2019年10月4日金曜日

ダイキン製フィルター自動掃除機能付きエアコン分解洗浄作業

初めてのお客様からのご依頼で、エアコン分解洗浄を2台、ご依頼いただきました。

ダイキン F36LTCXS-W(2010年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ
ダイキン F25LTCXS-W(2010年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ


まずは取外しにお伺いします。
配管化粧カバーを外してみると・・・

配管穴がパテ埋めされていませんね。明らかに手抜き工事です。
ここが空いていると、お部屋の気密性が確保できないだけでなく、小動物が侵入してくる経路になります。

室内機を外しました。
スリーブが入っていません。いろんな小動物がここから出入りできますね。


気密性確保、小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


もう一台も・・・同じですね...
しかも、出窓上の水切りをカットして穴を開けてしまっています。


こちらもスリーブ無し。


先ほどの1台もそうだったんですが、室内機を外すと大量の水が溢れてきました。
目視でもわかるんですが、逆勾配で背面板が設置されています。

写真で見辛いですが、配管は右後方出しなのに、右側が3mm上がっています。
逆勾配なので、排水されにくいですよね。

2台とも、水平器を使って水平に手直しさせていただきました。

貫通スリーブも挿入しておきます。

さて、お預かりした室内機を分解していく訳ですが、阿部がダイキンを嫌う理由のひとつがこれ。

フィルター自動掃除ユニットですが、フィルターを動かすモーターが3個埋め込まれていて、それを取り出すためには、こんな感じでバラさないと出てきません。
まだこの奥にもう一個モーターがあります。
どういう設計思考なんですかね?現場の声とか聞いてないんでしょうか?
修理の多いメーカーなんですから、もっとシンプルな構造で設計すべきと思います。
嫌いなので、どーーーでもいいですけど。

自動掃除ユニットを外すと熱交換器が出てきます。

いつも書いてますけど、フィルター自動掃除機能は役に立ちません。
ブラシでフィルターをこするだけですから、フィルターの目より細かいホコリが、こんな風に熱交換器に付着してしまいます。
標準タイプより、フィルター自動掃除機能付きの方が汚れている原因のひとつですね。

ホコリが細かいですから、ファンもびっしり・・・こんな感じになります。

必要ありませんね、フィルター自動掃除機能。
どのメーカーも止める気はなさそうですが...

丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


リビング 熱交換器↓


リビング ボディ内部↓


リビング ドレンパン↓


リビング ファン↓


寝室 熱交換器↓


寝室 ボディ内部↓


寝室 ドレンパン↓


寝室 ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管穴にはしっかりとパテを詰めておきます。


こちらもビシッと。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

洗浄されたお客様には、ビフォーアフターの写真をお渡ししているのですが、「わぁ...わぁ凄い...この写真見るだけで、健康になった気分です(^_^;) ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2019年10月3日木曜日

20年以上?ご使用の長府製作所製ボイラー取替工事

今日は台風接近で雨の予報でしたが、朝からボイラーの取替工事にお伺いしてきました。

長府製作所製 IB-4565SG 減圧式給湯専用石油給湯器をお買い上げいただきました。


既存機も長府製でした。

漏水している様で、水道代が何万円も来てびっくりされたそうです...

製造年が消えてしまってますが、このタイプだと25年は経過していますね。


昔はこれが良かったんでしょうか?今考えると結構恐ろしい組み合わせですね(^_^;)

純正品みたいで、ボイラーの下にオイルタンクがセットされています。
現行法では燃焼機器とオイルタンクは、十分な離隔距離が必要です。

既存機とオイルタンクを分離するのに、ボルトが錆びついていて、撤去するのにかなりの時間が掛かりました。


配管を整理するため、地面を掘り下げていきます。
すると、かなり土が湿っていますよ...


茶色い土が黒くなったかと思ったら、一気に汚水が流れ出てきました...(´;ω;`)
もの凄い臭いです...


マスの蓋を開けると、大きな穴が...

これ、施工不良っぽいですね。
マスを開口する場所を間違えて、そのまま塞いでいない感じです。
よく見てみると、周りのコンクリートもボロボロになっています。
汚水は排水されず、永年ここから地中に染み込んでいた訳です...

ちょっとこのままでは先へ進めないので、簡易的に塞ぎました。

当然このままではダメなので、お客様に確認いただいて、阿部の知り合いの水道屋さんに、排水マスを取替える見積もりをしてもらう様になりました。

これ、阿部が掘らなかったら、見付ける事はできませんでしたね。

時間ロスしたので、作業を進めます。
配管を整理して、バルブを設置。


埋戻しをして、新しいボイラーを設置。
配管を接続していきます。


宅内の古いリモコンを、


新しいリモコンに取替えました。


通水試験を...え?
一瞬、ババっとエア抜きしたかと思ったら、赤水が...(・_・;)しまった

宅内配管は鉄管を使っている様です...
洗面所でテストするべきでしたね。
キッチンの混合水栓でテストしてしまったため、水栓内のフィルターが詰まってしまって、水栓バラして掃除するという時間ロス...

