2025年6月14日土曜日

エコオートからフルオートW追いだきへエコキュート取替工事

以前、エアコンをお買い上げいただいたお客様からエコキュートの取替えをご依頼いただき、昨日取替えにお伺いしていました。

三菱電機 SRT-S376U フルオートW追いだきハイパワー給湯エコキュートをお買い上げいただきました。

既存機も三菱電機です。

15年目でまだ使えていますが、四電エナジーサービスのリース品のため契約終了が近づいていました。
リース再契約という流れもありますが、今回は買い取りでいきたいという事で、「阿部さんもエコキュートの工事されてるなら」とご相談いただきました。

実はお話いただいた当初はお断りしようと思っていました。

工事予定が詰まっていて忙しかった事もあるのと、配管も一部やり替えがあったり、設置場所が狭くて一人ではどうにもならないと思ったからです。
エコキュートが座っているところまでのアクセス道は、エアコンの室外機が数台あったり植木が植わっていたりで、大きなタンクユニットを搬出搬入するためには、阿部の肩の高さほどのブロック塀を超えるしかありませんでした。

お客様とお話すると、「前にエアコン取付けてもらった時に、とても丁寧に工事されてたんで、エコキュートこそ阿部さんにお願いしたいと思って相談させてもらったんです。ちょっと他には頼みたくないんで。リースが切れるまでにまだ日があるんで、阿部さんができる時に、二日くらい風呂に入れなくてもいいのでお願いできませんか。」とお願いされまして。
はぃ。時間に余裕をいただきましたので、お断りする理由がなくなりました。

現地調査にお伺いしたのは4月末頃でした。
タンクユニット前面にアクセスするのは、こんな感じで...

家をぐるっと回るとヒートポンプユニットへアクセスできます。
四電Eの認定店の施工と思われますが、いつ見てもこれでいいのか?って思います。

断熱材が短くて管が露出してしまっていますが、この管は紫外線に弱いので...
まぁ、当社も四電Eの認定店ですので、あまり書き過ぎると...

今回取替えにあたって、エコオートからフルオートへグレードアップします。

エコオートは追いだき機能がないので、浴槽までの配管が1本しかありません。
これを行き帰り用に2本の配管に取替えないといけません。

現地調査を終えてお見積りをさせていただき、正式にご依頼いただきました。
それから四国電力へエコキュート取替えのための電力申請を行って、受理されれば工事に掛かります。

工事の予定が詰まっていたのと、お客様のお仕事の都合で昨日と本日の予定で着工しました。
愛媛は梅雨入りしてしまいましたが、昨日は朝には雨が止んで、時折日が差す様な天気で好スタートでした。

早速既存機の撤去に掛かりましたが、一発目でタンクユニットを留めているアンカーのナットが腐食していて外れません...
いつも思うんですけど、なぜ腐食しにくいナットを使わないのか不思議です。
アンカーは流用するので、折らない様にオイルを染み込ませながらじわじわと回して、なんとか3本取外しました。

タンクユニットをずらして、配管の入れ替えをします。

これでもかというくらい配管穴にモルタルを詰めてあったので、削って開口するのにも無駄に時間が掛かりました...

この浴槽アダプターも交換しなければなりません。

浴槽の袖にある点検カバーを開いて、手を突っ込んでの作業です。

外れました。

新しい配管を2本、配管穴から入れていきます。
これも二人でやれば簡単な作業ですが、一人なので時間が掛かります...

なんとか通りました。
アベ冷熱技研では、追いだき配管やヒートポンプ配管にアルミ管を挟み込んだ三層管を使用します。
耐候性のある断熱材が付いているので、耐久性も保温性能も高くなっています。

浴槽アダプターに接続して、、、

アダプターの取替え完了です。
ここまでで午前中が終わりました。
二日の工程なのでゆっくりやろうかと思いましたが、翌日の天気予報を見ると荒れる予報...
ちょっとペースを上げて行きますよ。

昼休憩を終えて、四電エナジーの当社担当さんが新しいエコキュートを配達に来てくれました。
ついでに撤去したリース品も引き取ってもらいます。
日頃からのお付き合いは大切ですね。
二人で来て搬出搬入までお任せ状態で、ホント助かりました。

