2024年12月10日火曜日

戸建て平屋のリノベーションに伴う電気設備改修工事とエアコン取付工事

いつもお世話になっているお客様のご依頼で、借家の改修に伴う電気工事とエアコン工事が昨日完工しました。

工事の途中経過まで書いていると長編小説の様に長々となってしまうので、今回は完成写真のみでご容赦ください。
すみません、ホント年末まで忙しくて時間がないのが本音です...

工事は9月末から現場へ入っていました。
本格和風の建物でしたが、一部壁を取っ払ってキッチン・ダイニング・リビングの続き間に。
さらに一部屋増築という流れでした。

和室だった居間は広々と。
照明器具もすべてLED化。一部ダウンライトも入れてオシャレな空間に。

元々あった壁が撤去されるに伴って、ドアホンやスイッチ、コンセントもすべて移設。
天井裏~床下まで潜り込んで大変な作業でしたけど、何事もなかったかの様にスッキリと。

スイッチはすべてホタルスイッチで、ネーム入り。
ダウンライトは調光できる様にしています。

廊下や縁側までダウンライトで、高級旅館の様な仕様に。

浴室はユニットバスに変わるタイミングで、換気扇のスイッチもタイマー式に。
トイレのスイッチも、換気扇は消し遅れスイッチに取替えました。

諸々宅内配線も天井裏へ入ったついでに回路分けして整理させていただきましたが、その辺まで書いてると長~くなるので省きます。

一番気になっていたのがここ。
メーターの右側にあるブレーカーボックスが腐ちて、雨水が入る様になっていたので、この際に取替えをご提案させていただきました。

せっかくなので、メーターもボックスに入れておきました。
これで安心してご使用いただけます。

エアコンは新品が3台。中古で以前分解洗浄して保管してあったものが2台取付けです。
元々キッチン以外すべての部屋が和室だったので、エアコンを付ける場所の選定が大変でした。
リビングはこんな感じで。

建物の真ん中にある和室は、縁側にあるクローゼット内を。

クローゼット内もテープ巻きではなく化粧カバーを使って。

座敷はここしかスペースが無く。

縁側を横引きで。

その縁側にも、洗浄した中古のエアコンを設置。

増築した新しい部屋は、スッキリと標準取付けで。

室外機周りは、こんな感じで。

排水は犬走りに垂れ流しせず、塩ビ管を使って土のところまで。

こちらはスペースが狭いため、二段置台を使って。
耐久性も考慮して、溶融亜鉛めっき仕上げの台です。

すべての工事が完了したのは昨日でした。
昨晩夜遅く帰り際に現場へ入って、分電盤の行き先表示を入れておきました。
分電盤は比較的新しいものだったので、今回は既存流用です。
負荷回路はバランスよく整理させていただきました。

実はこちらの借家。既に入居者さんが決まっていて、本日がお引越し日でした。
ホントギリギリでどうなることやらと思いながらの現場でしたが、なんとか完工できて良かったです。

ちなみにこの様なリノベーションやリフォームのご依頼は、懇意にしていたたいているお客様のみお引き受けさせていただいておりますので、悪しからずご了承ください。

2024年12月7日土曜日

エアコンの配管がボロボロなのでスリムダクトで化粧仕上げ

初めてのお客様のご依頼で、配管化粧カバーの取付工事にお伺いしてきました。

既存配管はテープ巻き仕上げでした。
南側は一日中直射日光を浴びているので、化粧テープの劣化が早いです。
紫外線と酸性雨の影響をモロに受けますから、テープだけでなく断熱材までボロボロに侵食されてしまいますね。
特にここ数年の夏は殺人的な暑さですから、配管が浴びる熱量も凄まじいものがあります。

室外機は二段置きでした。

室外機へ接続されている部分も断熱材までやられて、一部銅管が見えています。

しかしこの二段置台は後から置いたんでしょうけど、残念ですね...
今回、ここは触りませんから、深くは書きません。

作業に掛かります。
まずは上段の室外機を外します。

久しぶりなハシゴ作業です。

スリムダクトを取付けていきます。
二階と一階の穴の位置が微妙にずれているので、できるだけ芯が合うように取付けるのが大変です。

ボロボロになった断熱材は...

断熱材を差し替えて、化粧テープも耐久性のあるもので巻きます。

室外機を戻して、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りは、こんな感じで完了。
室外機の後ろで転倒防止を行っているので、前方に倒れることはありません。
ホントは二段置台も取替えたいですけど。

我ながらスッキリきれいに仕上がりました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2024年12月6日金曜日

松山電気工事協同組合 理事会&2024忘年会

師走ですね。年中師走みたいにバタバタしている阿部ですが。

本日夕方からは、作業着からスーツに着替えてネストホテル松山へ。
街中のクリスマスムードをかき分けて、松山電気工事協同組合の理事会へ。
今年も一年、たくさんの事業が開催されました。
相変わらず阿部はほとんどお手伝いできていませんけど...

