2019年7月17日水曜日

エアコン専用コンセント増設工事

遠い親戚の方からのご依頼で、午後から急遽エアコン専用コンセント増設工事にお伺いしてきました。

お付き合いの関係で、エアコンは量販店で購入されるそうですが、専用コンセントが無いお部屋のため、エアコンを取付けてくれないそうです。

そうなんです。量販店はエアコン専用コンセントが無ければ、エアコンを取付けてくれません。
いわゆる無資格者なので、電気工事ができないんですね。
もしくは、繁忙期なので「そんな面倒くさい工事なんかやっとれんわ!」と言うのが本音でしょう。
どちらにしろ、量販店なんかにエアコン取付工事を依頼すると、ロクな事がないと言う事の裏返しです。

で、昨晩の情報では今日は雨の予報だったので、工事を延期したところにこのご依頼が飛び込んで来たので、午後から急遽お伺いしてきました。
親戚なので、留守ですが鍵を預かっての作業です。

既存の分電盤は、1階洗面所にあります。

分岐ブレーカーは全部使われていて、予備回路はありません。

専用コンセントが必要なのは2階なので、ここから2階へ立ち上げないといけません。


1階をくまなく探しましたが、点検口がありません...
点検口がないと作業ができないので、洗面所の天井ボードを外す事にします。

釘で留めてあるので、ボードを傷めない様に、慎重に釘を抜いていきます。

外れました。
腕が入るほどのスペースしかありませんが、なんとか作業はできそうです。


2階は点検口があるので、ここから天井裏へアクセスします。


2階の天井裏から1階の洗面所付近を狙って、壁内に呼び線を落とし込んでいきます。

写真では全く感じられないでしょうけど、天井裏はサウナです...
5分とじっとしていられません。

1階の洗面所のところまで、呼び線が降りてきました。

これにケーブルを結んで、2階へ立ち上げます。

立ち上がったケーブルを、また2階の天井裏から横引きをして、エアコンを取付ける部屋へ。


ケーブルが出てきました。


コンセントを取付けます。


分電盤内部はいっぱいなので、分電盤の脇に分岐ブレーカーを取付け。


あとは電源を投入。電圧を測定して、電圧を測定。

異状がない事を確認して、お引渡しです。

「わぁ、早くやってもらってありがとうございました。これで次の休みにはエアコンを取付けてもらえます。助かりました。」と、とても喜んでもらえました(*^^*)

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事も、お気軽にご相談ください。

一週間エアコンが無くても大丈夫と言うことで天カセ・壁掛けエアコン分解洗浄

先週、FB友さんから「エアコンの洗浄の受付は終了ですか?嫁さんが知ってる人おらんのの問いに、阿部さんしか思いの浮かびませんでした。2台です。どうでしょうか?」とメッセージいただきまして、本日洗浄が完了したので再取付けにお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX56RAS(2010年製) 天カセ一方向吹出タイプ
三菱電機 MSZ-SS408S-W(2008年製) フィルター自動掃除機能付きタイプ


このBlogをご覧になっている方はご存知の通り、現在エアコン分解洗浄の受付を中止しています。
理由は、アベ冷熱技研の洗浄方法は他社と違い、室内機を取外して洗浄します。
通常は2~3日のお預かりで洗浄できますが、夏場はエアコン取付工事優先での活動となり、分解洗浄に1週間以上掛かる場合がほとんどで、その間、エアコンが使えない状態となりお客様にご迷惑をお掛けするためです。

ただし、「一週間くらいなら使えなくても大丈夫」「他の部屋にエアコンがあるので、そちらに避難する」「洗浄しないと水漏れが止まらない」という場合に限り、お引き受けさせていただいています。
この時期、一週間もエアコンが使えないのは耐えられないと思いますが、「朝晩は涼しいんで、なんとか頑張ります。」との事でお引き受けさせていただきました。

まずは取外しにお伺いします。
こちらのお宅、すべて隠蔽配管になっています。

ベランダ置きのところまで隠蔽配管にしているのは、何かこだわりがあるのかな?と思ったら、「気密性を維持するために、大工さんが決めた」そうです。

ちなみに、隠蔽配管の方が気密性を確保するのは難しかったりします。
同業者さんで隠蔽配管の経験が多い人なら良く解ると思いますが。

天カセタイプ、壁掛けタイプ、共に一度取替えされていて、二代目です。
壁掛けタイプの方は、配管の長さが合わなかったので繋いでいますが、この繋ぎ方は初めて見ました。
恐らく、前機に付いていた接続部をカットして、それに繋いだ感じですね。

前機はR410A機だったんですかね?
こうなると判りませんが、今回ここは手直ししません。
触れば触るほど費用が掛かるし、年式も古いので、問題なく使われていたのであればそのまま流用です。

ただし、この歪んだフレア部分はカットして、キレイな状態で再接続します。


しかし、この隠蔽配管を施工された業者さんて、隠蔽配管初心者みたいですね。
壁内のドレン管に、電気のケーブルを保護するために使うCD管を使用しています...(´・ω・`)

当然、断熱なんかされていません。
お気の毒ですが、これ、壁内で結露しますね...

