2018年7月6日金曜日

分譲マンションで三菱システムマルチエアコン取替工事

今日は松山市内、ずっと大雨洪水警報が出て、かなりのどしゃ降りが続いています。
そんな中、マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

 【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-6817AS 室外機×1台・MLZ-GX4017AS-IN 天カセ室内機・MLZ-GX2817AS-IN 天カセ室内機・MSZ-2217GXAS-IN 壁掛け室内機・MAC-R01PW 化粧パネルホワイト×2個

このBlogをずっとご覧になっている方にはお馴染みのマンションの、お馴染みのマルチエアコンですね(^_^;)
口コミでご紹介いただきまして、今までに10数軒のお宅のマルチエアコン取替工事をご依頼いただいています<(_ _)>

既存機は三菱重工(ビーバー)製で、天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、壁掛形×1台、室外機×1台のマルチエアコンです。

製造年は1995年です。23年目ですよ。よく持ちますねぇ(^_^;)
今回、故障のため取替えのご依頼です。

隠蔽配管なので配管は流用しますが、各室内機と室外機までの信号線に問題があります。


この既存機、各室内機と室外機までの信号線が、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯を使っています。

現在、各メーカーから発売されているエアコンは、VVF2.0mm×3芯でなければならないため、ケーブルはすべて入れ替えないといけません。

とりあえず、既存機をすべて取外します。


冷媒配管は短いため、ある程度のところでカットして、すべて溶接延長します。


各部屋へケーブルを通していきます。
取外した室内機の開口部を、点検口代わりに使います。


天井裏はダクトなどが通っていて先は見えませんが、もう慣れているのでなんとか通していきます。


点検口は作らないのがアベ冷熱技研のポリシーです。
ユニットバスの点検口や、廊下のダウンライトの開口部を利用して、各部屋から3系統のケーブルを引っ張っていきます。


各室内機まで通りました。


室外機のあるベランダへは、既存配管穴を使って取り出します。


ケーブルが3系統通りました。


ケーブルの立ち下げは、グレー色のスリムダクトを使います。


室内機の取付けに掛かります。
新しい室内機は横幅寸法が広がるので、少し天井材をカットします。


リビングの既存配管は2分4分のため、異径ユニオン継手を使って、サイズを2分3分にして延長します。

既存のドレン管はVP25の塩ビ管なので、そのまま流用。

位置決めをしてアンカーを打ち直し、吊りボルトを降ろします。


室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


室外機への配管接続がすべて完了すると、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


天カセの吊り込み高さ調整と、パネルを取付けて行きます。


作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。

工事予定が混み合っていて、かなりお待たせいたしましたが、「雨の中、お世話になりました。きれいにしていただいてありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2018年7月4日水曜日

築数十年のお宅の居間へエアコン新設と専用コンセント増設工事

いつもお世話になっているFB友さんからのご依頼で、築数十年のご実家の居間へ、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2818-W 霧ヶ峰汎用機をお買い上げいただきました。


取付けご希望場所はこちらです。

奥に広がっているお部屋の方へ、容量の大きなものを付けようかと言う案もありましたが、ほぼ居間にしか居ないので、使う時は襖を閉めて使われるとの事です。

足元にコンセントがありますが、今回、エアコン用の専用コンセントも増設します。

配管は穴を開けずに、小窓に木枠を加工して取り出します。


位置決めをして、背面板を取付けます。

土壁なので、基本はスライド金具を使いますが、今回は天井廻り縁が傾斜しているため、長めのビスを使って、土壁内部の竹組に揉み込み、しっかりと留めます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はテープ巻き仕上げ。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


外周りはこんな感じで完成。


専用コンセント増設工事に掛かります。
分電盤のところから、天井裏へケーブルを入れていきます。


天井裏を通していきます。
今日の天井裏はなかなかの蒸し風呂っぷりです(´;ω;`)


天井裏のスペースが広かったので、難なくエアコン脇まで通線完了。


分電盤のブレーカーに空きが無かったため、脇にブレーカーを増設。

パナソニック新商品の「プラスばん」を使ってみました。
仕上がりがキレイに見えますね(*^^*)

