2024年9月14日土曜日

10年前に隠蔽配管で施工させていただいたエアコンの取替工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

今回のエアコン機器は、お客様支給品です。
2022年製で型落ちを見つけて来られましたが、これには理由があります。

既存機も三菱霧ヶ峰です。
10年前の新築時に、建築中から隠蔽配管を行って取付けさせていただいたものです。
「どうも効きが悪いので、10年経ってるから取替えてください」とのご希望です。
「上の梁ギリギリじゃない?」って思う人は工事屋さんくらいでしょうね。
この梁がクセモノなんです...

室外機は建物裏にあります。
一応、ポンプダウンついでに点検してみましたら、ガスがほぼ空の状態でした...
どうも機器内部で漏れていた様です。

室外機を撤去しました。

化粧テープを巻き直して、新しいフレアナットを取付けます。

午後から雨の予報だったので、先に新しい室外機へ配管を接続しておきます。

室内機側に掛かります。
配管を接続したり取外したりするためには、室内機を壁に掛けたまま起こさなければ作業ができません。
取付けの時にも苦労したんですが、この梁が邪魔なんです...
隠蔽配管の施工時にもっと配管取り出し位置を下げることができれば良かったんですけど、この下には引き戸があって、壁内はなんともタイトな感じになっているため仕方ありませんでした。

外すためには正面に付いているカバーや自動掃除ユニットを外しての作業になります。
この状態で、辛うじて配管のところに手が入るくらいのスペースができます。

既存機の撤去完了。

位置決めをして新しい室内機の背面板を取付け、新しいフレアナットを取付けます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

霧ヶ峰は、数年前の機種から左配管接続がしやすい様に、この部分のカバーが外れる様になっているので、室内機を分解しなくても配管接続ができました。
これですね、今年モデルの室内機だと前面カバーが前に少し飛び出しているため、梁に当たって配管接続ができなくなるという悩ましい事になっていました。
なので、取替えのご依頼をいただいた際に、既存機と同じ寸法か、それ以下の寸法のエアコンを購入されてくださいとお願いしていました。
そのため、2022年製の型落ちとなっています。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
いい具合に天気予報が当たらず、雨に降られずに済みました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「わぁ、涼しくなった!ありがとうございます!」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年9月11日水曜日

賃貸マンションの駐車場エリアへ防犯カメラ取付工事

いつもお世話になっている賃貸マンションのオーナー様のご依頼で、防犯カメラの取付工事にお伺いしてきました。

いつも部屋内のリフォーム工事で登場するマンションです。
以前、エレベーターホールに2台の防犯カメラを取付けましたが、駐車場エリアも増やしたいとのご希望で、5台取付けることになりました。

カメラやHDDなどの機器類はお客様支給品です。
今回、ワイヤレス式は電波が届かない可能性もあるため、信頼性の高い有線式で行います。

映像用と電源用がペアになった専用ケーブルは、50m×3巻、40m×1巻、30m巻×1巻で、両端にこんなコネクタが付いています。
コネクタが付いていると、細い穴やパイプでは通らないし、天井裏で引く際にも引っ掛かりやすくて作業効率はかなり悪くなります。

1階には2つのテナントスペースがあって、1つが空いたのでこのタイミングで工事に掛かります。
まずは長~いケーブルを解いておきます。
入れる方、引く方、上手くやらないと長さが足りなかったり、途中でよじれて大変な事になります。
一人での作業ですから、頭をフル回転させて最小限の動きでやれる様に。

天井裏を隠蔽配線する訳ですが、点検口などはありませんから、ルートを考慮してジプトーンを外します。

これを点検口として、ケーブルを通していきます。

通常、マンションの天井裏には大きな梁があってケーブルが通らない場合が多いですが、このマンションは所々に150Φのボイドが抜かれているので、ルートさえ誤らければなんとか通っていきます。

テナントエリアから駐車場エリアまでケーブルが通りました。

建物1階の駐車場は、天井面に2台のカメラを設置します。

下地のあるところを狙って、しっかりと取付けています。

屋外駐車場を狙うカメラは、塩ビ管でケーブルを保護して配線します。

こんな感じで。

建物裏への配線はぐるっと回すとケーブルが届かなくなるため、梁下の壁を貫通して通します。
梁は建物を支える重要な部分ですから、壁を貫通するのが通例です。

裏の駐車場は広いので、できるだけ高いところで全体を見渡せる様に設置しました。

このタイプが2台。

5台目は、エレベーターホールから駐車場へ向かう通路へ設置。

カメラ5台の設置が完了すると、エレベーターホールにあるパイプシャフトのところまで残りのケーブルを通していきます。

が...一箇所、通路のドア上は通せる穴がありません...

ここは梁ではなく200mmの壁なので、オーナー様に許可をいただいて65Φのコア抜きを行います。
まぁこれが大変です...
点検口からコアドリルを差し込んで、体はバンザイの体制で延々と乾式コア抜き作業。

貫通した時には腕肩腰がしびれて呆然としていました...

穴が開いたら、またひたすらケーブルを通していきます。

もう一箇所梁がありますが、ここは本当にどうにもならないんで、既存の太陽光発電用ケーブルを収めているスリムダクト内へ一緒に収めて梁を交わしました。

分電盤の脇にパイプシャフトがあって、ここまでケーブルを通します。

パイプシャフトの中に既存のHDDとモニターが設置されています。

カメラの台数が増えたので、新しいHDDとモニターに取替えて工事完了です。

後は映り具合を確認して、お引渡しです。
一人作業な上に、作業範囲が広くてあっちへ行ったりこっちへ行ったりの繰り返しで、腕と脚がボロボロになりました。
2日の工期でしたが、2日で終えれるとは思ってもみませんでした。
やればできる。もうやりたくないですけど...

アベ冷熱技研では、第一種電気工事士の責任施工です。
この様な工事も、お気軽にご相談ください。

2024年9月9日月曜日

マンション1階のイベントスペースへエアコン新設工事

いつもお世話になっている賃貸マンションのオーナーさんのご依頼で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV5624S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

今回エアコンを取付けるのは、マンション1階にあるスペース。
元々は倉庫として使われていましたが、ここを小さなイベントスペースとして使いたいとのご希望で、エアコンを取付けることになりました。
ただし予算は限られているので、スタンダードなルームエアコンで一番能力の大きな5.6kw18畳用を取付けます。
陽の当たらないところなので、ギリギリいけるかなぁ...という選定です。

室内機を取付ける付近には、電気工事屋さんが200Vの電源を引いてくれています。

電源引いてくれるのはありがたいんですけど、アース線がありませんね...

では工事に掛かります。
まずは配管穴を開けます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

アースは室外機側で取っておきました。

室外機周りは、こんな感じで完成。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
コンセントは後日、電気工事屋さんがいい位置に取付けてくれるそうです。

2面はコンクリート壁なのでいいんですが、残り2面はサイディング壁1枚とシャッターなので、どのくらい冷やした空気が逃げていくかで効きが変わってしまいますね。
お聞きすると壁も改装される様なので、断熱材入れて内壁も貼れば十分行けるんじゃないかと。
本来であれば、業務用の3馬力くらいほしいところですね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。