先週少し書きましたが、伊予市のお宅で行っていた電気工事が完了しました。
こちらのお宅は古くからの農家で、広い敷地に母屋・倉庫・車庫、そして増築部分があり、複雑に入り組んだ造りになっていました。
亡くなられたご主人さんのお友達が、伊予市では名の通った電気工事屋さんで、既存の電気設備は増設を繰り返されて、すごい事になっていました。
既存設備はこんな感じでした↓
電力柱から引き込まれた一次側配線(SV14sq)は、約10m横引きされ、電力量計の脇にあったジョイントボックス内で分岐され、電灯回路(SV14sq)と深夜電力回路(SV8sq)に分けられていました。
電力量計の裏側の倉庫へ回ると、上部に分電盤が見えます。
この分電盤の主幹容量は40Aです。
その下へ目をやると、木で作った箱の中へケーブルが入っています。
怪しいのでフタを開けてみると、ここでまた分岐され、片方の箱には60Aのブレーカーが入っていました。。。
で、その分岐先はどこへ行っているのか調べてみると、母屋のトイレ入り口の土壁に埋め込まれた分電盤を発見。
主幹容量60AのCKSが付いていて、後はもうわやくちゃ。。。
どれがどうなっているのか「調べるの大変やなぁ」と思っていると、扉のところにしっかり図面が貼ってあって助かりました(^_^;)
しかし、この分電盤の分岐回路には3つの30Aブレーカーが付いていました。
2つは理解できましたが、1つはどこへ?
すると、「ここにもブレーカーがあるんよ」とお客様に案内されたところは・・・
天井裏でした。。。(-_-;)
梯子階段を掛けて登ったところに、7回路もありました。
これらを踏まえて、引き込みから一次側の幹線ケーブルの容量アップ・倉庫にある分電盤はそのまま利用・新たに主幹ブレーカーボックスを設置・母屋の分電盤を漏電遮断器の付いたものに取替え・天井裏の分電盤の撤去・・・などなど、電気設備の改修工事に掛かりました。
まずは、母屋の分電盤を撤去します。
土壁に埋め込まれていたので、撤去が大変でした。
そして、天井裏の分電盤を撤去、7回路分の配線を延長し、母屋の分電盤のところへまとめます。
・・・簡単に書いてますが、複雑に入り組んだ建物内で長距離を隠蔽配線するのは、かなり大変です。。。
幹線ケーブルもSVタイプからCVTタイプへ張替えて、新しい分電盤へ接続します。
主幹容量60A、分岐回路18回路の扉付き分電盤に変わりました。
倉庫の既存分電盤の脇に、主幹ブレーカーボックスを設置しました。
引込点からの幹線ケーブルをCVT22sqに張替え、電力量計を介して、まずこの主幹容量75Aのブレーカーへ接続され、ここから倉庫の分電盤・母屋の分電盤へ分岐されるようにしました。
今回増設するIHクッキングヒーターの回路は、このボックス内で分岐してキッチンまで配線します。
ガスコンロを撤去して、専用コンセントを設置しました。
日立製 HT-330S 据置形IHクッキングヒーターを設置します。
機器は、今回の工事をご依頼いただいた電器店様からの納入です。
バックガードも付けたかったのですが、ガスのコックが当たって取り付けできませんでした。
これは、ガス屋さんに撤去してもらった後で、電器店様に取り付けていただくようお願いしました。
(※法律上、ガス設置業者の許可なくガス配管類の撤去は行ってはならないことになっています)
宅内のすべての工事が完了すると、デジタル形電力量計に交換し工事完了となります。
設置されている電気温水器がマイコン型なら1つの電力量計で済むのですが、こちらのお宅はマイコン型でないために、深夜電力用の電力量計とタイムスイッチが残りました。
これで今日からオール電化生活の始まりです。
お客様には「今日から安心して暮らせるわぁ」と、大変喜んでいただきました。
かなり手こずった工事でしたがお客様に笑顔で喜んでいただくと、「頑張って良かったなぁ」と身に染みて思いました。
あ、竣工図面描かないと・・・
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お疲れ様です。
いつみても勉強になりますし。
施工が綺麗ですね。
私ももっと勉強しないと・・・
資格も少し暇になってきたので
とってみようかな? なんて
おもっております。
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返信削除PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
増田さん、コメントありがとうございます。
「資格」ですか?
どんどん挑戦されてみてください。
��つ受かると、「今度はコレ」「今度はアレ」といろんな資格が欲しくなってきますよ。
昨年自分は受験お休みしていたので、「今年は最低1つ」と心に決めているのですが、まだどれを受験するか決まってません。
はや3月だと言うのに。。。(^_^;)