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2018年8月10日金曜日

頭上からポタポタ落ちる他社施工のエアコンドレンパイプ手直し作業

もう二ヶ月前ですね、FB友さんからこんなお問い合わせいただきました(^^)



「相当お忙しい」...(^_^;)
確かにFBの方はバンバン投稿してますので、「阿部は忙しいヤツ」が定着している様です。
まぁこの時期は忙しいのは間違いないんですけど(´;ω;`)

いいですよ。二週間くらい先になりますけど、お急ぎでなければお伺いできます。と返信していました。
お伺いしたのは二ヶ月後になりましたけど...(^_^;)

このタイプのベランダは排水機能がないので、この様にパイプで地上までたち下げるのが基本です。

こちらのお宅も、その辺は知識のある業者さんが施工された様ですが、一部で使っている部材が間違っていましたね...

せっかく途中まで塩ビ管で施工されているのに、分岐のところで耐候性の劣るドレンホースを使っていました。

このドレンホース、エアコン工事ではよく使いますが、この様な直射日光がガンガン当たる場所では寿命が短く、ボロボロに腐ちてしまいます。
今回も日に当たっているところが腐ちて、ドレン水が垂れていました。

では、手直し作業に掛かります。
まずは室外機の裏側のところへ、穴を開けます。


こんな感じで、塩ビ管を設置。


室外機を元通りにして、ドレンホースを差し込みます。

このドレンホースは高耐候性のドレンホースなので、短期間で腐ちる事はありません。

冬の暖房時には室外機からもドレン水が出るため、下部ドレンもしっかりと取っておきます。


立ち下げた塩ビ管は、ベランダの下を横切って柱の方へ。
今まではベランダの上を交差していたため、足を引っ掛けて転げる危険もありましたが、これで解消されます。


柱の立ち下げ部分も紐で巻いてあるだけだったので、サドルでしっかりとビス留めさせていただきました。

はぃ、全部交換したので、手直しどころじゃなくなりましたね(^_^;)

FBにUPしたら、Yさんからコメントいただきました(*^^*)



基本的に繁忙期は、他社施工品の修理や手直し作業はお引き受けしていません。
アベ冷熱技研のお客様を最優先で動いていますので、「お引き受けできない」と言うのが本当のところです。
今回の様に、「全然急がない」とか、「手の空いた時にいつでもいい」という場合のみ、お引き受けしていますので、ご理解ください<(_ _)>

2018年6月12日火曜日

それでもエアコンを量販店で買いますか?エアコンの取付け直しのご依頼

午後からも修理と言うか、手直しでした。
手直しと言うより、本格的な作業になりましたけど...(´・ω・`)

以下、お客様からのメールそのままコピペです↓(店名はとりあえず伏せます)

「先月家を新築した際に、◯◯◯電機でエアコンを購入して、◯◯◯電機の下請業者が取付に来たのですが、ボロい業者で取付が雑だったので、アベ冷熱技研さんに付け直しをお願いしたいと思っております。
どこか信頼できる業者さんは無いかとネットで探していたら、アベ冷熱技研さんのホームページにたどり着きました。
12月からブログを毎日拝見していて、ここなら大丈夫と確信しメールした次第です。」

今年1月にメールをいただきまして、状況を確認にお伺いしてきました。

新築です。いいですね、パナソニック。

素人さんがこの二枚の写真を見ても、どこが悪いんだ?って感じだと思います。
そうです、パッと見わからないから恐ろしかったりするんですよね(^_^;)

お客様が気になって仕方がないこと↓

・スリーブが入ってない
・穴が室内側から室外側へ右斜め下に空いている。
・室内機の換気用ホースが、そとの化粧カバーてっぺんの格子に干渉しているせいか、格子が撤去されている。
・電池式のおもちゃみたいな真空ポンプを使っていた。
・防水性と気密性に疑問がある。化粧カバーのてっぺんは、何か透明のジェル状の物を塗ってましたが、
中はパテで穴を塞いでないかもしれません。
・室内機が若干右下がりに傾いて見える。気にしすぎかもしれません。
・室内機が 落ちてこないか心配。取付プレートに安い短いネジを使ってないか疑ってしまう。
・ドレンの通水試験をしていない

では、確認していきましょう。
配管化粧カバーの縁をコーキングしていませんね。

というか、これは外すと縁ではなく、カバーと壁の接合面にコーキングしてありました。
けど、これやられると、外す時大変なんですけど...

