2025年6月11日水曜日

リフォーム後なのにいろいろ変更のエアコン×2台取付工事

お世話になっているお客様が中古住宅を購入されたという事で、リフォーム後にエアコン取付工事にお伺いしてきました。

今回のお客様は電気工事店の従業員さんなので、エアコン機器は支給品です。

工事は5月初めに取り掛かっていました。
1台目は和室。専用コンセントはある様ですが...

配管穴からケーブルが出ている???

のかと思ったら、配管穴はこちらにありました。
元々は、昔流行った丸型のコンセントが付いていた様です。

で、配管穴はというと...
普通に考えたらそこに穴を開けると柱に当たりますよね、ってところに穴を開けているので、鉄骨が目の前に...

外壁側の穴が左下に開いていたので、それに合わせて室内側の穴を開け直しました。
こういうのはリフォーム前にやるべきですよね。
室内機で隠れるのでなんとかできますけど。
専用コンセントも取付けました。
丸型から角形へ変えるのは地味に手間が掛かるんです...

位置決めをして背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

外部配管はサッシに合わせて、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認して1台目完了です。
(下からの反射光で室内機の色が変色してるみたいに見えますね)

2台目はリビングです。
当初、コンセントのある側に室内機を取付ける予定でしたが、正面の掃き出し窓のところに天井面からカーテンを吊る事になりまして...

室内機の設置位置が急遽変わりました。

角側の壁面で且つ鉄骨造、しかも外側には防犯カメラが設置されている状況なので、穴を開ける位置は慎重に探ります。

リフォームしてクロスは新しいものに変わっていますが、建物は古いので石綿飛散防止対策を行って配管穴を開けていきます。

何も障害物に当たることなく貫通。
気密性確保と小動物侵入防止のため、貫通スリーブを挿入しておきます。

位置決めをして背面板を設置。

室内機を掛けて、配管類を接続していきます。

コンセントは既存の位置から室内機脇まで、プラモールを使ってケーブルを延長。

室内機脇へコンセントを取付けました。
リフォーム前なら天井開口して隠蔽配線にできたんですけど、鉄骨造なので後からではこの方法しかありません。

こちらも外部配管は、ブラック色のスリムダクトで化粧仕上げ。
室内機の位置が変わった上に、室外機を置く場所は後日生コンを流すということで、この日はここまでで終了。

それから一ヶ月以上経った本日、土間が仕上がったので室外機を取付けにお伺いしました。
実は今日の午前中に予定していましたが、天気予報通りのどしゃ降りで叶わず...
どうしても今日仕上げないと、次いつ来れるか分からないので、午後から他の工事を終えてから夕方遅くにお伺いさせていただきました。

曇っていますが、雨は降っていません。
室外機に配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「忙しいのに何回も来てもらってすみませんでした。暑くなる前に付けてもらえて良かったです。また洗浄の時にお願いしますね。」と大変お喜びいただき、たくさんお土産をいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年6月10日火曜日

地震を感知して電気を止める感震ブレーカー搭載の分電盤取替工事

いつもお世話になっているFB友さんから分電盤取替えをご依頼いただき、本日お伺いしてきました。

「実家の分電盤が古いので取替えてもらいたい」とのご依頼です。
既存の分電盤は松下電工製。

主幹の製造年は2000年製ですから、25年目。
分電盤の内蔵ブレーカの取替え推奨時期は、製造後約13年とされています。
ブレーカーは見た目では故障しているかどうかは判断できません。
定期的にテストボタンを押して動作するか点検する必要がありますが、ほとんどの方がやりませんね。
あと、古いブレーカーの場合、テストでトリップさせると、その衝撃で故障して電源が入らなくなることがあるので要注意です。
メーカーなどが定める推奨時期に取替えるのが一番安心ですね。

では作業に掛かります。
既存盤を撤去する前に、分岐ブレーカーの行き先表示がないため、先に回路の行き先をすべて調べておきます。(これがめちゃめちゃ時間が掛かります)
ケーブルを共噛まししているのが2系統あるので、今回これらも振り分けます。

既存盤を撤去していきます。
停電作業のため急ぎたいところですが、一次側ケーブルを接続しているビスが固着してまったく回りません...
大汗かきながら、なんとかビス3本外して撤去。

