2019年10月13日日曜日

住宅リフォームに伴う電気設備容量増設工事が完了

8月中旬から取り掛かっていました、リフォームに伴う電気工事が、本日完了しました。


夏場のもの凄い忙しい時期に、タマ~にお声掛けいただく大工さんから連絡が。
「阿部さん。忙しいかな?ちょっとトイレを増設するんでな、電気の配線をしてもらいたいんじゃが、できまいかのぅ。」(ご高齢ですから口調も(^_^;))
エアコンシーズン中ですから、3週間待ちでもかまわないとの事で、とりあえず現場からの帰りに現地調査。

大工さん:「ここに介護用のトイレを作るんでな、コンセントとか照明とかがいるんよ。できるかな?」
あぁ、まぁそのくらいなら、合間に来てできそうですが、ウォシュレットですから専用コンセントがいりますね。

分電盤はどこですか?
大工さん:「そこにあらい。近くやけんピュッと引っ張れるやろ。」
え?...(-.-;)


すみません。主幹30Aで4回路。既に2回路増設されてますよ?

これって、今までにブレーカー落ちたことありませんか?
お施主様:「ブレーカー?よぉ落ちよったよ。」

あのぉ...このままじゃ無理っぽいですけど、僕、時間がないんでお断りしていいですか?(^_^;)
大工さん:「そりゃ困る。阿部さんしかおらんのやけん、なんとかならまいか。ちぃとくらいなら待ってもええけん。そないに忙しいんかや?」
えぇ。夏ですから。。。
3週間待っていただいているお客様がいらっしゃるんで、それを放ってここをやる訳にはいきません。
大工さん:「3週間かや...わかった。ワシらもゆっくりやるけん、なんとか頼まい。」

あれ?いや。なんで?...
と言う訳で、やることにありまして...(´;ω;`)

で、それから、四国電力へ申請するために宅内調査。
大工さん:「ここいな、システムキッチン置くんよ。」
はぁ。。。

大工さん:「食洗機とかレンジフードとかあるけん、コンセントがいるんかのぉ?」
そりゃいるでしょ...追加ですか(T_T)

お施主様:「台所でレンジとか使ったら、よくブレーカーが落ちよったんよ。」
それ、専用コンセントにしたら大丈夫になります...追加ですか(T_T)


大工さん:「そうよ。こんな古い器具も取替えんといかんわぃなぁ。」
追加ですか...(T_T)


それから、それから、、、エアコンも専用コンセントじゃないといけませんねぇ。
お施主様:「エアコン4台は付けたいねぇ」
追加ですね...(T_T)


結局、専用回路8回路増設。。。
当然、主幹容量30Aでは足りませんから、一次側のケーブルも張替えです。
トイレの電源だけの話が、まるごと一軒、、、大変なボリュームになってしまいました(´;ω;`)

はぃ。工事受付をお休みさせていただいた一つの原因(いや、これが発端)がこの現場です。

眠い目をこすりながら休日返上で図面を描いて、四国電力へ増設申請を提出。


翌日、四国電力から電話が。
電力:「あのぉ、昨日お申し込みいただいたお客様。当社に契約がございませんが。」
は?どうゆうこと?
電力:「おそらく、別の事業者さん契約されているものかと...」
別の事業者? もしかしてアレですか?安くなるやつ。
電力:「みたいですね(笑)」
いや、そこ笑うとこじゃないし。。。

一生懸命、眠い目をこすりながら休日返上で申し込みしたデータは、「却下」というメール表題で送り返されてきました。
「却下」という文字に、どこまで殿様なんや!ってブチ切れたのは言うまでもありません(u_u*)

で、お施主様がどちらでご契約されていたかと言うと、

携帯電話会社ですか。
最初に言ってくれれば、嫌な思いをしなくて済んだんですけどね(u_u*)

で、ここからが大変でした。
四国電力以外の申込みを行うためには、四国電力のシステムに登録が必要です。
まぁ以前から登録してれば何の事はなかったんですけど、他の事業者の肩を持つ気なんてサラサラなかったもんですから、この日まで登録していませんでした。