理事会後は忘年会です!

この忘年会か総会でしか会えない方もたくさんいるので、話が弾みますね。
今年はお隣に座った来賓さんが、ホント久々に会ったのと飲みの場で話すのは初めてだったので、ほぼ二人っきりでずっとお喋りしていました。
一応理事なんで、各テーブル回るべきなんですけど...お話できなかったみなさんすみませんでした。

さて、明日もみっちり仕事ですので、二次会へ向かうみんなに手を降って。

2024年12月3日火曜日

2024年 匠の技教室 愛媛県立松山工業高等学校で開催しました

今日は、一般社団法人愛媛県冷凍空調設備工業会の事業として毎年開催している、匠の技教室(出前授業)に行ってきました。

恒例となってきましたこの出前授業。
毎年呼んでいただけるのは本当にありがたいです。
今回の開催場所は、電気・機械・建築の世界を目指す学生たちが集う、愛媛県立松山工業高等学校。

講師は同じ愛媛県冷凍空調設備工業会のメンバー7名で、全員ものづくりマイスターの資格を持っています。
阿部はこのイベントの担当責任者をさせていただいています。
PowerPointで資料を作って、各担当のマイスターさんに講師をやっていただきます。
以前は阿部が全部説明していましたが、一昨年くらいから役割分担してもらっています。

座学だけでは面白くないので、実機を使ったエアコンの配管接続作業の様子や、エアコンを分解して実際に運転しながら各所の説明なども行います。

ある程度、エアコンの仕組みや、工事を行うには知識と技術が必要だということを理解してもらったところで、エアコン工事に必要な工具の解説と使い方について講義を行ったあと、実際に冷媒配管に使う銅管の加工体験を行いました。
パイプカッターで切断、ベンダーで曲げ加工。

エアコンと配管を接続するためのフレア加工も。
各テーブルを回って、マンツーマンで持ち方から扱い方まで細かいところまで教えてあげると、次からは早くキレイに仕上げる事ができていました。

最後に全員で、きちっと寸法を出して曲げ加工を行い、末端をフレア加工。
4人分を組み合わせて、こんな作品を作ってもらいました。
一人でも寸法が違うと、きちっと合わさりません。
できあがった作品を見て、みんな笑顔でした。

あと、安易な知識でエアコンを触ってしまうと、とても危険な目に遭うことを伝えました。
実際に素人さんがエアコンを取外そうとして、室外機が爆発したり、漏れ出した液体フロンを触って凍傷になった事例がありますから、一番重要なところです。

どんな資格が必要で、生徒のみなさんが受験できる資格試験はどんなものがあるの?という、一番知りたいところも説明させていただきました。
毎回最後に質疑応答をやるんですが、今回も定番のここには書けない質問が数件。
メンバー一同、笑いながらお答えさせていただきました。

この業界に少しでも興味を持ってもらって、一人でも多くの仲間を増やせたらいいなという思いで工業会メンバーは活動しています。
今年も帰り際、お世話になった先生方に好評いただきました。
これからも、継続的に続けていきたいと思います。

2024年11月29日金曜日

鉄骨造のプレハブ住宅でエアコン新設工事

いつもお世話になっているお客様が中古住宅を購入されたとの事で、エアコン新設工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV5624S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げただきました。

今回取付けるのは、1階リビングです。
専用コンセントがありますが、位置が残念です...
リビングとキッチンがL字型に繋がっている部屋なので、コンセントのところに室内機を付けてしまうと効率が悪くなるため、窓の上に取付けることになりました。

室外機は水栓と床下通気口を避けて、この位置に置きます。

では作業に掛かります。
鉄骨造の建物なので、壁内に鉄骨がないか探ります。

鉄骨がない事が確認できたら、配管穴を開けていきます。
2006年以前に建てられた建物なので、石綿飛散防止対策を行っての作業です。

リフォームされているので、奥に古い壁がありました。
どうもここは和室だった様です。

気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして、背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はテープ巻き仕上げです。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

夕方5時になると一気に辺りが暗くなりますね...
室外機周りは、こんな感じで完成。

コンセントはどの様にしたかと言うと...

化粧モールで延長して、コンセントの位置を変えました。
天井裏からなんとかアクセスできないかトライしてみたんですけど、鉄骨造なのでどうにもなりませんでした。
せっかくリフォームしているのに、もったいないですね。
エアコンの配置をちゃんと考えられる電気工事屋さんならこんな事にならなかったんですけどね。

分電盤のところで100Vから200Vへ電圧切替をしました。
分電盤のネームも放ったらかしで酷いですね。
行き先表示がないので、一つずつブレーカーを切ってエアコン専用回路を探り当てました。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

実はお客様はお仕事でご不在でしたが、絶大の信頼をいただきまして、お家の鍵をお預かりしての施工でした。
現場へ到着するまで雨が降っていましたが、作業を始めると雨が上がって完工することができました。
これで新しいお家で快適にお過ごしいただける様になりましたね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。