お昼から、先週下見にお伺いしてきたお宅へ、エアコン取替工事にお伺いしました。

三菱電機製 SVシリーズ 2.2kw です。
洋室6畳の子供部屋で使われていたエアコンが故障のため、今回取替えをご依頼いただきました。
実は既存のエアコンはこんな風に付いていました。

「何だ、壁ビルトインじゃないか」、、、と思ったでしょ?
ルーバーを外すと、奥には壁掛形の室内機が・・・

ダメなんですよ、こんな事しちゃ。
誰が付けたって?
十?年前に、当社社長が設置したそうです。
「後の事は考えなくていいから、ここへ付けて」と、設計事務所の先生に言われて、「保証はできませんよ」と念を押して取付けたそうです(-_-;)
今言われたら、絶対断ります。
だって、このボックス内でサーキュレーションを起こして、エアコンが効く訳ないですから。
こういう場合は、壁ビルトインタイプじゃないと絶対ダメです。
じゃあ何故今回はビルトインにしないか?
・・・予算の。。。
それはさて置き、苦労して既存機を取り外しました。

コンセントを表に取るため、左の方へコンセント用の開口を取ります。
この開口位置が、後で効力を発揮します。
冷媒配管が短いので、フレアジョイントで延長接続します。

溶接接続したかったのですが天井面から20cm程度しかなく、作業スペースも狭いため裸火を使う溶接は不可能でした。
かと言ってフレアジョイントも、作業スペースが狭く工具が入り辛い状況で苦労しました。
接続箇所が結露しない様に、隙間なく断熱します。

コンパネを使って、開口部を塞ぎます。

室内機を掛けて、冷媒配管・操作線を接続していきます。

ここで問題になるのが、ドレンホースの接続です。
先ほど開けておいたコンセント用の開口部から、手を突っ込んで壁内のVP管へドレンホースを落とし込みます。

このコンセントを逆側に付けてしまうと、この技は使えなくなります。
隠蔽配管は、ドレン配管の接続が肝心ですからね。
設置完了です。

室内機の下部がブサイクですが、ここは後日お客様ご自身がクロスを貼られるそうです。
室外機周りは社長が担当していたので、施工中の写真はありません。

こちらは溶接機を使って配管を延長し、接続・設置しました。
今回は工事価格の圧縮と建物の美観を優先させるため、既存の隠蔽配管を流用しました。
隠蔽配管を流用する場合、コンタミ(不純物)や残留オイルなどいろいろな問題点がありますが、アベ冷熱技研のお奨めする三菱電機製品は、三菱独自の非相溶冷凍機油(アルキルベンゼン油)の採用で、既存エアコンの冷凍機油と混ざっても潤滑性能が劣化しにくいので、既設の冷媒配管を洗浄することなく再利用ができます。
こういう所に三菱の最先端技術が投入され、信頼性も高くなっているわけです。
アベ冷熱技研が三菱電機製をお奨めするのには、そんな理由も含まれています。
「故障しない」・・・お客様にとっても、販売させていただく側にも重要なポイントですよね。