2025年8月30日土曜日

残念ながら10年目でガス漏れの霧ヶ峰エアコン取替工事

本日は阿部の従兄弟の依頼で、エアコン取替工事に行ってきました。

三菱電機 MSZ-JXV2225-W 霧ヶ峰ハイスペックモデルをお買い上げです。

既存機も霧ヶ峰です。
7年前の新築の際に、量販店が設置していたものを移設しました。

2015年製でまだ10年ですが、「どうも冷えてない気がするんで、見てもらえんやろか。」と連絡があり、先月点検に行っていました。

※当社施工品は他社購入品でも初期点検にはお伺いします。他社施工品はお引き受けできません。

あぁ...ガス不足ですね... 
冷房運転すると、ほぼゼロまで圧が下がってしまいます。

漏れ箇所を探ると、室内機の熱交換器から漏れている様です。
10年なのでまだ部品はあると思いますが、修理するとなると結構な費用が掛かります。
6畳用の安価なスタンダードタイプの新品が買えるくらいの修理費用なら、買い替える方がお得ですね。

「10年使ったけん取替えでええよ。他の部屋のエアコンが使えるし、いつでもええけん取替えて。」との事で、ほぼ1ヶ月後になってしまいましたが本日取替工事に。

まずは既存機を撤去。

位置決めをして、新しい室内機の背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

既存の配管化粧カバーは流用です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

「わぁ、新しくなった!新品のにおいがする。ありがとう。これでこの部屋でゆっくり寝れる。」と、夫婦でとても喜んでいました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年8月29日金曜日

17年目の霧ヶ峰が不調で新しい霧ヶ峰へエアコン取替工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2225-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機も霧ヶ峰です。
2008年製なので、17年目。
動くことは動きますが、5分ほどしたら冷風が出なくなるという症状。
恐らく制御系の不具合かと思いますが、17年目なので取替えをご希望です。

室内機は2階。室外機は1階駐車場脇へ。

1階のエアコン室外機と共に二段置きにされています。
1階のエアコンも取替えようかと悩まれていましたが、今回は見送ることになりました。

ドレンは駐車場へ垂れ流し状態で見た目が悪いので、ここをどうにかならないかと言うご相談もいただきました。

では工事に掛かります。
今日も普通に33℃超え猛暑日です。
南側のハシゴ作業は、数秒で背中と脚が燃えてる様に熱くなってきます...

既存の配管化粧カバーは流用。
外壁塗装をした際に壁に合わせて塗装したので、変えたくないというご希望です。
ただし、長年直射日光を浴びていますから、熱でかなり変形していますが...

室内機の周りにコンセントが無いなぁと思っていたら。

元々のコンセントの位置が悪かったんでしょうけど...

メンテナンスの際にプラグを抜き差しできないのは支障があるので、コンセントの位置を移動しました。
気密性を上げるため、元の開口部はアルミテープで塞ぎました。

お客様が「穴にパイプが入ってないと思います。」とお話されていた通り、パテ埋めもされずに通気口になっていました。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ドレンは2階分だけでなく、1階分もまとめて竪樋へ差し込みました。

室外機周りは、こんな感じで完成です。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

暑いし、ハシゴ作業だし、ダクトが歪んでるしで、かなり時間が掛かってしまいました。

「きれいに取付けてもらって、ありがとうございました。また1階のエアコン取替える時にもお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年8月27日水曜日

2年前に洗浄したエアコンの効きが悪くなったので...修理?

