いつもお世話になっているお客様のご依頼で、2週間前から取り掛かっていたオール電化工事が完了しました。
三菱電機 SRT-N376-2 給湯専用エコキュート370Lタイプと、CS-T321VWSR ワイドタイプIHクッキングヒーターをお買い上げいただきました。

実は昨年の早い時期に取替えのご相談をいただいていました。
阿部がどうにも忙しすぎて時間が取れないので、お急ぎなら他の業者さんを紹介しますよとお伝えしたのですが、「阿部くんにお願いしたいのよ。他の業者さんじゃダメなの。阿部くんの時間の取れる時まで待つからお願いしますね。」と言われまして...
本当はもう少し先延ばしにさせていただこうかと思っていまいたが、材料の値段も上がるし、四国電力が年度末までのキャンペーンやってるし、エアコン工事が忙しくなる前にやってしまおうという事で。
かなり時間的にタイトな中、四国電力へ電力申請の手続きを行って、約2週間前から工事に掛かりました。
既存のガス給湯器です。
左にいいコンクリートの基礎があるじゃないかと思うかも知れませんが、浄化槽なので置けません。
エコキュートは大きなタンクユニットがあるため、できれば窓のないところに置くのがベストです。
という事で、奥に見えるボンベの位置が最適ですね。

はぃ。ボンベがあるので作業ができません。

お客様は「2週間くらい風呂に入れなくても、いつも温泉行ってるんでいいよ。調理もカセットコンロがあるし、どうしても必要なら隣の親戚に頼るから大丈夫。」という事で、ガス屋さんにボンベを撤去していただきました。
給湯器の位置が変わると言う事は、配管の経路も変えなければなりません。
地中の配管の状況を調べるため、一帯を掘り起こします。
ちなみに井戸用ポンプがありますが、これは散水用に使われているもので、宅内配管や給湯器には接続されていません。
ガス給湯器の足元から分岐して壁面を露出配管するのが手っ取り早いですが、配管経路が長くなってしまうとお湯が出るまでに時間が掛かるのと、水圧が減少してしまうのでやりたくありません。

しかもこのバルブ、土に埋もれてしまっていたため、固着して閉める事ができませんでした...
タンクユニットを置くところの近くで配管を分岐していきます。

給湯管は宅内へ入る手前でサイズ13に落とされていました。

止水バルブはタンクユニットの近くへ配置。

配管が終わると、タンクユニットを置くためのコンクリート基礎を造ります。

写真2枚でサクッと書いてますけど、現場でセメント+砂+砂利をこねてコンクリートを作るのは、かなりの重労働です。
左官さんに頼めば?って思うでしょうけど、このくらいの小さな仕事で左官さん呼びつけるのは気が引けます。
コンクリートが固まるまで数日掛かるので、電源工事を進めていきます。
分電盤の主幹容量は75Aなので、幹線ケーブル引き替えなどの大掛かりな工事は必要ありません。

ただしブレーカーの製造年が古いため、この際に取替えをご提案させていただきました。

ユニットバスの点検口から、天井裏へアクセスします。

エコキュートとIHクッキングヒーター用のケーブルを通していきます。

壁内はケーブルが通らないため、一旦外部へ取り出して塩ビ管で立ち下げました。

分電盤の取替えのため撤去。
先ほどのケーブルを通しておきます。

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

パナソニックのコンパクトブレーカー搭載分電盤に変わりました。

ガスコンロをIHに取替えます。

ガス屋さんが、ガス管だけ外してコンロは置いて帰られたそうです。
阿部が外すつもりだったんですけど、お客様が「お掃除したかったから、自分で外しちゃった。」と...
なんか、すみません。キレイにしていただいて、ありがたいです。

ケーブルを引き込んで200V30A専用コンセントを取付けました。

あとは、新しいIHクッキングヒーターを設置して完了。

「広くていいわね。使いこなせるかしら。」とワクワクされていました。
エコキュートの作業に戻ります。
リモコン線は、ガス給湯器があったところから、塩ビ管を使って延長してタンクユニットの方へ。

そして本日、エコキュートを据え付けていきます。
位置決めをして、アンカーボルトを打ち込みます。

まずはタンクユニットを設置します。

言っておきますけど、こんなもの一人では運べませんから。
仕入先の営業マンに手伝ってもらって設置しています。
なので、お客様支給品の場合はお断りさせていただきます。
アンカーはいつもの様に、HILTIのウエッジアンカーを使用します。
このアンカーは叩き込んだ後に、ナットを締めて引っ張る事で強度が増します。
引っ張れば引っ張るほど、コンクリートへ食い込む仕組みのため信頼性は抜群です。
溶融亜鉛めっき仕上げなので、腐食にも強いアンカーです。
配管類をタンクユニットへ接続していきます。

ヒートポンプユニットも設置して、配管類を接続します。

ガス管が残っているので、配管の取り回しに苦労しました。

こんな感じで完成です。

リモコンを新しいものに取替えて電源投入。

初期設定を行い、使い方をご説明。
給湯専用機なので、蛇口からお湯が出るのを確認して完了です。
あと、階段に設置されていた停電時に自動点灯する保安灯のバッテリーが寿命の様なので、、

新しいタイプの保安灯に取替えました。

このタイプはバッテリー式じゃなくて乾電池式なので、お客様でも電池交換が可能です。
「いやぁ良かった。阿部くんに頼んで良かった。きれいにしてもらってありがとう。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。