盤を外したら大きな開口が現れました。

新しい盤の方がコンパクトなので、開口部が隠れるか微妙でしたがなんとか。
各ケーブルを間違えない様に接続していきます。

今回の盤には感震ブレーカーの搭載をご提案させていただきました。

感震ブレーカーは震度5強以上の地震を加速度センサーで感知すると、3分後に分電盤の主幹ブレーカを強制OFFにして、宅内の電気を遮断します。

擬似的に漏電を起こして、ブレーカーを遮断する仕組みです。
地震の際に起こる火災のほとんどが、電気の漏電やコード短絡による発火が原因とされています。
そのため、避難する前にブレーカーを切りましょうと周知されているのをご存知かと思いますが、この感震ブレーカーはそれを自動的に遮断してくれるものです。
地震の際はパニックになっていますから、これはとても有効ですね。
大切な家財を失わないために、防災士の阿部からお奨めさせていただいています。

パナソニック 感震ブレーカー

「お忙しいのに、ありがとうございました。息子がね分電盤が心配やって、阿部さんならちゃんとしてくれるけん言うてやってもろたんですよ。年寄りやけんね、これで安心やわ。」と、大変お喜びいただきました(^^)

ちなみに、各回路の行き先表示はパソコンで作成して、後日差し込みにお伺いさせていただきます。

アベ冷熱技研は登録電気工事業者で、第一種電気工事士が責任を持って電気工事を行います。
また、防災に詳しい防災士がご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

2025年6月7日土曜日

見た目重視で残念な取付け状態から効率重視のエアコン取替工事

いつもお世話になっているお客様からエアコン取替工事のご依頼をいただき、本日工事にお伺いしてきました。

三菱電機 MSZ-GV4024S-W 霧ヶ峰スタンダードタイプをお買い上げいただきました。

既存機も三菱霧ヶ峰ですが、室内機×2台、室外機×1台のマルチエアコンです。
え?室内機は?

ここにあります。
こういう設計する人結構多いんですけど、我々から見ると残念な光景でしかありません。
そもそもこういう場所に収めるためのエアコンではありませんから、長く住んでいると必ず不具合が出てきます。
それを理解していない設計士さんに問題がありますが、現場で「これはやめておいた方がいいよ」と提案できる職人さんがいない事も問題ですね。
そんなにエアコン見せたくないなら、ビルトインエアコン使えばいいのにと思います。
どんな不具合があるのかは、時間がないのでここには書きません。
お会いした方にはお話しますね。

という訳で、効きが悪い上に使い勝手が悪いという不具合が出ているので取替えをご希望です。

今回の既存機はマルチエアコンです。
室内機2台の内、残りの1台は2階のお部屋に設置されていました。
今回、この室内機は撤去せずに放置します。
この部屋には今のところエアコンは必要ないため取替えはしませんが、隠蔽配管なので外してしまうと配管がむき出し状態になるので、新しいものに取替える際に取外すことにしました。

室外機は建物裏のウッドデッキの下に設置されています。

ここに2系統の配管と200V電源が接続されています。

コンクリート基礎などは無く、まるで神社の様な造りです。
この床下に各部屋からの配管が走っています。

室外機のプラロックは土に埋まっていました...

撤去するためには土を避けるしかありません。

室外機搬出するだけで滝汗です...

放置する2階の配管は、末端から水分やホコリが入らないように処置をして置いておきます。

撤去する室内機の裏側には収納があって、ここから床下へ配管が降ろされていました。

室内機も撤去完了。
今回、扉も外してしまいます。

奥に設置すると効率が悪いので、邪魔にならない程度に前方へ設置するため、ベースになる檜の板を取付けます。
実は寸法測って事前にカットしたものを持ち込みましたが、どうも柱と梁が微妙に傾いていて、何度もカンナで削って微調整しています。
これハメ込むだけで一時間のロスです...

背面板を取付けて配管穴を開けます。
室外機側にあった200V電源を延長して、室内機脇にコンセントを取付けました。

手前に出した事もあり、配管穴の奥行きは500mmあります。
室内機の配管接続が穴の中になるため、短尺配管を先に接続して室内機を掛けます。

室内機を掛けると、板のほとんどが見えなくなります。

横から見ると室内機はこのくらい出ています。
暖房時に吹出口が真下に向いても、枠が風を遮ることはありません。

室内機裏の収納スペースで、既存の配管と接続します。

ぐにゃぐにゃしていた配管の癖を取って、室外機へ接続します。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

室外機周りはこんな感じで完成です。
既存のままだと室外機が収まらなかったので、かなり土を掘り下げて設置しています。

作業が終わると試運転を行い、異常がないことを確認してお引渡しです。

「わぁ、良く効きますね。大変な工事でいつもすみません。またお願いしますね。」と、大変お喜びいただき、お土産までいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。