換気カバーの格子が撤去されている件。

これはこれで正解です。
パナソニックのフィルター自動掃除機能付きタイプは、屋外へホコリを排出する仕組みのものがあるため、ここに格子を付けたままにすると、ホコリで目詰まりしてしまうんですよね。

カバーを外すと、配管穴はしっかりとパテ埋めされているため、ホコリが壁内へ入り込むことはありませんね。

と、ここまでは基本に忠実に施工されている感じでした。

...でした。

パテを外して見ると...

え?穴の半分が柱ですけど...(p_-)

たぶん筋交いか何かがあって、斜めに避けたら今度は柱が...って感じっぽいですね。
ここまで柱が見えていると、貫通スリーブを入れることはできません。

とりあえず、調査を済ませご報告。

・スリーブの挿入はできませんので、内壁・外壁部分のパテ埋めとなります。
・室内機の傾きとビスの取付け具合は、取外した際にビスの確認、取付けの際に水平器でチェックします。
・換気ホース用ダクトカバーの格子はお話した通りです。
・「電池式真空ポンプを使っていた」との事ですが、ここは確認のしようがありません。
こちらができる事は、運転時のガス圧測定までです。
規定の真空度に達しておらず水分が残留していても、ガス圧測定では判断ができません。
一度ガス内に空気や水分が混じってしまうと分離は不可能ですので、そこはご了承ください。

という訳で、まだ1月で暖房を使われていたため、「暖かくなってからやりましょう」とか言いながら、延び延びになって本日施工となりました(^_^;)

まずはポンプダウンして、すべて取外してしまいます。


室内機取外す際に、泣きそうになりました。
配管が抜けないんです...
数回諦めかけました(T_T)
やっと外れて見えた光景は...(# ゚Д゚)


思った通り筋交いが出てきましたけど、これは酷い...
まぁ、切ってないだけマシですか(´・ω・`)


外から見るとこんな感じです。

急激に斜め向いてる上に、柱と筋交いの隙間を配管が通っているため、キツキツなんですよね。
これ、取付けもかなり苦労したと思いますが...

気にされていた取付けビス...

外して良かったですね。本数が少なすぎます。
室内機15kgありますからね。

で、右に傾いてる感じがする件。

傾いてますね。ドレン勾配を取ってるつもりなんでしょうけど、水平にするのが一番いいんですよ。

全部取っ払って、最初からすべてやり直しです。


位置決めをして、的確な位置と数で、しっかりとビス留め。


水平にしました。


貫通スリーブは入りません。

ここはどうしようもありませんね。
外壁と内壁を貼り替えていただけるなら穴開け直しますが、現実的ではありません。

また涙がこぼれ落ちそうになりながら、室内機を掛けました(T_T)
カバーを外しているのは理由があります。


貫通スリーブが挿入できないので、小動物侵入防止と気密性確保のため、内壁側の穴もパテ埋めしておきます。

三菱電機製だと、側面カバー外すだけでできるんですけどねぇ~(p_-)

配管もフレア加工し直して、トルクレンチでしっかりと締め付けます。


外壁側の穴もしっかりとパテ埋めしますが、その上からコーキングも。

パテは硬化すると縮んでしまうので、コーキングで気密性を確保します。

化粧カバーの縁も、雨水が侵入しない様にコーキング。


室外機もビシッと水平に(`・ω・´)ゞ


配管接続が完了すると、しっかりと真空引きを行い、配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが終わると、試運転開始。