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、エアコンの修理?にお伺いしてきました。

5年前にお買い上げいただいた霧ヶ峰の効きが悪いとの事で点検に。
このエアコン、2年前に一度分解洗浄を行っています。

お客様はガス不足を疑われていましたので、まずはガス圧測定から。

冷房運転で16℃設定。外気温30℃。ガス圧は0.95MPaなので、ガス圧正常。

ガス漏れの疑いはありません。
室内機吹き出し温度は13.8℃。吸い込み温度が28℃くらいですから良く冷えています。
ガス圧、吹き出し温度、共に異常なしです。

吹出口から出てくる風の量が、強風にしているにもかかわらず少なく感じるので覗いて見ると...
あぁ...またですね...
前回2年前に洗浄した際も、ファンにびっしりとホコリが付着していて風がほとんど出ていませんでしたから。

なんでこんなに短期間で汚れるか?
ちょっと言いにくいんではありますが、ホコリやカビの付着はエアコン自体のせいではなくて、そのお部屋の空気環境に大きく左右されます。
特にペットが居るお部屋は要注意です。

今回のお部屋は2階リビングでキッチンが同じ空間にあります。
20畳ほどある広い部屋な上に高天井という環境。
このエアコンを設置する際に「能力不足になりますよ」と念押しさせていただいたのですが、当時お客様のご希望で、20畳の部屋に10畳用のエアコンを設置しています。
設置当初は能力不足でもフル運転すれば何とか効いていますが、今回の様にファンが汚れて風量が落ちると、広い部屋の隅々まで冷風が行き渡らなくなってテキメンに影響が出ます。
常にフル運転していますから、ホコリの付着度合いも酷くなる悪循環になります。

はぃ。阿部としてはきちんとご説明しています。え?怒ってなんかいませんよ。
お客様が選択されていますから、仕方ありませんね。

さて、エアコン分解洗浄の受付はまだ再開していません。
これだけ毎日熱中症警戒アラートが発令されている状況で、エアコンを外して持ち帰るとか無理ですよね。

能力の大きなエアコンに取替えませんか?それなら半日で取替工事が完了します。とお奨めさせていただきましたが、「いや。今回はこのエアコンを洗ってください。」とのご希望でしたので、外してお預かりしました。
暑いですけど我慢されるそうです...
隣のお部屋にもエアコンがあるそうなので。

持ち帰った室内機をバラしていきます。
ホント、8年くらい使いました?っていう位のビッシリさです。

そう言えば先月、「水漏れがするんよ。」とのご相談もいただいていました。
その時は、お客様ご自身が「ドレンホースを掃除機で吸ったら、ヘドロみたいなのがゴボゴボ言うて出てきて治りました。」とご連絡いただいていました。
その原因がコレですね...
ドレンパンに大量のスライムが発生していました。
これが剥がれてドレンホースを詰まらせたんでしょう...

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

取付けが終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「おぉ、やっぱり風の量が違う。これでまた2年くらいは安心やね。また効かなくなったらお願いするけん。」と...
いや、ホント能力の大きいエアコンに取替えてください。
短期間で洗浄を繰り返すのは機器にとってもよろしくありません。
部屋に合った適正な能力のエアコンに取替えるのが一番ベストだと思いますね。

【ご注意】記事中にも書きましたが、夏場繁忙期の現在はエアコン分解洗浄の受付を行っていません。今回は洗浄という形の「修理」で緊急対応させていただきました。洗浄修理は当社販売品のみとさせていただいていますので、ご了承ください。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。

2025年8月25日月曜日

エアコン使い過ぎて停電...メインブレーカー60Aなのに?

先々週は長いお盆休みをいただいていましたが、実は休み中もいろいろとエアコンの不具合などのご連絡をいただいていましたが、ほぼお電話やメールで済む案件でした。
その中で、通常なら緊急案件というご連絡が、古くからお世話になっているお客様からありました。

「阿部さん、お休みのところすみません。ブレーカーは切れてないのに、エアコンが全部使えなくなって、キッチン周辺のコンセントとか照明だけ使えるんですけど、これどういう事か解りませんか?」と。
以前にも他でこういうお問い合わせがありましたから、四国電力へ相談されてみてくださいと一旦電話を切りました。
ブレーカーが切れてないなら、電柱側のヒューズだろうという考えです。
しばらくしてお客様からご連絡があって、「スマートメーターで電圧確認したら電力側の異常ではないので、電気工事屋さんに確認してもらってください。と言われました。」と。

