2021年4月10日土曜日

新築狭小住宅で引越業者に放置されたエアコン取付工事

初めてのお客様のご依頼で、エアコン×2台の取付工事にお伺いしてきました。

取付けるのは右側のお宅で、2台とも2階設置です。
敷地目一杯に建てられた、いわゆる狭小住宅です。
ブロック塀と建物の間はカニ歩きでしか通れなく、室外機を置ける状況にありません。
1階のリビングにエアコンが付いていますが、室外機は玄関脇に置かれています。

配管穴は既に開いています。
今回取付けるのは、この二部屋。
手前はまだいいですけど、奥側はかなりシビアです。

2階の窓から見下ろすと、こんな感じです...
ハシゴ作業ですが、お隣の敷地にハシゴを立てさせていただかないと、取付けは絶対ムリです。
その辺はお客様がお隣様へ交渉いただいて、許可をいただいています。

奥側の室外機はここにしか置くところがありません。
かなり狭いですが、仕方ありませんね。
壁面置きにするとか、二段置き台でブロック塀より上に上げてやる方がいいですが、裏の方も建物が接近しているので、室外機の運転音や吹き出す風でクレームが出てはいけませんので、ここに地上置きとなります。

手前の方は、玄関脇にリビングの室外機があって二段置台があるので、この上に設置します。
室外機が2台ありますが、今回これを設置します。

引越業者が外して持ってきたそうですが、見積もりだけして音沙汰がなくなったそうで、困っていたところアベ冷熱技研を見付けていただいたそうです。

すぐに取付けるつもりだったのか、外してきた配管にはフレアナットを付けたままで、ビニールテープで巻いています。
でも、触ると水が大量に出てきました...

ちゃんとテープが巻かれていないので、配管内に雨水が溜まっていたんですね。

もう一方は、中途半端に巻かれたビニールテープに土がいっぱい...
プロの空調屋さんなら、絶対こんな事はしません。
配管もお客様の大切な持ち物です。
この扱いは酷いですね。

どちらにしろ配管の長さが足りないので、今回はこの配管は使いません。

室内機もこんな感じです。

フレア接続口にビニールテープを巻かれると、粘着剤がへばりついて、キレイに取るのに時間が掛かります。
次に取付ける業者さんの事を考えれる職人であれば、絶対にやらない行為ですね。

お客様にとっては音沙汰なくてラッキーだったのかも知れません。
阿部にとってはイライラの境地です(^_^;)

では作業に掛かります。
両方とも新築ですから、慎重にハシゴを入れます。
腰痛が治らないので、これだけで脂汗が出ます...

配管穴は開いてるので、先に配管化粧カバーを外壁に取付けていきます。
狭いので、上がり下りがかなり窮屈で、思った以上に作業が捗りません。

室内機を取付けていきます。
位置決めをして、背面板を設置。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


外部配管はスリムダクトで化粧仕上げ。


こちら側に室外機は置けないので、裏の方へ回り込ませます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
ブロック塀が近いですが、結構風通しはいいです。
この夏使っていただいて、効きが悪い様ならお客様が風向ガイドを取付けるそうです。

2台目に掛かります。


こちらはお隣の駐車場にハシゴが立てられるので、比較的サクサクと...


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
新築で玄関横に二段置きは、少し残念ですね...

あとは試運転を行い、


異常がないことを確認してお引渡しです。

「キレイにしていただいて、ありがとうございます。工事代も思ったほど高くなくて良かったです。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

大雨になると室外機が浸かるので嵩上げついでに4台エアコン取替工事

いつもお世話になっているグループホーム様のご依頼で、エアコン4台の取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV2220-W 霧ヶ峰スタンダードタイプを4台、お買い上げいただきました。


昨年末にカレンダーをお届けさせていただいた際に、「来年度は、計画的に居室のエアコンを取替えていきたい」とのお話をいただいていました。
昨年までは、壊れたら取替えるという形で進めてきましたが、流石に夏場の繁忙期に突然故障すると、すぐに取替えにお伺いできないという事態が多々ありましたので、予算を決めて年に数台ずつまとめて取替えて行こうという次第です。

今期は、早めに取替えておかないといつ壊れてもおかしくない、この4台に決まりました。
草が茂って見えませんが、この室外機のところが少し下がっていて、大雨になるとここに水が溜まってきて、室外機の底が水に浸かっているそうです。

いつもこの4台が気になっていたそうで、今回のご依頼です。

既存のエアコンはすべてダイキン製です。
2006年製ですから、15年目になります。


10年を超えているので、洗浄もできませんね。
定期的にフィルターの掃除や、手の届く範囲のお掃除はされていますが、奥の方は仕方ありません。
新しいエアコンに取替えれば、しばらくは洗浄の必要もなくなりますね。

では作業に掛かります。
まずは既存機の撤去作業から。
2階に2台、1階に2台設置されています。

このダイキンのエアコンを取付けた業者さんは、パテ埋めしてないのがデフォルトです(p_-)
アベ冷熱技研がお伺いする以前は、この業者さんが修理対応もしていた様ですが、なんとも対応が悪かったため、他のお客様のご紹介で阿部とお付き合いが始まりました。

こうやって他の業者に自分の施工を見られる事を想定していないと、恥ずかしいことになりますね。
自分の襟も正します。

当然の様に、配管穴はスカスカ。貫通スリーブも入っていません。


室内機を留めているのは、簡易的なボードアンカー。


こんな形で、ビスを揉むと先の羽根が開く仕組みですが、エアコンを留めるには引き抜き強度が微妙ですね。
このエアコンの下にはベッドがあります。
気持ちのいいもんじゃありませんよね(^_^;)

4台撤去しました。穴は仮に塞いでおきます。


室外機もきれいサッパリ。
この日は、新しいエアコンを取付けません。

何をするかと言うと、、、


350kgしか積めない軽トラで2往復して、500kg分の砂利を運び込みました。
ここ、中庭になっていまして、駐車場からここまでは人力で運ぶしかありません。
という訳で、一向に阿部の腰痛は治りません...(´;ω;`)

ここまでで初日の一日が終わりました。

一台、どうしても前から気になっている室外機があるので、、、


今回撤去した室外機のカバーを取替えます。


汚れてはいますけど、ベッコリへこんでいるよりはマシになりましたね(^_^;)


持ち帰った室内機から、部品取りをしておきます。


室外機からも、同じく。

ほとんどの故障が電気系統の基盤やモーター類ですから、正常に使えている部品を持っておくことで、急な修理対応でも即日お伺いできる体制ができます。

当然ですが、量販店ではやってもらえないサービスですよ。
もちろんお付き合いの長いお客様にしか行いません。

やはり替え時でしたね。室外機の底が腐食していました。


さて、二日目スタートです。
4台、取付けて行くのみ。


配管穴には、気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。


位置決めをして、背面板を設置。
毎回変なところにコンセントがあるので、悩まされます。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


作業スペースは広いですが、ハシゴ作業は時間が掛かりますね。


既存の配管化粧カバーは流用です。


二日目は室内機4台取付けと、室外機2台接続で終了。
三日目に残り室外機2台接続。
配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成です。
かなり嵩上げできましたから、これで水に浸かることはありませんね。

作業が完了すると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。
今回の取替作業は、2日と半日掛かりました。

「やっぱり阿部さんにお願いして良かった。きれいにしてもらって。これで今年の梅雨は安心して迎えられます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。