エアコン脇にコンセントを取付けて、電圧測定。


すべての作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「キレイにしていただいて、ありがとうございます。お忙しいのに早めにしていただいて、これでこの部屋も涼しくなります。」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2018年7月2日月曜日

素人工事でしょコレという隠蔽配管のエアコン取替工事

以前、職場のエアコン取替工事をご依頼いただいたお客様から、「自宅の子供部屋のエアコンを取替えてほしい。」とご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2518-W 霧ヶ峰汎用機をお買い上げいただきました。


既存機はダイキン。エラーランプが点滅して動きません。
なんか凄いところに取付けていますね...(^_^;)
これが後で、大変な事になります...


こちらのお宅のエアコンは、すべて隠蔽配管です。
室外機が全部反対側へ置かれている意味は、まったく解りません(^_^;)


では工事に掛かります。
室内機を外そうと、起こしてみると... あら、もの凄い嫌な予感がします...

隠蔽なのに、ドレンホースが左側じゃなく、右側に取られています。
しかも断熱されていません。

で、室内機がなぜかグラグラするなぁと思ったら... うわっ!落ちそうです!(+_+)


片手で室内機を支えながら、なんとか配管を外して室内機を撤去。
下地の無い石膏ボードに、普通のビス数本で留めていました。

今までよく落ちませんでしたね。
もうこれはプロの仕事ではありませんね。酷いもんです。

全撤去しました。配管穴が大きく開口されていますねぇ...


ドレンホースはどうなっていたかと言うと...

勾配なんか取れていません。トラップになってしまってます。
これでよく水漏れしなかったなぁと、逆に感心してしまいます。

で、その先が問題でした...

これは酷い。酷すぎる。今まで見てきた隠蔽配管の中で、トップクラスに最悪です(´;ω;`)

窓を支えている補強木材を貫通して塩ビ管を立ち上げてるのは仕方ないとして、サイズがVE16とか、何考えてるんですかレベルです。
既存のドレンホースの先っぽだけ差し込まれていました。

しかも当社使用のドレンホース(因幡製)は微妙に太くて、この既存のドレンホースしか差し込む事ができません...

通常、塩ビ管を隠蔽して使う場合、最低VP20を入れます。
これ、設備業者の基本です。
最悪ですね、この施工した業者さん。
大体知ってますけど、書きません(u_u*)

文句言ってても状況が良くなる訳がありませんから、作業を進めます。
位置決めをして、背面板を取付けます。

この位置決めも数ミリ単位で、ドレン勾配が取れてなおかつ、配管穴が隠れる高さに合わせます。
ドレン管より、配管穴が低いので、かなりシビアな位置決めです。

はぃ。既存のドレンホースしか使えないため、しっかりと貼り付けタイプの断熱材を巻き付けます。


差し込みが抜けない様に、塩ビ管用の接着剤で留めます。


そのままだとトラップができてしまうので、IV線で縛っって、ホースを水平にします。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

ここも天井高さに余裕がないので、分解して作業スペースを確保しています。

ドレンはこんな感じで、微妙に勾配が取れる様に接続しました。
これ以上はどうする事もできません。


エアコン工事で水漏れが一番恥ずかしいので、ちゃんと流れるかドレンテストを行います(^_^;)

もちろん、ちゃんと異常なくスムーズに流れて、室内側完了。

室外機側に掛かります。
もうこの業者さんの工事は信用できないので、繋いでいるところからは全部やり替えしておきます。

実はエアコン内部に、ガスがまったく残っていませんでした。
どこかでガス漏れしていた様ですが、ここから漏れたのか、寿命で機器内部から漏れたのかは定かではありません。
怪しいところはこの際、全部取替えます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


すべての作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

何事もなかった様に付いていますが、どうですか?
隠蔽配管の方が簡単に取替えできると思っている方が多いですが、結構大変なんですよ。
世の中、いろんな業者さんがいらっしゃいますから。

「いつもありがとうございます。この前職場で付けていただいたエアコンも調子良くて、早めに取替えて良かったです。他のエアコンも古くなってきたんで、今度は涼しくなってからお願いしますね。」と、とてもお喜びいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。