新しいエコキュートが座ったので、配管類を接続していきます。

アンカー位置を替えられないため、打ち込んでいる既存のアンカーは流用です。
ナットとワッシャは、溶融亜鉛メッキ仕上げの腐食しにくいものに取替えました。
ちなみにステンレスは鉄と相性が悪く、腐食が進むので使いません。
新たにアンカーを打つ場合は、アンカーも溶融亜鉛メッキ仕上げにするのがベストだと思います。

各配管類を接続していきます。

狭いので脚部カバーを取付けるのも一苦労です...
ヒートポンプ配管は転がさず、スリムダクトに収めて建物基礎にしっかりと留めました。

こちらも配管を接続していきます。

カバーを付けると見えないところですが、接続口もしっかりと断熱しておきます。

通水して水漏れがない事を確認後、少しでも作った熱を逃さない様にすべての配管接続口に保温材を掛けておきます。

削った配管穴には目一杯のパテを隙間なく詰めて、気密性確保と小動物侵入防止を行います。

なんとか暗くなる前に外周りが完了。

リモコンを取替えて電源投入。
初期設定を行います。

まだお湯はありませんが、とりあえず試運転。

浴槽アダプターからきちんと注水できる事を確認して、すべての工事が完了です。

結構時間が掛かって手こずる場面もありましたが、雨に降られることもなく順調に作業が進んだので、昨日の夕方6時過ぎには完工できました。

一応二日間の予定でしたので、今朝書類関係のご説明と集金にお伺いさせていただきました。

「昨日大変だったでしょう?休憩なしでやってましたけど、体大丈夫ですか?エコキュート周り見せてもらったけど、きれいに施工されてて、やっぱり阿部さんにお願いして良かったです。」と、ご夫婦で大変お喜びいただき、たくさんお土産をいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、第一種電気工事士・給水装置工事主任技術者が取付工事を行います。
オール電化に関することなら、お気軽にご相談くださいませ。

2025年6月11日水曜日

リフォーム後なのにいろいろ変更のエアコン×2台取付工事

お世話になっているお客様が中古住宅を購入されたという事で、リフォーム後にエアコン取付工事にお伺いしてきました。

今回のお客様は電気工事店の従業員さんなので、エアコン機器は支給品です。

工事は5月初めに取り掛かっていました。
1台目は和室。専用コンセントはある様ですが...

配管穴からケーブルが出ている???

のかと思ったら、配管穴はこちらにありました。
元々は、昔流行った丸型のコンセントが付いていた様です。

で、配管穴はというと...
普通に考えたらそこに穴を開けると柱に当たりますよね、ってところに穴を開けているので、鉄骨が目の前に...

外壁側の穴が左下に開いていたので、それに合わせて室内側の穴を開け直しました。
こういうのはリフォーム前にやるべきですよね。
室内機で隠れるのでなんとかできますけど。
専用コンセントも取付けました。
丸型から角形へ変えるのは地味に手間が掛かるんです...

位置決めをして背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はサッシに合わせて、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了です。
(下からの反射光で室内機の色が変色してるみたいに見えますね)

2台目はリビングです。
当初、コンセントのある側に室内機を取付ける予定でしたが、正面の掃き出し窓のところに天井面からカーテンを吊る事になりまして...

室内機の設置位置が急遽変わりました。

角側の壁面で且つ鉄骨造、しかも外側には防犯カメラが設置されている状況なので、穴を開ける位置は慎重に探ります。

リフォームしてクロスは新しいものに変わっていますが、建物は古いので石綿飛散防止対策を行って配管穴を開けていきます。

何も障害物に当たることなく貫通。
気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

コンセントは既存の位置から室内機脇まで、プラモールを使ってケーブルを延長。

室内機脇へコンセントを取付けました。
リフォーム前なら天井開口して隠蔽配線にできたんですけど、鉄骨造なので後からではこの方法しかありません。

こちらも外部配管は、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。
室内機の位置が変わった上に、室外機を置く場所は後日生コンを流すということで、この日はここまでで終了。

それから一ヶ月以上経った本日、土間が仕上がったので室外機を取付けにお伺いしました。
実は今日の午前中に予定していましたが、天気予報通りのどしゃ降りで叶わず...
どうしても今日仕上げないと、次いつ来れるか分からないので、午後から他の工事を終えてから夕方遅くにお伺いさせていただきました。

曇っていますが、雨は降っていません。
室外機に配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「忙しいのに何回も来てもらってすみませんでした。暑くなる前に付けてもらえて良かったです。また洗浄の時にお願いしますね。」と大変お喜びいただき、たくさんお土産をいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。