はぃ、電力さんとすったもんだ仕上げて、登録に一週間。。。
やっと申請が通って、着工します。

とは言っても、エアコン工事が詰まっています。
それがですね、今年、雨が多かったでしょ。
雨の日はエアコン工事ができないんです。
延期になった日には、こちらの現場へ入って作業を進めるスタイルでいきます。
工程が決まってない緩い現場だからこそできるんですね。
おかげで大工さんには、「アンタが来たらいっつも雨やなぁ」。
いや、別に放って帰ってもいいんですけどねぇ(´ε` )


専用回路8回路増設ですから、ちまちまやっていては時間が掛かります。
大胆に開口して、ガッツリ入線していきます。


あっちを通って、こっちを通って、、、 土壁なので、鼻の穴はまっ茶色です(´;ω;`)


できるだけ開口部は少なくなる様に、空いているスペースを使ってケーブルを通していきます。


どうしても通らないところは、バリバリっと...


内壁を剥いでいるところを利用して、ケーブルを立ち下げたり。


一部だけ土壁を落として、ケーブルが露出しない様に。
ここは土壁の上にベニヤ板を貼るそうです。

どんな感じに仕上がるのか、作業を進めながら大工さんと都度打ち合わせをして作業を進めていきます。

大工さん:「ほうよ、阿部さん。阿部さんは換気扇は付けんのかや?レンジフードの排気を付けんといかんのやが」
ふぅ...また追加ですか(´ε` ) まぁまぁ大変なんですけどこれ。


システムキッチンですから、食洗機のコンセントもいりますよね。


そう言えば、テレビの線が一本も見当たらないですけど、テレビはどうするんですか?
お施主様:「テレビは隣の母屋に見に行きよったんよ。こっちで見れたらええねぇ。」
あ・・・追加ですね(´;ω;`) 余計な事を言いました?いや、ご提案さしあげたんです...ね。

これが先月のBlog記事に載せた、アンテナです。
2019年9月5日記事:「リフォーム中の住宅で地デジアンテナ新設工事

ある程度宅内の配線工事ができたので、外部の一次側ケーブルの張替えを行います。
この作業は長い時間停電作業になるため、大工さんらの作業をしない日曜日に行いました。
ほら、晴れてるじゃないですか。雨は阿部のせいじゃない(´ε` )


道路にハシゴを掛けないと作業できない場所です。
パイロンを置いて、ハシゴにぶつけられない様に。

たくさんのケーブルが走っているので、かなり作業性は悪いです。

既存ケーブルをすべて撤去。


一次側ケーブルは、既存の2.6mmから14sqへサイズアップ。


メーター周りはこんな感じだったものを。


こんな感じに仕上げました。

ごちゃごちゃして見えますけど、安全性優先で、ケーブルはすべて樹脂管で保護、メーターは雨線外なのでボックスに収めました。
こちらは勝手口なので、そんなに美観は気にしません。
元のケーブルの跡は、ペンキ屋さんが塗ってくれるそうです。

分電盤を新しいものに取替えます。

増設分のケーブルは、コンセントを取付けてから接続します。

ここからしばらくは現場を離れます。
大工さんが壁を貼り終えたら、クロス屋さんがクロスを貼ります。
それ以降でないと、器具付けはできません。

まぁ、ちょくちょく現場の帰りに様子は見に行くんですけどね。

クロス屋さんの作業が終わったので、器具付けに。
トイレにLED照明と、換気扇を。


ボロボロだった階段灯も、LEDのブラケットへ。


新しくできた玄関には、センサ付きの門灯を。


キッチンなどの水回りのコンセントは、アース端子付きで。


「当初、使えるコンセントはそのままで」という話だったのに、クロスがあまりにもキレイで・・・(^_^;)


