12月にOPEN予定の喫茶店&セレクトショップで、エアコン×5台取付工事と分電盤取替工事が完了しましたので、本日お引渡しさせていただきました。
三菱電機 MSZ-GV5622S-W ×2台・MSZ-GV3622-W ×1台・MSZ-GV2522-W ×1台・MSZ-GV2222-W ×1台をお買い上げいただきました。
ご相談いただいたのは夏前の6月。
とても忙しく走り回っていた時期ですので、当初お断りするつもりだったんですけど、「急いでないんです。リフォームが終わってからなので、10月とかで全然構わないんです。年末までにOPENできればいいです。」と言うお話でしたので、とりあえず現地調査にお伺いしていました。
場所は北条の鹿島へ渡る、鳥居前の通り沿い。
鉄骨造ALC壁の2階建て。
結構年式は古い様です。
6月にお伺いした時には、内部解体が始まっていました。
一階部分を店舗に改修して、2階部分はフリースペースと一部ゲストハウスとして使うそうです。
今まで2階にエアコンは設置されていた形跡はなく、専用コンセントも必要かと思いましたが、専用回路増設は大工さんがやってくれるそうで、「阿部さんにはエアコンだけお願いしたいです」との事でした。
さて、建物は隣の家とみっちりと接近して建てられています。
「道路沿いの正面には室外機を置きたくない」とのご希望です。
とは言え、裏の方に置けそうな場所は一切ありません...
なんとか一階の店舗の一台は、ここに置けそうです。
そんな感じで何度か打ち合わせを行い、すべての設置場所が決まりました。
電気工事は大工さんがやってくれるので気にしてなかったんですが、ふっと分電盤が目に入りまして。
1979年ですか... この際に取替えておく方が、この先安心ですよとご提案させていただきました。
分電盤は大工さんが触れない様で、分電盤の取替えのみアベ冷熱技研へ追加でご依頼いただきました。
それから夏が終わりまして、大工工事が完了した10月にご連絡いただきましたが、Blogをご覧のみなさまはご存知の通り、予定がパンパンでどうにもならない状況がずっと続いていまして、11月に入ってからの着工となりました。
では、先週から取り掛かっていた工事の模様をどうぞ。
まずは分電盤の取替えから。
点検口のところまでは、各部屋のエアコン専用ケーブルが通っています。
既存の分電盤を撤去して、先ほどのケーブルを通していきます。
新しい分電盤を取付けて、すべてのケーブルを接続。
電源を入れる前に、漏電箇所がないか絶縁抵抗計で測定して、異常がないことを確認。
ブレーカーをONにして、分電盤取替え完了です。
ではエアコン取付けに掛かります。
位置決めをして、背面板を設置。
今回、6箇所ALC壁を抜かないといけないので、ALC用コアドリルを新調しました。
ドリル刃が新しいと、するすると開いていきます。
気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。
2階ですのでハシゴ作業ですが、この部屋に関してはもう一段高い位置での作業。
道路沿い正面になるため、室外機は屋上へ置きます。
配管は2階から屋上へ立ち上げます。
こんな感じで。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
ドレン排水はどうしても立ち下げないといけないので、目立たない様に降ろして側溝へ流すようにしました。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
海が近いので、室外機はすべて耐塩害仕様で。
室外機周りはこんな感じで完成。
冬場は室外機からも水が出るので、排水口まで塩ビ管を使って導きました。
作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認して1台目が完了。
初日は分電盤取替えと、エアコン1台で終了です。
工事は飛び飛びの日程で進みます。
二日目も2階で。
位置決めをして、配管穴を開けます。
この部屋は外壁に面している部分に室内機が設置できないため、隣の部屋の収納部分に配管を通して外壁側へ。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。
こんな感じで。
もう一台も、位置決めをして配管穴を開けます。
室内機を掛けます。え?狭いんですよ。ここしか取付ける場所がありません。
外壁側はこんな感じで作業を進めていきます。
分かりますか?一人でやる作業じゃありませんね。上がったり降りたりの繰り返しで、サクサクとは作業が進みません。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
日が暮れて2台完了です。
この屋根、雨樋がないので、ドレン排水はまとめて地上まで塩ビ管で降ろしました。
ドレンだけでも大変な作業です。
作業が完了すると試運転を行い、
異常がない事を確認して、二日目が完了です。
三日目は1階店舗。
一階なので標準工事...とはいきません。
こちらは建物裏で日が当たらないところなので、外部配管はテープ巻き仕上げ。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
室外機周辺はこんな感じ。
窓からしか出入りできません。足場が悪くて室外機降ろすのに泣きそうになりました。
狭いですが、風通しはいい場所です。
ただし、室外機のショートサーキット(吐き出した温風がぐるぐる回って放熱が悪くなる)を防ぐため、風向ガイドを取付けました。
店舗部分は広いため、当初は天カセのパッケージエアコンも検討されていましたが、室外機の設置場所の問題があり、ルームエアコン2台で対応する事になりました。
部屋の広さから、18畳用2台で十分という判断で決めました。
先ほどの1台目とは反対側に、もう1台設置します。
こちらは外部に屋根があるため、配管穴を開ける位置はかなりシビアに決めました。
何事もなかったかの様にダクトと配管を設置。
室外機は、プロパンガスとの離隔距離を開けて設置。
作業が完了すると試運転を行い、
異常がない事を確認して三日目が終了。
そして本日午前中に、細かなところの修正と最終チェックを行い、お引渡しさせていただきました。
エアコン5台と分電盤、4日間掛かりました。
なかなか一人でやるには、ボリュームの多い内容でしたが、やってる本人にしては楽しんでやれました。
さて、まだ内装の作業は残っている様です。
オーナーさんは女性で、ご自分でコツコツと作業されています。
店名は「public house はま」。
12月3日(土)OPENだそうです。
一階店舗は、いろんな人達にいろんなイベントを開いてもらえる様なフリースペースに。
奥にはキッチンとカウンターがあって、喫茶スペースとして。
まだOPENに向けて整理中なので、映える写真が撮れずすみません。
店舗正面から見える風景は、北条の港。
2階のフリースペースからは、その港が一望できます。
ゆっくり穏やかな時間が過ごせそうです。
屋上からは、鹿島へ渡る鳥居と夕日が見えます。
「public house はま」に込めたオーナーさんの思いは、こちらのクラファンサイトでご覧いただけます↓
帰り際に、お友達が作られている伊予柑ジュースをいただきました。
「無理なお願いもいっぱい聞いていただいて、ありがとうございました。また何かありましたらお願いします。」と、大変お喜びいただきました(^^)
アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。