2022年6月11日土曜日

量販店にここには設置できないと断られたエアコン取付工事

さぁ、エアコンのメーカー在庫が切れてきました。
ニュースでも取り上げられていますけど、笑い事ではなくなってきましたよ。
今手配入れると、物によっては一ヶ月待ちの回答が来ます。
それも、本当に一ヶ月で入荷するかどうかも、確定はしてもらえない状態です。
今のところ、安価なスタンダードタイプや、一部の旧モデルなら仕入先が確保してくれているので、なんとか動いている状況です。
今年の夏は、大変なことになりそうですよぉ...

さて、そんな中、本日も午後からエアコン取付工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-BXV2821-W 霧ヶ峰フィルター自動掃除機能付きコンパクトモデルをお買い上げいただきました。
これも本当は22年モデルの予定でしたが、在庫切れのため21年モデルでご了承いただいています。

今回初めてご依頼いただくお客様で、「昨年、家電量販店の設置業者さんにお願いしたところ、設置は難しいとの回答があり、昨年の設置は断念した所です。そこで、卓越した技術をお持ちの方に作業をお願いすべきと考え、いろいろと探していたところ、HPで阿部様の存在を知ることとなりました。」と、丁寧なメールでご相談いただいていました。

ありがたいお話ですが、他社が断った案件をすべて解決できる様な人間ではありませんから、とりあえず現地調査にお伺いさせていただきました(^_^;)

取付けるお部屋は、2階子供部屋。
配管穴は開けないといけませんが、エアコン専用コンセントはあります。

地上は駐車場になっているので、ベランダ置きをご希望です。
ただし、先ほどの部屋からは少し離れていますね。

設置する部屋の窓から下を見ると・・・

おぉ、カーポートが・・・
これはちょっと、ハシゴ作業はできませんね。
さすがに片持ちのカーポートの上に乗る訳にはいきませんし、無理矢理取付けても、後々のメンテナンスも大変になります。

これで、断られた理由は理解できました。
さて、どうしましょうか...

しばらく子供部屋とベランダを行き来して悩んでいましたが、ポスターを貼ってある壁に違和感が。

あら、収納スペースじゃないですか!
できますよ。
しかも、ハシゴなんか使わなくても。
お客様はビックリされていましたが、量販店の下請けさんはきちんと調査ができていなかった様ですね。
どうやるかは、工事の模様をご覧ください。

本日午後からお伺いしましたが、生憎の雨模様。
天気予報は午後から曇りの予報だったので雨が上がるのかと思っていたら、まったく止む気配もなく、ブルーシートを張って作業開始です。
エアコン工事は水分が大敵です。
シートを張れない場合は、延期させていただく事もあります。

位置決めをして、背面板を設置。

外壁側ではなく、収納側の壁に配管穴を開けていきます。

こんな感じで、収納内からベランダへ向けて配管穴を開けます。
どうするか、もう解りましたよね(^^)

配管穴には、気密性確保と、、、

小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

収納内はMDダクトで化粧仕上げ。

外部配管も、スリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ベランダ周りはこんな感じで完成。
ハシゴは必要ありません。ベランダ側から、脚立で作業ができました。
こんな事で一年間悩まれていたのはお気の毒です...

室内側はこんな感じです。
この収納がなければ、なかなか悩ましい案件だった事には間違いありません。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引渡しです。
「いやぁ、素晴らしいです!素人には考えつかないです。阿部さんに出会えて良かった。きれいにしていただいて、ホントありがとうございました。」と、ご夫婦で心から喜んでいただき、お土産までいただきました(*^^*)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年6月10日金曜日

お客様ご自身で取外されたエアコンの配管溶接修理と取付工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン取付工事にお伺いしてきました。

1年ほどしか使っておらず、お引越しの際にお客様ご自身でポンプダウンして取外されたエアコンです。
工事にお伺いする前に現地調査をさせていただいて、室内機だけお預かりしていました。

なんでお預かりしたかと言うと、2分の配管がねじれてしまっていたからです。
半分以上潰れていますから、このまま使用すると十分な能力が発揮できないだけでなく、コンプレッサーに負担が掛かって、機器の寿命を縮めてしまいます。