なんとか元通りに治して、ボイラー周りの配管の保温作業に。
日が暮れてしまいました(´;ω;`)


オイルタンクを据えて、外周りはこんな感じで完成。

ステンレスタンクで腐食することもなく、大容量なのでちょくちょく給油しなくても済みますね。

あとは電源を投入して、お湯が出る事を確認。

使い方をご説明して、お引渡しです。

雨の予報だったのに、日中は日が照りつけて蒸し暑く、10月なのに33℃超えで松山が全国で一番暑かったそうです(・_・;)
なんと、作業が終わった頃にドシャ降りになりましたけど...(^_^;)

「ありがとうございました。なんか古いんでいろいろ大変でしたね。今晩から使えるので助かりました。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研では、石油機器技術管理士・給水装置工事主任技術者が点検・整備・工事を行います。
お気軽にご相談くださいませ<(_ _)>

2019年9月30日月曜日

消費税増税に伴い表示価格の改定と一部工事価格の見直し行いました

アベ冷熱技研を支えてくださるお客様に、大切なお知らせです。

いよいよ、2019年10月1日から消費税が10%に変わります。
これに伴い、Webサイト上の表示価格を内税8%から内税10%へ改定させていただきましたので、ご報告させていただきます。

なお、これを機に、一部工事価格の見直しも行っていますのでご報告させていただきます。

まず1つ目。
高所作業など、危険を伴う作業の価格を変更しています。

エアコン工事だけでなく、電気工事、アンテナ工事などでも、ハシゴや高所作業車を使用した危険作業を数多くご依頼いただいています。
阿部的には高所作業が怖いとか苦手意識はほとんど無く、逆に楽しみながらやっているところがありますが、やはり安全衛生上では危険作業に当ります。
今まで特に問題視はしていませんでしたが、業界的には結構事故が多い作業でもあります。
それなりに保険も掛けてコストも掛かっていますし、大袈裟かも知れませんが命も掛けた作業でもありますので、その辺りを加味させていただいています。

この様な屋根上作業も同様に、見直しをさせていただいています。


2つ目は、エアコン配管用の穴開け作業の価格変更

配管の穴開け。
コアドリルで簡単に開けている様に思われますが、結構神経を使う作業のひとつです。
お客様の大切な建物に、穴を開ける作業です。
いい加減な気持ちでは開けられませんよね。
見えない壁の内側には、切断してはいけない柱や筋交い、電気やテレビなどのケーブルがあります。
どこにでも開けていいものではありません。
これは建物に関する知識と、これまでの経験がなければできない技ですね。

3つ目は、専用コンセント増設などの電気工事の価格変更

ここ最近、量販店が「専用コンセントが無い部屋には、エアコン取付けを行わない」という事を打ち出して、既存住宅の専用コンセント増設工事のご依頼が増えています。
アベ冷熱技研では、できるだけケーブルを部屋内へ露出させない様に、天井裏や壁内、床下などを経由して隠蔽配線を行っています。
十数年前まで量販店の下請けを行っていた経験から、工事価格を量販店価格に合わせていました。
量販店価格は「露出配線工事」の価格で、下請け時代ははポリシーを持って自主的に「隠蔽配線」を行っていて、それに気付いたお客様が「アベ冷熱技研指定で」というご指名をいただく様になり、今でもそのご縁が続いているお客様もいらっしゃいます。
ただし隠蔽配線も、かなりの時間と労力が必要な作業です。
ここは当時のままではさすがに厳しくなってきましたので、今回見直しさせていただきました。

4つ目は、エアコンのガス漏れ修理の価格改定

夏場になると増えてくる修理のご依頼が、「ガス漏れ修理」です。
まぁ夏場は当社施工品以外の修理はお引き受けしていないので、近年はめっきりガス漏れ修理にお伺いすることも減りましたが、「取付けてもらったお店が潰れた」「あの業者には二度と頼みたくない」という事で、どうしてもというご依頼があります。
ガス漏れ修理は、ガスを充填して終わりではありません。
漏れている箇所を見付け出して、そこを修理しなければ意味がありません。
と言うか、修理もせずに充填する事は、基本的に禁じられています。
漏れ箇所は目視で見付けれる場合もあれば、ガス漏れ検知器で何時間も掛けて探していく場合もあります。
技術と経験、性能のいい検知器具が必要な作業ですので、ご理解いただければと。

最後に、エアコン分解洗浄の価格改定

あれ?昨年4月に価格改定したよね???
→ 2018年4月1日記事「エイプリルフールではありません価格改定いたします」

はぃ。昨年、間違いなく価格改定いたしました。
今回は、、、

・フィルター自動掃除機能付きエアコン分解洗浄を値上げ

・標準タイプエアコン分解洗浄を価格据置き。(増税分値引き)

・業務用エアコン洗浄を値引き

という形にさせていただきました。

フィルター自動掃除機能付きエアコンに関しては、昨年の価格改定当時より、エアコン自体がより複雑な構造になってきました。
当然、一台数十万円という高額な機器をマニュアルなしで分解して組み立てる訳ですから、時間も神経もすり減らしての作業となります。
以前、D社のサービスに標準タイプの取外し分解洗浄の価格を聞いたら、アベ冷熱技研の3倍の値段が出てきました。
熟知した自社製品の洗浄でも、メーカーサービスに頼めばその程度掛かる作業を、「阿部さんとこは安すぎる」と同業者さんに叱られても仕方ありませんよね。
それから、阿部的には「フィルター自動掃除機能」とか「加湿機能」とかは、エアコンに必要ないと考えています。
その観点から、フィルター自動掃除機能付きは値上げ、標準タイプは価格据置きという形にさせていただきました。
今まで通り、アベ冷熱技研でご購入いただいたエアコンの分解洗浄は5,000円引きで対応させていただきます。
Googleクチコミキャンペーンも、しばらくは継続のつもりですので、ぜひご利用いただければと思います。

以上、価格改定という事で、悩みながらもいろいろ書きましたが、実質そんなに言うほど大幅な価格改定でもありません。
量販店の工事価格に比べたらお安い方の部類に入りますので、工事価格など詳細につきましては、アベ冷熱技研のWebサイトをチェックいただければ幸いです。

これからもずっと、お客様のお役に立てる企業であり続けれる様、頑張って参ります。
今後とも、アベ冷熱技研をよろしくお願い申し上げます。