2017年10月6日金曜日

2台で13000円のエアコンクリーニングを頼んだ結果...詐欺か?これ(・_・;)

「他で一ヶ月前にエアコンクリーニングしてもらったんですけど、水漏れしてメーカーさんに見てもらったら、汚れてるから水漏れするんですよって言われたんですけど、そちらで取外して洗浄してもらえますか?」と、エアコン分解洗浄をご依頼いただきましいた。

ダイキン AN25KCSK-W(2009年製) フィルター自動掃除機能付きタイプです。


「水漏れはメーカーさんが来てから治ったんですけど、冷えが悪い気がするんです。メーカーさんも、全然掃除できてないって言ってました。一ヶ月前に他の業者さんにやってもらったんですけど...」と言うことで、ガス圧測定を行ってみましたが異常なし。


外装はピカピカ光っていてキレイに見えるんですけど、内部を覗いて見ると...Σ(・∀・;)えっ?


前面だけ掃除したっぽいですけど、その前面すらキレイじゃありませんね。
見えない裏側は全く触ってない感じです。

これ、クリーニングしてもらったんですよね?
「えぇ、メーカーさんに言われてその業者さんに連絡したら、最初に説明した通りですって。」
は?クリーニング頼んだんですよね?
「はぃ、確かにいろいろと最初に説明はありましたけど。」
で、いくら払ったんですか?
「2台で13,000円です。安いでしょ。」
え?2台で13,000円は安いですね(・_・;) で、どこの業者さんなんですか?
「◯◯コーポレーションです。」
えっ?あのいろんなとこに広告出してる激安業者さんですか...あの業者さんって、こんな事するんですね...怖っ
「安かったんで頼んだんですけど、次はありませんね。」

で、その2台の内の1台はこちら。

三洋電機製で2006年製造。
11年経過しているのと、フラップモーターが壊れていて風向きが変わりません。
この状態でアベ冷熱技研では洗浄はお奨めしませんが、クリーニングしたみたいですね、その業者さん。
こちらのエアコンも同じ様に洗浄のご依頼をいただきましたが、この年式にこれ以上お金を掛けるメリットはない事をご説明させていただき、お断りさせていただきました。

では、先ほどのダイキンの室内機をお預かりして、分解作業に掛かります。
電気系統外さずに洗浄した形跡がありますね。酷いもんです。


分解せずに洗うと、こんな感じになるという典型的な状況...

前面を洗い流しても、ドレンパンにヘドロ状に溜まるだけです。

はぃ、これ熱交換器の内側です。これも分解せずに洗った場合の典型的な結果ですね。

前面から高圧洗浄機で吹き付けても、裏側に押し込まれるだけですから、こういう結果になるのは誰にでも想像できますよね。

いつもの様に、電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


熱交換器 前面↓


熱交換器 内面↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


ドレンホース内に高圧洗浄ノズルを差し込んで吹かしてみると...出てきました(・_・;)

カナブンが、バラバラになって...
これ、よくあることなんです。
カナブンがドレンホース内に入り込んで、出られなくなって詰まってしまう。
おそらく水漏れの原因は、これですね。

洗浄が完了すると取付けにお伺いします。
室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

既存のドレンホース内も、サクションポンプで掃除しておきました。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


カナブンが入り込んだドレンホース。


ドレンホースを転がしていると虫が入りやすくなるので、少し浮かせてやります。


これは見て見ぬフリはできないので...


きちっとパテ埋めをしておきます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

「あぁ、なんかよく冷えだした気がします。お願いして良かったです。ありがとうございます。」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2017年10月4日水曜日

エアコン室内機配管折れ溶接修理作業

「うるるとさららの室内機配管が折れていまして、数店に配管修理をお願いしましたが、ダメでした。修理依頼は可能でしょうか?」と、大阪にお住まいの方からメールをいただきました。

文章だけで現状が解らないので、写真を送っていただきます。

詳しくはお聞きしませんでしたが、右側面出しで設置されていたものを、取り外し時に根元から切断してしまった様です。
この位置なら溶接修理可能なので、お引き受けしました。

室内機が送られてきました。


2014年製、7.1kwタイプのうるさらですね。
あの加湿ホースも、ケーブルも根元で切られています。


カットされたジョイント部も一緒に送っていただいたので、新しい配管に取替えて、窒素ガスを流しながら、アセチレン+酸素で溶接していきます。


溶接が完了すると窒素ガスで内部加圧し、気密試験を行います。


3Mpa程度加圧して、しばらく放置。
漏れはないので合格です。


配管に断熱材を巻き付けます。


これで梱包してもいいんですけど、どうしてもこの傷が気になるので...


