昨日・本日の2日間掛けて、分譲マンションの一室に設置されているシステムマルチエアコンの取替工事にお伺いしてきました。
【三菱電機製システムマルチエアコン】
MXZ-682AS 室外機×1台・MLZ-GX405AS-IN 室内機×1台・MLZ-GX285AS-IN 室内機×1台・MSZ-222GXAS-W 室内機×1台・MAC-464PW 化粧パネル×2個・MAC-530PW ワイドパネル×2個
この分譲マンション、以前にも他のお宅で施工させていただきまして、今回も口コミのご紹介でのご依頼です。
既存機は三菱重工(ビーバー)製で、1999年製造・・・20年選手です。
天井カセット形1方向吹き出しタイプの室内機×2台、
壁掛形×1台、
室外機×1台の、システムマルチエアコンです。
とりあえず動いているそうですが、立ち上がりが遅く、冷房が効き始めるまでに時間が掛かるのと、室外機の音が高くて気にされていて、型も古いため取替えのご依頼をいただきました。
室内機の位置関係はこんな感じです。(※参考図です)
まずは、既存機をすべて撤去。
前回も書きましたが、既存機の操作ケーブルが流用できません。
右側が既存ケーブル、左側が通常エアコンに使用するケーブルです。
ご覧の通り、太さも違えば、本数も違います。
既存ケーブルは、屋内用警報用ケーブル0.9mm×2芯。
当時のビーバー製品は、室外機との通信は高負荷にならないため、細いケーブルでもOKだったんですが、現在各メーカーから発売されているエアコンは、写真左側の「2.0mm×3芯」でなければなりません。
と言う事で、今回も既存の配管は流用しますが、ケーブルは入替えとなります。
室内機の開口部や点検口などを利用して、新しくケーブルを通していきます。
高さ30cmしか無い上、換気扇のダクトが通っていたり、大きな梁などがあって簡単には通りません。。。
室内機3台分、入線。
ベランダまでケーブルが3本出てきました。
室外機までの立ち下げは、グレー色のスリムダクトを使って美観仕上げにします。
室内機の取付け作業に掛かります。
まずは、室内機の寸法が変わるため、新たにアンカーを打ち直します。
吊りボルトを設置。
既存のドレン管はVP25の塩ビ管なので、安心して流用。
冷媒配管は4分のところもあるため、異径継手を使って3分へサイズダウン。
当然ですが、ここもしっかりと断熱材を巻きます。
室内機を吊り込み、配管類を接続していきます。
室内機3台とも接続が完了すると、室外機も接続して、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機の向きは変更しました。
既存のままだと、室外機の後ろのアルミフィンで怪我をする恐れがあるのと、吹出口前にパンチングメタルの手摺があると放熱が悪くなるためです。
真空引き作業している間に、パネルを取付けます。
電源を投入して、きちんと水が流れるかドレンテスト。
作業が完了すると試運転を行なって、異常がない事を確認してお引き渡しです。
今回はケーブルがスムーズに通ったので、まる2日予定していたところが1日半で完了できました。
「やっぱり新しいのは気持ちがいいですね。キレイにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました<(_ _)>
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
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