新しいコンセントの方が気持ちいいですよね。


古いコンセントは、焼けているものもありました。
取替えて正解ですね。


スイッチもコスモシリーズへ。
主要なスイッチはホタルスイッチ(OFF時に点灯)にしています。


器具付けが終わると、漏電箇所が無いか、絶縁抵抗計を使って最終チェック。


主幹容量60A。分岐回路14回路の分電盤になりました。


で、本日日曜日ですが、昨日キッチンの設置が終わったとの連絡を受け、残っていた流し元灯を取付けて、すべての工事が完了です。

土壁だった暗いキッチンが、見違える様に明るくなりましたね。

もの凄い急な階段だったんですけど、これも緩やかな階段に掛け替えられました。


一番最初に話していた介護トイレも座り、トイレが完成。


照明はLEDの直付けダウンタイプ。
窓がないので、パイプファン換気扇を設置しました。
スイッチを切ると照明だけ消えて、換気扇はしばらく運転して自動停止する、消し遅れスイッチで、快適なトイレになりました。

あとは大工さんが養生を剥いで、掃除してお引渡しです。

結構な日数掛かって、大変な現場でした。
阿部的には、あまりこういうお仕事はやりたくないです(^_^;)
基本、エアコン触ってるのがおもしろいと思ってる人間ですので。
でもまぁ、イライラしながらもいろいろ勉強になった事は間違いありません。
また少し成長したんですかね?(^^)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事は、あまりやりたくありません(*´艸`*)

2019年10月11日金曜日

寝室で6年お使いでも比較的キレイなエアコンの分解洗浄

お世話になっているお客様のご紹介で、ご実家にあるエアコンの分解洗浄をご依頼いただき、本日再取付けにお伺いしてきました。

ダイキン F25PTFXS-W(2013年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


まずは室内機を取外しにお伺いします。

このタイプ、外観を見ると自動掃除機能無しに見えますけど、しっかり掃除ユニットが収められています。
ダイキンにしてはシンプルでいいですね。(嫌いですけど)

「取付けてからなんにもしてないけん、汚れとるやろうねぇ」と言われましたが、年式の割にはカビが少ないですね。

「フィルターはタマに外して掃除しよったけんやろうか?」
自動掃除機能付きで、フィルターまで外してお掃除されてるお客様は初めてじゃないですかね(^_^;)
素晴らしいと思います(u_u*)

さて、取外しのため室外機の方へ。

ナニ?このダクトの半端...(^_^;)

「あぁ、おかしいでしょ、これ。知り合いの電気屋さんに付けてもらったんやけど、手抜きされたんやろか。」
知り合いだったら手抜きはしないと思いますが,,,f(^_^;)

あらぁ... 手抜きで間違いないと思われます(´;ω;`)

パテ埋めしてない、風が入り放題、虫も入り放題、庇上の残骸放置...久々に酷いの見せていただきました。

こちら、室内機の配管接続部。

きちんと断熱されていなかったので、テープをほどくと、溜まっていた結露水がぼたぼた...

室内機を外す時にも、内部に溜まっていたドレン水がドボドボ...(´;ω;`)


水平器を当てて見ると、逆勾配... 酷いなぁこの業者さん...


スライド金具の取付け方もなんか変。


ダメです。無理です。全部撤去します!

再取付けの際に、きちっと取付けさせていただきますね。

お預かりした室内機を分解していきます。
フィルターはタマにお掃除されていたとの事ですが、やはり寝室なのでホコリの付着は多いですね。


さて前回、ダイキンの自動掃除ユニットにダメ出しさせていただきましたが、この年式になると考えを改めたのか、設計者が変わったのか、全部バラさないと出てこなかったモーター3個が、右側面にまとめられています。

これは素晴らしい!かなり現場の声を取り入れた造りになっていますね!
(嫌いには変わりありませんけど)

室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると、再取付けにお伺いします。
土壁なのでスライド金具は必須です。

スライド金具はひと手間加えて設置します。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管の断熱処理もしっかりとして、結露を防ぎます。

通風口になっていた配管穴には、しっかりとパテを詰め込み、外れない様にコーキングも重ねておきます。

もちろん、庇上の残骸もホウキで...

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「きれいになりましたね。気持ちがええですね。手直しまでしてもらって、ありがとうございました。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)

さて、施工前と施工後。
どちらの施工が見た目いいと思いますか?

見た目も大事ですね。
強度的にはまったく変わりません。
まぁ、元の施工よりは強度は増しているくらいですけど(^_^;)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研