2015年8月26日水曜日

店舗の天カセ4方向吹出パッケージエアコン取替工事

某店舗で天井カセット形パッケージエアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機製 PLZ-ERP80EEH 天カセ4方向吹出タイプ 3馬力パッケージエアコン ムーブアイ搭載機です。


既存機はダイキン製。

天井はスケルトン仕様で、配管も丸見え。

このエアコンの冷えが悪いとの事で、点検にお伺いしていました。
室外機はこんなところで、架台の一番上に設置されていました。


ガス圧を調べると、少ないです。

こちらの店舗はテナントで、もともとここに設置されていたエアコンです。
まったく冷えてないと言う訳ではありませんが、設定温度を最低にしないと効きが悪い状態です。
恐らく長い時間を掛けて漏れている模様で、漏れ箇所の特定はできませんでした。

現状をご説明したところ、「以前から設置されているものなので、もう取替えてもいい」と言うことでお見積りをさせていただき、今回のご依頼となりました。

まずは、残ガスをポンプダウンで回収し、室外機をここから降ろします。

この架台の高さ、3m。。。
室外機重量は70kg。。。
それに加え、作業場所は異様に狭い状況。。。

人力で上げ下ろしなどは到底無理なので、電動リフトくんの活躍です。

まぁ、このリフトもギリギリのスペースで、高さも3mまでしか上下できません。

架台の寸法が違うので、穴あきアングルを使って調整。


はい、何事もなかった様に座ってますが、かなり厳しい状況で設置完了。

よくキズ一つ付かずに上がったもんだと、自分なりに感心(^_^;)

室外機側は任せて、室内機側へ移ります。
今回配管も取替えて、ど真ん中を通っている配管経路も、壁側へ移します。


既存機撤去。


吊り幅が違うので、アンカーを打ち直して、吊りボルトを設置。


室内機を吊り込みます。


配管経路を壁側へ移して、新しい配管を通していきます。


室内機へ配管類を接続。

ここまで簡単に書いてますが、もの凄い時間が掛かってますので。。。

室外機へ配管を接続し、電動真空ポンプを使用して配管内部を真空乾燥します。


真空引きの間に、配管のテープ巻き、パネルの取付けを行います。
通常はアイボリー色のテープですが、今回は天井面が白なのでホワイト色のテープにしました。

ムーブアイ搭載なので、店舗内ムラなく運転が可能で、なおかつ省エネです。

すべての作業が完了すると、試運転開始。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。


撤去機のフロン回収作業は持ち帰って行いました。

この回収作業、回収量にもよりますが、1時間程度の作業時間が掛かります。
ポンプダウンできる場合は、こちらの方が現場作業が捗ります。

定休日が水曜日で、毎週水曜日に雨になり2週間の延期となってしまいましたが、本日早朝7時から作業開始して、なんとか晩の7時に完了できました。
これで快適に営業ができる様になりましたね。

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2015年8月22日土曜日

あと施工アンカー施工技術認定講習会

午後から、松山電工組青年部主催の、「あと施工アンカー施工技術認定講習会(HILTI)」を受講してきました。

(株)オオタケ松山支店・日本ヒルティ(株)の協力で、松山電気工事協同組合会議室・駐車場にて開催。
この講習会、自分が青年部役員だった頃から開催させていただいています。

受講者が多いのと、場所の都合上、午前・午後に分けて行われ、自分は人数の少ない午後からにしました。

まずは、アンカーの分類・固着原理・設計及び考え方などの「アンカー理論」を座学で学びます。


その後、金属系アンカー・接着系アンカーを、実際にコンクリートへ打設する、「施工実技」を屋外で行います。


HVU 接着系カプセル方式アンカー。


HSA ウェッジ式締付方式金属系アンカー。


HIT 接着系注入方式アンカー。


金属系アンカーは打設後すぐに次の作業に掛れますが、接着系アンカーは固着するまでの養生時間が必要です。

実技が終わると、最後に講習内容が理解できているか「確認試験」が行われ、無事受講者全員合格。
合格者には後日、認定証が配布されます。

天井吊りエアコン工事・電気温水器設置・照明器具や配管材の吊り込み、太陽光発電システムなど、アンカーを使う現場は結構あります。
ご購入いただいた機器を安心してご使用いただくためにも、この様な知識は必須ですね。