他の部屋のドレンも、すべてCD管を使っている様です。

非常に残念な状態です。
壁の中なので、今回はどうする事もできません。

壁掛けタイプを外したら、今度は天カセタイプを。


外して見てビックリです... この吊り方も初めて見ました。

Lアングルと言うか、これって電柱からケーブルを引き込むための引込アングルじゃないですか(^_^;)
それも、座板に上向きにビスを揉んでます。
よく2階の床を突き抜けてないなぁと感心しますが...

そしてここも断熱されてないドレン管。

ドレン管と言うより、電線保護するVE管なんですけど...(´・ω・`)

大きな露垂れの形跡は見られなかったので、ここも手直しはしません。
本格的な手直しは数年後、このエアコンを取替える際に行う事でお客様とお話しています。

取外した室内機をお預かりして、持ち帰ります。
合間に時間を見付けて分解に掛かります。


天カセタイプの内部はこんな感じになっています。
熱交換器が真っ黒ですね...(^_^;)


ファンはどこにあるの?って思いますよね。
熱交換器を外すと出てきます。
そうです、熱交換器を外さないと洗えない位置にファンがあるので、分解洗浄でなければ洗えません。

「エアコン点けたら、ふりかけみたいな黒い粒が飛んで来るんよ」ってお話されてましたが、、、ファンにこびりついたコレが飛んで来てたんですよ(´;ω;`)

お預かりした室内機は、丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。


天カセ熱交換器↓


天カセボディ内部↓


天カセドレンパン↓


天カセファン↓


壁掛け熱交換器↓


壁掛けボディ内部↓


壁掛けドレンパン↓


壁掛けファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
まずは壁掛けタイプから、室内機を掛けて配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認。


天カセの方に掛かります。室内機を吊り込んで、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「阿部さんの投稿見ていたら、この人しかいないと思ったんよ。変なお金使うなら真面な使い方したいんで。忙しい時期にありがとうございました。次は取替えの時でもお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2019年7月15日月曜日

ガス漏れしていると思われる東芝エアコンを三菱霧ヶ峰へ取替工事

祝日ですか?何の日でしたっけ?(^_^;)
雨が降ってないので、絶好のエアコン工事日和です(*^^*)
午後からは、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機霧ヶ峰、お客様支給品です。

しかし梅雨とは言え、涼しすぎますね。おかげで、少し工事の予定が空いています。

昨年の今頃は気温も40度近くあって、当社施工品以外の修理依頼はお断りさせていただいていましたが、今年はお急ぎでない修理には、点検にお伺いさせていただいています。

今日のお客様も、先週点検にお伺いしていました。

東芝製です。風は出ているけど、冷たくないという症状です。

室内機から風が出ていて、且つ室外機のファンも回っていて、コンプレッサーの音もしています。


これだけで大体の原因は想像がは付きますが、念のためガス圧を測定してみます。

はぃ。ガス不足ですね。
涼しいとは言っても外気温28度ほどありますから、ガス圧0.6MPaでは不足です。
全く無いと言う状況ではありません。

さて、これをどうするかです。

製造年2013年。今年で6年目。
施工不良によるガス漏れの場合は、1~2年で症状が出ます。
6年目にしてガス不足となると、機器内部からのスローリークの可能性が考えられます。
6年目ですから、メーカーの冷媒回路5年保証は切れています。
量販店で購入されたとの事でしたから、延長保証に入っていないかは確認していただく事にしました。

今回はガス漏れ検知器を使っての漏れ箇所特定は行いません。
特定できたとしても、冷媒回路ですから、修理には大きな出費が掛かります。

東芝。中国製。6年目。
お金を掛ける必要はないのではないですか?とお客様にお伝えさせていただき、先週の点検時は帰りました。

ほどなくしてご連絡いただき、量販店も対応してくれないという事で、取替工事のご依頼をいただき、本日お伺いしてきました。

既存機を撤去。


コンクリート打ちっぱなしの建物なので、ちょっと手間が掛かりますが、しっかりと背面板を取付けます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管は同じ様にテープ巻き。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。

お客様とお話していると、小学生の頃仲良くしていた同級生のご親戚だとわかりました。
懐かしい名前が出て嬉しかったです。

「きれいにしていただいて、ありがとうございました。また何かありましたら、お願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。