーブルと引込線を仮接続します。
アベ冷熱技研は四国電力の計器認定店ですが引込認定店ではないため、この接続は仮接続になります。(引込認定店になるためには、3名以上の認定作業者が必要)
後日、引込認定店が正式に接続して、責任分界点の位置が決まります。

納屋側の引込線を切断したため、倉庫側の引込点に引っ張り荷重が掛かるので、支線を取っておきました。

こんな感じで完了です。
冷たい風がずっと吹いていて、涙と鼻水が止め処なくでした...

電力量計がきちんと動作している事を確認して、工事完了です。

「ありゃぁ、これやったら安心やわぃ。阿部さんにお願いして良かった。またお願いしますけんな。」と、大変お喜びいただきました(^^)


アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

2026年1月25日日曜日

令和7年度技能検定(冷凍空気調和機器施工)の検定補佐員としてお手伝い

今年も、松山共同高等職業訓練校にて、「令和7年度冷凍空気調和機器施工技能検定」の実技検定が開催され、そのお手伝いに参加してきました。
気がかりだった雪の影響もなく予定通り開催できました。
阿部は今年も「技能検定補佐員」を委嘱されまして、試験会場設営から試験当日、検定員さんたちの補佐として受験されるみなさんを見守りました。

本日受験されたみなさん、お疲れ様でした。
本領発揮できましたでしょうか?
笑顔で終えた方。呆然と落胆された方。いろんな人生が見えました。
笑顔になれなかった方は、また来年。諦めずに挑戦してくださいね。
国家試験は何度でも挑戦できます。
回り道をした人ほど知識と経験が増えて、これからの人生の糧になるのです。
試験はタイムトライアルではありません。焦って急ぐと必ず失敗します。
日頃のエアコン工事で、時間に追われて自分のペース以上でやると上手くいかないのと同じです。
必ず最後に確認。すべてを疑って最後に確認は、日頃の工事でも同じです。
今日の実技試験を通過されたみなさんには、後日学科試験が待ち受けています。
これも焦らず、時間を目いっぱい使って頑張ってくださいね。

今日受験された方から県知事表彰を受ける人が出たら、阿部はとても嬉しいです
合格作品は各等級の中から仕上がりの良さと基準適合率を見て、数名ずつの優秀な作品を選定して、後日行われる筆記試験の成績を加味して、優秀者表彰を行います。
成績優秀者には、晴れの舞台で表彰状と盾の授与式が行われるのです。

資格取得はその人のレベルアップだけでなく、気持ちの上での責任感と一層の向上心を持つことができます。
特にこの技能士制度は、自身の腕試しの様な感覚で受験ができますしね。


阿部は、機器に精通した優秀な技能士さんがたくさん増える事を願っています。
エアコン工事は冷凍空気調和機器施工技能士へ!

これからもこの業界の発展と、優秀な技術者育成のお手伝いができる様、頑張ってまいります(^^)

2026年1月24日土曜日

50年もの?の分電盤取替工事

以前、エアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から分電盤の取替えをご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

既存の分電盤は河村電器産業製でした。
上の分岐ブレーカーは、1階と2階のエアコン専用です。

製造年の記載がありませんが、建物が50年くらいとの事なので分電盤も同じく...
よく持っているなぁと思うかも知れませんが、ブレーカーは故障していても見た目では判りません。
ハンドルをOFFにすると二度とONにできない事もあるので、古いブレーカーを触る時には覚悟が必要です。
もしもの時に遮断してくれない事もあります。
そんな不安を抱えたまま生活するのは耐えられませんよね。

では作業に掛かりますので、しばらく停電作業となります。
既存の分電盤を撤去。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

