先々週、「エアコンから水漏れしているので見てほしい」と、ご依頼いただき点検にお伺いしていました。
東芝 RAS-N406V6DR(2004年製)

お伺いした時はこんな状態でした。

室内機右側下部から水滴が落ちています。
まずは、どういう経路で水が漏れているかチェックしていきます。

全面のドレンパンに注水。
この時点で、結構な量の水をいれましたが、室内機右側から漏れてくる量は変わりません。
外に回ってドレンホースを見ると、勢い良く流れ出ています。

この状況、、、ドレンホースが詰まっているとか言う問題じゃなさそうです。。。
全面カバーを外して、流れてくる経路を探って行くと・・・

ファンモーターの隙間から、ちびちびと水が。。。
もしかすると背面のドレンパンが詰まっている可能性がありますが、そこは室内機を外さないと見えません。
室内機も結構汚れていて、カビ臭いもしていたので、洗浄をお奨めしたいところですが、さすがに暑くなってきたので一週間もお預かりする訳にもいきません。
お客様に現状をご説明し、このまま夏が終わるまで水漏れを我慢していただくか、工事予定が詰まっているので、二週間後にお伺いして一気に2~3日で分解洗浄修理するかご提案させていただき、「2~3日なら我慢する」と洗浄をご依頼いただきました。
で、昨日取外しにお伺い。
取外しの際、こんな方と巡り会いました。。。

入ったけど出られなくなった見たいで、お気の毒です<(_ _)>
室内機を外すと貫通スリーブ無し。。。

再設置の際に入れないといけませんね。
お預かりした室内機を、完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。

急いで洗って、半日で完全に乾燥させます。
熱交換器↓

ボディ内部↓

ドレンパン↓

ファン↓

洗浄が完了すると、水漏れ箇所を探ります。
実は、分解時にどこも詰まっているところは無かったんです。。。
で、気になったところがココ。

熱交換器側面です。
ここはどのメーカーでも、10年すれば腐食していますが。
熱交換器を保持している部品に、サビの後がずっと付いています。

ファンモーターを保護している部品とボディを分離すると、隙間にサビの後が流れているのが見えます。

ファンモーターにも後が付いているので、ここから流れているのは間違いなさそうですね。

ファンとファンモーターはこんな感じで収まっていて、写真上が背面ドレンパン、写真下が前面ドレンパンで、背面に溜まったドレン水は、通常モーター軸の下の隙間を通って前面ドレンパンに集約される仕組みになっています。

通常はこの隙間を流れるハズが、どういう訳か、部品と部品の隙間に染み込んで漏れていた様です。
どうするか悩みましたが、ここは。。。

隙間をシールしてしまえと言うことで、部品の隙間をコーキングで埋めます。
怪しそうなところにもしっかりと塗り込みました。

ここまでやってダメだったら、もうお手上げです(^_^;)
で、本当は明日取付け予定だったのですが、思ったより早く組み上がったので、本日取付けにお伺いしてきました。
まずは、貫通スリーブを挿入します。

室内機を取付けて、配管類を接続。

配管を接続後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

背面ドレンパンに注水してみて、漏れがないか確認。

すべての作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認します。

20分ほど冷房運転しましたが、どこからも漏れもなく、無事修理完了(^^)v
「助かりましたぁ。ホント早くやっていただいて、ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました。
帰り際、小さな息子さんには握手されました(^_^;)
アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が、修理・点検・分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
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エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研※2014年6月20日を持って、今シーズンのエアコン分解洗浄の受付を終了しております。
受付再開は、夏シーズンが終わった秋口を予定しておりますので、ご了承くださいませ<(_ _)>