2021年11月12日金曜日

吹出口から黒いものが飛んでくるのでエアコン分解洗浄で丸洗い

午前中は、分解洗浄が完了したので再取付けにお伺いしてきました。
三菱電機 MSZ-JXV361-W(2011年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。

10年前に、知り合いの家電店さんに取付けてもらったそうです。

今回のご依頼は、吹出口から黒いものが飛んでくるということで、洗浄をしてほしいとの事でした。
これは飛んできますね...(^_^;)
キッチンでお使いでしたので、油汚れも凄いです。
焼肉をよくされるそうで...

しかしこの工事された業者さん、いろいろと難点が出てきます。
左側の配管取出し口は、無残にも大きくカットされて、上手くはまらなかったのか、側面カバーをパテで留めています...

屋外の配管化粧カバーは、コーキングの代わりにパテで???
ステンレスのビスは無くしたのか、1箇所だけ鉄ビスで留めているため、サビが流れて残念なことに...

カバーを外して見ると、スリーブは入っているけどパテ埋めがされていませんでした。
まぁスリーブが入っていて、内側でパテ埋めされているので、室内の気密性は確保されていますが、見えないところで手を抜くとはこういう事です。

さて、室内機を外すために、室内機を持ち上げたらボコっ!・・・え?
取外しに苦労しました... 下で作業してたら落ちてくるんじゃないかと...

下地が無いところでボードアンカーを使うのは仕方ありませんが、使い方を誤るとこういう事になります。
規定以上に締めすぎて石膏ボードがボロボロになっていたのと、右側はこの一本しかアンカーが使われていなかったため、重量が集中してしまっていたんですね。
こういう場合は、間隔を空けて数本アンカーを打つのが通例です。

すべてのビスをやり替えて、背面板をしっかりと取付け直しました。
下地のあるところは少し長めのしっかりしたビスで留めてあります。

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。

鉄ビスはステンレス製に取替えて、カバーの周辺はコーキングで防雨処理しておきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して、お引渡しです。
「おぉ!どしたんで!新品やが!これでまた当分使えるなぁ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2021年11月10日水曜日

和菓子屋さんの店舗で天カセエアコン現地分解洗浄作業

本日は、店舗に設置されている天井カセット形パッケージエアコンの、現地分解洗浄にお伺いしてきました。

こちらの店舗、いつもお世話になっている「洛彩SweetsFactory」さんです。
工場長さんにも言われたんですけど、ここに工事に入る時はいつも雨...(^_^;)
それも結構などしゃ降りに当たります...(^_^;)
言っておきますけど、阿部は雨男ではありません(u_u*)

三菱電機製 MPL-RP80AA2 天井カセット形パッケージエアコンです。
店舗新築時に他社施工品です。
今回、吹出口から見える黒いものがどうしても気になるとの事でご依頼いただきました。
4年ほど前までは、知り合いのお掃除屋さんへ依頼していたそうですが、いろいろあってそれ以降お付き合いがないそうです。

アベ冷熱技研では、10年以上経過したエアコンの洗浄はお奨めしていません。
どうしてもと言う場合は「一切の保証なし」でお引き受けしています。
今回のエアコンは新築時から約15年経過しているため、これもお奨めはしなかったんですが、「壊れたら買い替えるんで大丈夫です。」という事でお引き受けしました。

...これが...後ほど...

では作業に掛かります。
分解できるところまで徹底的に分解していきます。

あとファンとファンモーターを取外せば分解完了のところで...
外れない...(´・ω・`)
オイル吹いてみたりしましたけど、微動だにしません...
天カセタイプは、ファンの裏側にファンモーターがいます。
ファンが外れないと、ファンモーターも外す事ができません。

なぜ外れないか?
モーター軸とファンの受け側んところが、腐食していて固着していました。
原因は前回の洗浄ですね。
洗浄した際にしっかりと乾燥させて組み付けないと、軸が腐食して後々外れなくなってしまいます。

仕方ないので、ファンとファンモーターはこのままで洗う事にします。

電気系統は、外れないファンモーター以外全撤去。

取外した部品類は、事務所から近いので持ち帰って洗います。

周りに洗浄液が飛び散らない様に、しっかりと養生します。

ファンモーターに洗浄液が掛からない様に、慎重に熱交換器を洗っていきます。

いい色の廃液が出てきました(^_^;)

熱交換器↓
少し洗い残しの様に見えるところは、熱交換器に焼き付いている部分です。
これはブラシで擦っても取れません。

ドレンパン↓

フラップ↓

洗浄が終わると、しっかりと乾燥させて、元通りに組み付けていきます。

ここで断熱材が縮んで、フレアナットが露出しているのを発見。
放っておくと冷房運転中に結露して、露タレの原因になります。

しっかりと追加断熱しておきました。

パネルを取付けて試運転開始。
片付けをしながら、20分ほど暖房運転で、しっかりと内部を乾燥させます。

しばらくいい感じで異常なく動いていたので、工場長さんをお呼びしたところ...