作業が完了すると、カバーを取付けて完成です。

扉を閉じて、お引渡しです。

これで安心して電気お使いいただける様になりましたね。

近年、分電盤詐欺が増えている様です。
知らない業者を宅内に入れて点検させるのは大変危険です。

独立行政法人国民生活センター:「分電盤の点検に行きます」の電話から始まる勧誘に注意

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

日立白くまくんいろいろと問題ありのエアコン分解洗浄

初めてのお客様からエアコン分解洗浄のご依頼をいただきました。

基本的に当社施工品以外のエアコン分解洗浄はお奨めしていません。
特に量販店などで購入・取付けをされたエアコンの場合、延長保証が付いている事があるため、当社が触る事によって保証が受けられなくなる可能性があるためです。
それと当然ではありますが、他社施工品をお受けした際に施工不良などで不具合箇所が見つかった場合、その補修や修理などの責任は当社でお受けすることはできません。
逆も然りで、アベ冷熱技研の施工品を他社が触った場合、それ以降当社では一切の保証をいたしません。
この様に保証の問題が出てきますので、ご依頼いただく際にはしっかりとご検討ください。

という訳で今回は、注意点をご理解いただいた上での量販店ご購入・取付けのエアコン分解洗浄です。

日立ジョンソンコントロールズ空調 RAS-X28H(W)(2018年製) フィルター自動掃除機能付きです。
まず、室内機脇のコンセントにアース端子があるにも関わらず、アース線を接続していませんね。

室内機を取外すために、フロンガスを室外機に回収するポンプダウン運転をしようとバルブキャップを触ると...ゆるゆる...。
キャップが手締めのままで、しっかりと締められていませんでした。
バルブは完璧ではないため、バルブキャップをきちんと締めておかないと、数年掛けてじわじわとガス漏れを起こす事が多々あります。

今回は2階のお部屋なので、ハシゴ作業で。

配管化粧カバーを外すとパテが浮いていて、配管穴が半分見えていました。
穴の中にはクモの巣が...
直射日光が当たる場所では、夏場の温度が50℃を超えるところもあるため、表面だけ塞いでいる様なパテは熱で外れてしまいます。

室内機を外して見ると、貫通スリーブが入っていませんでした。
外側のパテは外れかかっていて、貫通スリーブもないため、ここが風と小動物の通り道になってしまっていました。
ここまで見て、いろいろと残念なところが多いのがお分かりいただけたと思います。

では、室内機をお預かりします。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

分解していて気が付きました。
熱交換器に繋がっている冷媒配管が潰れていました。
配管穴から出たところで急激に曲げたのでしょう。
取外す際に配管を起こしたので少し元に戻っていますが、再取付けの際にもう一度寝かせると確実に潰れてしまいまいますね。
気がついて良かったです。
こういうのがあるから他社施工品はあまり触りたくないのです。
完全に折れてはいないので、少し修正を入れて、再取付けの際に工夫して取付けることにします。

すべて分解したところでファンに違和感を感じました。

え?羽根が2枚割れています??
1枚は引っ掛かった状態で、もう1枚の破片は見当たりません。
分解途中にどこかにぶつけたのかと冷や汗が出ましたが、お客様に確認のお電話をするとご主人さんが運転中に掃除をしようとしてファンに接触されたそうです。
すみません、そういう大事なことは取外す前に必ずお伝え下さい...

気を取り直して洗浄に掛かります。
エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓
白いのが残っているのは、製造中に付着した接着剤の様です。

日立特有のステンレス・クリーンシステムですが、ご覧の通りステンレス板の表面にもカビがビッシリ着いているのがよく解りますね。

破損しているファンは、お客様のご希望で部品取替えさせていただきました。

そして本日、再取付けにお伺いしました。
取付ける前に、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

昨晩は雷雨でどうなることかと思いましたが、いいお天気で工事日和になりました。
もの凄い寒いですけど...

分解の際に気がついた配管の潰れは、また曲げる際に潰れてしまわない様に座屈防止剤を配管内に挿入して、様子を見ながらゆっくりと寝かせていきます。

なんとか潰れることなく、きれいに曲げることができました。
配管が潰れてしまうとガスの流れが悪くなって、エアコンの能力が発揮できずに効きが悪くなってしまいます。

配管穴はしっかりとパテ埋めを行った後、上からコーキングを行って防水処理とパテの硬化を抑えます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

バルブキャップはしっかりとトルクを掛けて締めておきます。

取付けが終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
「ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。