運転ガス圧もしっかりと点検しておきます。

異常がない事を確認して、お引渡しです。
これで気持ちよくエアコンをお使いいただける様になりましたね。

ところで、量販店でエアコン工事を頼むと、その量販店の従業員が工事に来ると思ってる方が多いですね。
実は「協力業者(下請け業者)」が取付けに来ます。
特に繁忙期になると工事業者が足りなくなり、県外からも下請け業者がやってきます。
取付け台数をこなさないとお金になりませんから、一台に掛ける情熱なんかある訳がありませんね。
阿部は、そんなレベルの業者さんたちと競い合うつもりは、まったくありません。
値段で選びますか?
技術で選びますか?
真夏に暑い思いをするのは、お客様ご自身です。

電気屋さんにエアコン移設してもらったら冷えなくなったので修理のご依頼

今日は一日修理の案件が続きました。
ここでは午前中の現場の事を書きますね。

エアコンが効かない原因の一番多い案件が、「ガス漏れ」。

今回もそれでした。

このエアコン、現在のお住まいの前に住んでおられた場所で、アベ冷熱技研が取付工事させていただいたものです。

新築された際に、ついでに電気屋さんに移設してもらったそうです。
ところが、最初の頃から全然冷えず、夏は暑い思いをされていたそうです。

数ヶ月前に、偶然お客様にお会いして、「阿部さん、新築してエアコン移設してもらったんやけど、全然効かないんですよ。電気屋に電話しても全然繋がらないし...。阿部さん忙しいん分かっとるんやけど、修理お願いしてもいいですか?ホントいつでもいいんで。」と、ご依頼いただいていました。

で、本日やっと点検にお伺い∠(`・ω・´)遅
まずはガス圧測定から。


あら、運転する前からこの状況... 終了ですね。


念のためガス漏れ検査をしてみますが、既に漏れきってしまってるので反応なし。


室内機側の接続口も調べようと思ったら、この断熱... この業者さんって...(_ _;)


まぁ残ってないから反応しませんよね。しつこい(´ε` )

室外機側の接続口付近が、オイルっぽい感じがしたので、恐らく室外機側の2分の接続口だと思いますが、念のためすべての接続をやり直します。

しかしこのダクトカバーどうなんですか?

換気機能なんか付いてないエアコンなのに、換気用カバー付けてますが、持ち合わせがなかったんですかね?

カバーを外すと...!
パテ埋めしてません... これもしかして24時間換気の給気口じゃないんですか???

これはダメですね。ダメです。後でパテ埋めしますよ(p_-)

カットしたフレア部分です。

やっぱり室外機側の2分がキズだらけでした。
他のフレアも嫌な感じなので、すべて加工し直します。

フレアツールで、室内機側のフレア加工。


トルクレンチを使って、規定トルクで締め付けます。


隙間なく断熱を行います。

断熱材に隙間があると、配管やナットが結露してナット割れを起こす確率が高い環境を作ってしまいます。

配管穴はしっかりとパテ埋め。

パテ埋めを怠ると小動物が侵入しますし、ホコリや結露で機器が痛みやすくなってしまいます。

室外機側のフレアも再加工。


フレア部分はパッキンの役目を兼ねていますから、きれいな鏡面仕上げになっていないと、ガス漏れを起こします。


ここもトルクレンチを使って、規定トルクで締め上げ。


配管接続が完了すると、しっかりと真空引きを行い、配管内部を真空乾燥させます。


真空引きが完了すると、フロンガスを規定量充填していきます。


今回は0.7kg充填です。

はぃ。0.7kgのフロンガスが大気中に漏れていた訳です...

充填が終わると試運転開始。


冷房運転。規定の運転ガス圧になり、異常なし。

「うわ、冷えよる!そうとう涼しい!全然違う!ありがとうございます!」と、大変お喜びいただきました(*^^*)

エアコン工事。誰に頼みますか?
エアコンは「人」が行う「工事」が伴います。
値段で選びます?技術で選びます?
最終的にどっちが安上がりか、ハッキリしますね。

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が修理・点検・分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。
※ご注意:繁忙期には他社施工の修理はお引き受けできません