磨いておきました。(深い傷は消えません)


送り返すために養生します。

室内機背面に配管を納めればコンパクトになるのですが、どうしても溶接部分は弱くなるため、右側面なら右側面のまま梱包します。
運送中に痛められない様に、当て木をしています。

梱包完了。運送会社に集荷してもらって、返送します。

室内機到着後、「本日、エアコン室内機無事到着、受け取りいたしました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。」と、お客様からメールをいただきました。
2014年製ですから、まだまだ使えそうですね。

この様なご依頼、タマにお問い合わせいただきますが、取付工事が伴わないため、溶接以外の部分の保証は一切できません。
その辺りのデメリットをご理解いただける場合のみお引き受けしております。

2017年10月3日火曜日

ボタボタと水漏れがしたので室内機を取外してエアコン丸洗い

エアコンの分解洗浄が完了したので、再取付けにお伺いしてきました。

ダイキン AN56MRP-W(2011年製)


あれですよ。ダイキンのうるさら(^_^;)
この夏、エアコンから水がボタボタと落ちてきて、メーカーに点検してもらったら「かなり汚れてるんで、これが原因じゃないですかね。」と言って、室内機の内部をササッと掃除?点検?して帰ったそうです。
まぁ、ダイキンですから6年もすれば、このくらいは汚れますね。


メーカーサービスさんは、室内機だけ見て帰ったそうですが、ドレンホース詰まりかけですけど~(-_-)

このドレンホースは、再取付けの際に取替えてしまいます。

とりあえず室内機をお預かりして、持ち帰ります。
室内機を分解していく訳ですが、まぁフィルター自動掃除機能、相変わらずって感じの熱交換器ホコリまみれ(T_T)


ドレンパンには、ヘドロの様なものが流れた跡があります。
メーカーさんはここを掃除したんですかね?


電気系統を取り除いて完全分解。


エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧ポンプでスミズミまで丁寧に洗います。


ドレンホースの内部から、大量のヘドロが出てきました...(´・ω・`)
水漏れの原因はこれで間違いなさそうですね。


熱交換器↓


ボディ内部↓


ドレンパン↓


ファン↓


洗浄が完了すると取付けにお伺いします。


貫通スリーブが入っていないので、気密性確保と小動物侵入防止のために、挿入しておきます。


室内機を掛けて、配管類を接続していきます。


配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

はぃ、これで来年の夏は水漏れに悩まされる事もなくなりましたね(*^^*)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「 一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。
エアコン洗浄工事 : アベ冷熱技研

2017年10月2日月曜日

17年目のエオリアから霧ヶ峰へ1方向吹出し天井カセット形エアコン取替工事

ネット検索でアベ冷熱技研を見付けていただいたお客様のご依頼で、天カセ形エアコンの取替工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MLZ-GX4017AS 1方向吹出し天井カセット形エアコンをお買い上げいただきました。


既存機は松下電器産業(現:パナソニック)、2000年製。
17年目ですが、とりあえず動いています。

最初ご相談いただいたのは8月。
暖房時にたびたびエラーが出て止まる様になり、パナソニックのサービスに相談したところ、既に部品が無く修理は出来ないとの回答だったそうです。
「冷房の時はエラーも出ないので、涼しくなった10月頃でいいので、取替えてもらえますか。」との事で、本日取替えにお伺いしてきました。

配管は天井裏を通って、そのまま外壁へ出て立ち下がっています。

化粧カバーとドレン配管は流用しますが、冷媒配管のサイズが変わるため、この際に冷媒配管とケーブルを入替えます。

室外機は地上置き。


プラロックが半分土に埋まっていていました...


では、撤去作業に掛かります。
室外機を外して車の所まで運ぼうと思ったら、見た目の大きさにも関わらずもの凄い重い...?
なんですか?初めて見ました、2ファン。

しかも、通常は右側にコンプレッサーが乗っているので、右側が重いハズなんですけど、これ左側が異様に重いです...
この頃の松下電器産業は、いろんな事にトライしてましたからね。

室内機も撤去しました。


新しく取付ける室内機は少し幅が広いので、開口寸法を広げます。


冷媒配管を引き抜き撤去します。

ドレン配管は既存のものを流用。ドレンも換えればいいんですけど、体が入らないため、奥に見えるサドルを外す事ができません。
まぁVP管なので、目詰まりすることはありませんから、そのまま流用です。

新しい冷媒配管と、ケーブルを通していきます。


既存の室内機はこんな感じで吊られていました。

面白い吊り方ですね(^_^;)
あまり天カセ工事をされた事のない業者さんが施工されたんですかね?

全部撤去させていただいて、こんな感じでしっかりと吊りボルトを固定。


配管類の末端加工をして、室内機の吊り込み準備をします。


室内機を吊って、配管類を接続していきます。


接続が完了すると、パネルを取付けます。


室外機を接続し、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。


室外機周りはこんな感じで完成。
泥ハネ防止のため、プラロックの下にブロックも敷いておきました。


作業が完了すると試運転を行い、異常がない事を確認してお引き渡しです。

これでエラーに悩まされることなく、安心して使える様になりました。
「もとのエアコン、阿部さんから見て変な取付け方してませんでしたか?ずっと気になってたんですよ。これで安心して使えます。」と、とてもお喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。