ああ...分電盤のメインブレーカーの故障かなぁ... 盆休みなのでブレーカーは手に入らないし...と考えていると、「阿部さん、これ自宅じゃなくて別宅の方なんで、とりあえず冷蔵庫は使えてるんで、盆休み明けでいいですよ。エアコンで忙しいでしょうから、9月でもいいし。」とのお言葉にベッタリと甘えさせていただいていました。

でもまぁすごく気になるので、盆明けに点検にお伺いしていました。
分電盤のメインブレーカーは60A。
十分な容量があって、ハンドルはONになっています。

単相3線式なので一次側の線は、R相(赤)・N相(白)・T相(黒)の3本線でメインブレーカーに接続されています。

まず、T相とN相の間の電圧を測ると100V以上出ていて異常なし。

次に、R相とN相の間の電圧を測るとほぼ0V... 
メインブレーカーの異常ではなく、R相側が欠相している(切れている)様です。

でも、電力さんはスマートメーターまでは異常なしと判断されていました。
スマートメーターのところへ行ってみると、古いボックスが...

蓋を開けると、、、うわぁ...CKS(カバースイッチ)だ...

しかも、30Aって記載がありますよ...
分電盤のメインが60Aなのに、CKSが30Aって狂ってますよね...

カバーを開けてみると案の定...

R相側のヒューズが見事に溶断していました。
CKS内にはこの様なヒューズが入っていて、容量を超えるとヒューズが溶けて回路を遮断して、ケーブルが燃えない様に保護する仕組みです。
近年ではCKSは使われません。ブレーカーを設置するのが基本です。
今回の様に、ヒューズが切れてしまうと交換するまで電気が使えないからです。

そもそも分電盤が60Aメインなのに、なぜ30Aなのか。
お客様にお聞きすると増改築を繰り返していて、建築屋さんが連れてきた電気工事屋さんが分電盤を取付けた様です。
本当に電気工事屋さんだったんでしょうか?
有資格者ならこの様な工事は行いません。

引込点からメーター経由~分電盤までのケーブルサイズは8sqでした...

VVR8q×3cなので、ケーブルの許容電流は40A程度です。
60Aメインは恐ろしいですね。
30AのCKSが無かったらと思うと、ぞっとします...

さて、どうしたものかと言うことで、数日考えて本日この様にしました。
CKSを取外して、サーキットブレーカーに替えました。

電力申請してケーブルを張り替えて、分電盤の60Aメインを目一杯使える様にするのが最善策である事は百も承知ですが、そうなると結構な費用が掛かります。
増築を繰り返しているので正確な図面も無いため(本来であればないとオカシイ)、建物の図面から作らないといけないため、かなりの時間も掛かります。
最初に書きましたが、この建物、自宅ではなくて別宅です。
たまに来ては寝泊まりする程度の状況で、急いで費用を掛ける必要はありません。
今回はエアコンを使い過ぎてヒューズが切れたんですから、使い過ぎない様に使えばいい話ですね。

という事で、CKSをブレーカーに交換して、すべての電気が使える様になりました。
これで終わりではなくて、分電盤に行き先表示がなかったので、各回路を調べてみたら...
上段に100Vのエアコン回路が並んでいました...
上段がR相側ですから、エアコン3台を一斉に運転すると切れて当然ですね。

ちなみにリビングの200Vエアコンと寝室の100Vエアコンを運転している状態で、電流値を測ってみます。
まずはT相。 5.48A。

R相は... 19.4A...
流れる電流値が非常にバランスが悪い状態です。

R相とT相にバランスよく配分するために、エアコンの回路を振り替えました。

これで少しはマシになりました。
はぃ。マシです。完璧ではありません。
どちらかの相で30A以上電流が流れると、メーター脇の30Aブレーカーが切れる事になります。
この状態をしっかりとお客様にはご説明させていただいて、今回はこれで復旧完了とさせていただきました。

ちなみにこの様な修理作業は、基本的に施工した業者さんへ依頼をお願いしています。
懇意にさせていただいているお客様以外はお引き受けしませんのでご了承ください。