マンションのトイレ換気扇取替工事

「トイレの換気扇が壊れてて動かないので、取替えてほしいんですけど。」とご依頼いただき、お伺いしてきました。

既存機は松下電器産業製。

「あ、これなら簡単に交換できそう。」なんて思いながらグリルを外すと。。。

わぁ、、、天井材の上に付いてますよコレ。。。
天井ボード貼る前に本体取り付けている、悪い事例です。

でもなんか、天井材との間に隙間があるなぁ?と、じっくり見てみると、周りに軽天バーがあって、それにビスで留めてあります。

それも外側から・・・(T_T)
取替え時の事をまったく考慮していない、悪質な施工例です。
お引き受けするの止めようかと思いましたが、窓のないトイレでお困りのご様子でしたので、お受けさせていただきました。

新しい換気扇が入荷すると再訪問。
トイレなので、しっかり養生して作業に掛かります。


まずは既存換気扇をここから取り出すために、最小限の開口を行います。


開口し過ぎると、後でグリルで隠れなくなるので、ギリギリでカット。

やっと全体が見えました。

留めてあるビスをペンチで回してみたり、いろいろやってみるも外れず。。。


作業性を上げるために、ファンユニットを撤去。

なんとかこれでビス4本が外れましたが・・・

今度は天井裏の深さがビチビチで、なかなかボディが取り出せません。。。


ペンチでボディをひん曲げながら、なんとか撤去完了。

サウナ状態のトイレで、撤去に1時間掛かりました。

新旧交代。

外はエアコンが効いてるのか?っていうくらい涼しくてしばらく休憩(^_^;)

気分を落ち着かせて、再度作業に掛かります。
開口を広げた分、木材で補強。

四角く補強したいところですが、軽天バーが邪魔してここまで。

ダクトにアダプターを接続。


本体を取付けます。

これが本来の取付け状態です。

あとはグリルを取付けて、試運転後、異常がない事を確認してお引き渡しです。

Panasonic製 FY-17C7 天井埋込形換気扇です。

取付けより、撤去の方に時間が掛かりましたね。
「大変でしたね。ありがとうございます。他の方にも宣伝しておきますね。」と、大変お喜びいただきました。

2015年8月20日木曜日

古い電気設備の単三化・コンセント増設工事

この前エアコン工事にお伺いさせていただいたお宅で、電気設備の容量増工事を行いました。


既存設備はノーヒューズブレーカー2つ。
電灯回路とコンセント回路に分かれているだけで、漏電遮断器がありません。


宅内配線は、電灯回路が碍子引き。
漏電遮断器がないので、ちょっと不安ですね。


今回設備改修をお奨めしたのは、エアコンのコンセントを近くのコンセントから分岐していたためです。


エアコンの能力が大きいと、それだけ流れる電流値も増えるので、細いケーブルだと熱を持ってきます。

この時もケーブルが発熱しているにも関わらず、ブレーカーが落ちない状態でしたので、早めの改修をお奨めして、今回ご依頼いただきました。

すぐに四国電力へ申請書を提出して、作業に掛かります。
右が既存のメーターボックス。
左の2つは電気温水器の物です。


メーターを外して、一次側ケーブルを張り替えていきます。


左側が既存のケーブル。右側が新しいケーブルです。

単2から単3化する事で、100Vしか使えなかったところが、200V回路も使える様になります。

既存ブレーカーを撤去して、漏電遮断器搭載の分電盤を設置。


四国電力で預かってきたスマートメーターを取付けます。


メーター周りはこんな感じ。

既存の引込線とケーブルを接続して、外周り完了。

宅内は2回路コンセント増設するので、分電盤からケーブルを各部屋へ。


エアコン専用コンセントと、キッチンに1個専用コンセントを増設するため、露出配線で持って行きます。

天井裏通せば見えないんですが、ことらのお宅は増築を繰り返していて、天井裏を通せるのはほんの数メートルしかないので、すべて露出にさせていただきました。

エアコン専用コンセント完了。


キッチン専用コンセント増設完了。


主幹40Aの漏電遮断器、分岐回路は4回路に増えました。
予備ブレーカー1回路、スペースも3つあるので、今後の増設も可能です。

「今日から安心して使える様になりました。暑い中ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました。

アベ冷熱技研は「四国電力(株)請負計器工事認定店」です。
登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
この様な電気工事や修理・点検もお気軽にご相談ください。