ねじれてしまっている部分をカットして、溶接修理させていただきました。

そして、本日午後から取付けにお伺いしてきました。
まずは位置決めをして、背面板を設置。

配管穴を慎重に開けていきます。

配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

今回は室内機2階~室外機1階地上置きのため、ハシゴ作業になります。

お客様のご希望により、スリムダクトはホワイトを選択。
アイボリーの方が良さそうですけど、既に他のお部屋もすべてホワイトでしたので、ご希望の通りに。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

一部コンクリート敷きになっているため、ドレンは垂れ流しにせず、塩ビ管を使って砂利のところまで導きました。

作業が完了すると試運転を行います。

今回、お客様ご自身で取外されたものですから、ガス圧もチェックしておきました。
異常がない事を確認して、お引渡しです。

「かなりメンドイ事になってしまって、すみませんでした。きれいにしていただいて、ありがとうございました。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2022年6月4日土曜日

28年目の三菱霧ヶ峰をパナソニックエオリアへ取替工事

本日午後からは、エアコン取替工事にお伺いしてきました。

パナソニック製エオリア フィルター自動掃除機能付き お客様支給品です。

既存機は、三菱霧ヶ峰です。

1994年製と記載があります。実に28年ですか・・・凄いな霧ヶ峰(^^)

室内機は2階、室外機は地上置きです。
今回、テープ巻き仕上げだったものを、スリムダクトで化粧カバー仕上げにします。

室外機はこんな場所に置かれていました。
室外機と室外機に挟まれて、ガスメーターがあります。
これはちょっとガス屋さんがお気の毒なのと、コンセントもあるので、左の方へ寄せたいと思います。

では撤去作業から。ここ数日、ずっとハシゴの上にいますね(^_^;)

いやぁ、凄いところに配管穴空いてますね。
逆にここ狙って開けたのは、拍手ものです。

撤去完了。

スリーブ入っていたんですけどツバなしタイプだったので、気密性を確保するためツバ付きスリーブへ取替えます。

位置決めをして、背面板を設置。
左側を少し空けたかったので、シーリングキャップを間に取付けておきます。

さて、パナソニックの自動掃除機能は、ホコリを屋外へ排出するのがメリットとして謳われてきました。
このBlogをずっとご覧になっている方々はよくご存知だと思いますが、吸ったホコリはこのホースを通して屋外へ排出される仕組みです。

このホースがですね、ホコリで目詰まりするんです...
最悪はエラーが出て、エアコンが使えなくなります。
対処方法としては、屋外側から掃除機で吸い出すんですけど、今回の様な2階設置の場合は、お客様ご自身で掃除などできる訳もなく...

そんな事を今回のお客様も、このBlogを通してご存知で、「屋外排出じゃなくて、ダストボックス式にして欲しい」と、ご依頼いただいています。

そうなんです、この機種、どちらにでも切り替え可能です。
面倒臭いですけど(u_u*)

この部分を組み替えます。

中にあるパーツを取外して、保管。

白いパーツをひっくり返して取付けて完了。
簡単そうに書いてますけど、余計な時間が掛かります。

最終的には、試運転前にリモコンでの設定もあります。
面倒臭いですね。
全部ダストボックス式にすればいいのに。
ハッキリ言います。屋外排出に何のメリットもありません。故障率が上がるだけです。

作業に戻ります。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管は、アイボリー色のスリムダクトで化粧仕上げ。

久々に段差継手使いました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

ガスメーターとコンセントを避けて、室外機を設置しました。
建物からハミ出ていますけど、仕方ありませんね。

今回、2.8kwから4.0kwへ容量アップしましたから、100Vコンセントを、、、

200Vへ切り替えしました。

作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認,,,と思ったら...

どこかで洗濯機が回ってるのかと思ったら、室外機が激しく振動しています・・・
まさか、コンプレッサー不良かと思って目視点検すると、ファンモーターの軸が激しく震えていました。
軸受が悪いか、ファンのバランスが悪いのか、初期不良の様です。
今回はお客様支給品ですので、外装を開けて点検する訳にいきませんから、現状をご説明させていただき、メーカーに依頼する様にお奨めさせていただきました。

「きれいにしていただいて、ありがとうございました。エアコン工事は阿部さんにと決めてるんで、またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。