室内機からゴォ~~~と言う異音が出始めました...(´;ω;`)
一瞬鳴り止んだりしますが、明らかにファンモーターのベアリングの異常音です。
やっぱり水滴が飛んだかなぁ...
いやぁ、弱りました。
工場長さんは、「壊れるかも知れんのは承知の上でお願いしてるんやけん、気にせんとってください。部品があれば修理で、なかったら取替えますかね。」と、なかなかサッパリとしたお答え。

三菱へ部品確認したところ、まだ対応可能とのこと。
とりあえず明日、店長さんとご相談されてどうするか決めるそうです。

なんともまぁ歯切れの悪い一日の締めくくりとなってしまいました。
どちらにしろ、後日正常に戻せるよう対応させていただきます。
もう古い機種の洗浄は、しばらくやりたくありませんねぇ...

2021年11月8日月曜日

ブレーカーが上がらなくなって停電 分電盤取替えとエアコン取替工事

関東にお住まいのお客様からのご依頼で、松山市内のご実家で分電盤取替えとエアコン取替工事をご依頼いただきました。
三菱電機 MSZ-GV2221-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

先月メールで、「松山の実家で、ブレーカーがすぐに落ちてしまって、電気器具を使用できません。今は空家ですが、11月に帰省するので、その時に点検修理してもらえませんか?その際にエアコンも取替えたいと思います。」と、ご連絡いただきました。

11月に帰省される前に一度点検しておけば、工事までに材料を揃えることができるので、先月、松山にお住まいのご親族の方に立ち会っていただいて点検にお伺いしていました。
現在は空家なので、ブレーカーはすべて切られています。

主幹ブレーカーを入れようとしても、すぐにハンドルが下がってしまいます。
分岐ブレーカーはすべて切れた状態なので、漏電は考えられません。

一応、すべての回路の絶縁抵抗を測定してみましたが、どこも異常がありません。

製造年を見てみると、45年経過しています...(^_^;)
主幹ブレーカーの寿命ですね。
安全のために、分電盤ごと取替えをお奨めさせていただきました。

エアコン取替えの方も見ておきます。
既存機は三菱霧ヶ峰です。これも古いですね。

エアコンの横にコンセントがありますが、隣に換気扇があるので、エアコン専用回路ではない感じがします。
回路確認をしたかったんですが、ブレーカー不良で電気が使えませんからね...

外周りはこんな感じでした。
配管4mギリギリで施工しました!という感じで、雨水桝の上に室外機が置かれている状態でした。

点検と調査の結果報告と共に、御見積書をお送りさせていただいて、正式にご依頼いただきました。

そして本日、帰省されたお客様にお立ち会いいただき作業開始です。
分電盤取替えから取り掛かりたかったんですが、天気予報が午後から雨で、既に厚い雲と変な風が吹いているので、エアコン取替えから取り掛かりました。
既存機と配管、ダクトもすべて撤去。

外して見ると、配管穴が思ったより小さく...

配管穴を広げていきます。

想定外で少し時間が取られましたが、焦らず淡々と進めていきます。
配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は新しいスリムダクトで化粧仕上げ。
晴れ間が見えたり、急に薄暗くなったりと気が気じゃありません...

なんとか室外機接続まで完了です。
電気が使えないので、真空引き作業は後ほど。

これで雨が降っても大丈夫です。
分電盤の取替えに掛かります。

既存盤を撤去。
作業に掛かったところで雨が降り出しました...

新しい分電盤を取付けて、ケーブルを接続していきます。

空いてるブレーカーにコンセントを取付けて、真空引き作業開始。
この頃には雨が上がりました(^_^;)

真空引きをしている間に、ブレーカーを1つづつ入れて、回路を確認。
エアコンの横にあったコンセントは、やっぱり電灯回路と同じになっていました。

専用コンセントではないので、新たに分電盤からケーブルを引いてこなければなりません。

天井裏にケーブルを通していきます。

分電盤のところから呼び線を入れて。

エアコンのところまで。

新しい分電盤にケーブルを接続して。

コンセントを取付けて電圧確認。

室外機周りはこんな感じで完成です。
配管距離が長くなりましたが、雨水桝を避けて設置しました。

天気予報はハズレてくれた様で良かったです(^_^;)

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

あと、キッチンのレンジのコンセントが焼けていたので、

取替えておきました。
「やっぱり電気が使えると安心しますね。キレイにしていただいてありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。