2025年1月13日月曜日

隠蔽配管からガス漏れのため新たに冷媒配管工事

初めてのお客様のご依頼で、既設エアコンの配管工事にお伺いしてきました。

ご相談いただいたのは、昨年11月。
「隠蔽配管が悪くてガス漏れしているみたいなので、配管を取替えできませんか?」

新築からほぼ毎年の様にガス補充をしないといけないくらい漏れている様で、メーカーサービスに調べてもらったところ、「機器からの漏れではなく壁の中の配管から漏れている」との診断を受けたそうです。
建築屋さんに壁を剥いで、入れ替えれるところは取り替えてもらったそうですが、、、改善せず...

どこか信頼できる業者はいないか探されていたところで、アベ冷熱技研を見つけていただいたそうです。

機器はダイキン製。一方向吹き出しタイプの天井カセット形。

エアコンはすべて隠蔽配管で、建物脇に並べられていました。

今回、お客様のご希望は、隠蔽配管は諦めて新たに配管を露出で施工してほしいとの事。
まずそんな事ができるのか調査を行います。
室内機は2階リビングの天井に設置されています。

2階なので天井裏から配管通せるよね?と思ったら...

3階屋根裏収納になっていて、しっかりと床貼りされていました...
室内機は赤丸の付近に設置されています。
お客様は「この床の上に配管が横引きになってもいいので、新しい配管にお願いできませんか。」と切実。
収納部屋なので横引きでもいいのかも知れませんが、まぁいろいろと不具合もあるし床下通す様にやってみましょうという事で、お引き受けさせていただきました。

年末は予定がびっしりでしたので、年明けての施工となりました。
かなり難工事になるのは予想していたので、二日間の工程で挑みました。

では作業に掛かります。
まずは床を剥ぐ作業から。この板、コンパネではなく、しっかりと床材なんです。
釘はめり込む様に打ち込まれていて、一本抜くのにもかなり苦労します。

釘はこれでもかというほど、40本以上...
板はハメ込まれていて、丁寧にボンドまで塗ってあるため、一枚剥ぐのに2時間半掛かりました...
腰も膝の痛いし、寒いのに汗かいて最悪の状態です。

ありました、室内機。
ここまで新しい配管を通さなければなりません。

配管を通すための穴を開けていきます。

ツーバイフォー工法のため、6箇所貫通。

外壁にスリムダクトを取付けておきます。

新しい配管を通していきます。
もうこれが大変な作業です。

一人ですから...。ハシゴ登って、降りて、階段で3階上がって、降りて…の繰り返し。
なんとか通りました。もう体中が痛いです。

室内機のところまで通しました。
ちなみに今回は、冷媒配管とVAケーブル(渡り線)のみの敷設で、ドレン管は既存流用です。

外壁立下げしたところで冷たい雨が降り出して日没...
ここまでで丸一日掛かりました。
ここまでが一日目の作業でした。

そして本日二日目。
ポンプダウン運転を行って、配管内のフロンガスを室外機内へ回収します。

隠蔽配管から室外機を外しました。

室外機を脇に移動して、室外機内にあるフロンガスを一旦回収ボンベへ回収します。
なぜ回収するかというと、ガス漏れしていたので残ガスがどのくらい残っているか分からないため、回収して残量を測るためです。

先に室内機側に配管を接続します。

床を元通りに。
一瞬で塞いだ様に見えますけど、元に戻すのも一苦労です。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。
泥はね軽減のためブロックを敷きました。
整地されてなく室外機が傾いていたので、きちんと水平に設置しています。
アースも無かったので、新たに打ち込んでおきました。

冷房で試運転を行いながら、フロンガスを充填していきます。

今日の外気温は10℃を切っていたので、なかなか規定量まで入らず時間が掛かりました。

規定量まで充填できたら、暖房運転に切り替えて試運転。
異常がないことを確認して、お引渡しです。
結局二日目もみっちり丸一日掛かってしまいました。

「一番寒い時期に大変な工事をお願いしてしまいました。きれいに仕上げていただいて、ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね。」お、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は「一級冷凍空気調和機器施工技能士」「第一種電気工事士」の責任施工。
お客様にぴったりの機種選定から、機器を長持ちさせるエコロジー工事まで、お気軽にご相談ください。

2025年1月9日木曜日

フィルターお掃除ロボットなのにお掃除できてないエアコンの分解洗浄作業

年始最初は、エアコン分解洗浄から始まりました。
FB友さんのご紹介で、子供たちが集まる多機能保育施設のエアコン2台の洗浄をご依頼いただきました。

パナソニック CS-WX639C2-W(2019年製)・CS-X639C2-W(2019年製) フィルター自動掃除機能付きです。

基本的にアベ冷熱技研の施工品以外の洗浄は受けていませんが、阿部がFacebookを始めた頃からいろいろとお世話になっているFB友さんのご紹介なのと、購入先の工事に関する保証や機器の延長保証が使えなくなる可能性があることをご了承いただいたのでお引き受けしました。
昨年末にご相談いただいていましたが、年末は予定みっちりでしたので「年明けならなんとか...」ということで。

室内機の取外しにお伺いしたのは、4日の仕事始めの日でした。
結構汚れている様です。

2台のうち1台は2階なので、仕事始めでハシゴ始めになりました。

配管化粧カバーを外して見ると...
まぁパナソニックなので想定はしていましたが、想定以上でしたね...
パナソニックは、フィルターに着いたホコリを屋外へ放出するため、ダストボックスが必要ないというのが売りだったりしますが、ご覧の通りです。
詰まってしまっては、放出もなにもありませんね。

さて、室内機を取外したいのに、室内機裏の接続部分が外せません...

そもそも取付け方が最悪です。
室内機と天井の間が5cmしかないため、室内機を起こすことができないんです。
この機種の場合、天井との間は15cmほど必要です。
施工説明書にも記載されていますし、メーカーが修理する場合にも問題が生じます。

なんとか外しました。
こういうのがあるので、他社施工品は触りたくないんです。

かなり時間ロスしましたが、2台目の取外しに掛かります。
ここでも見つけてしまいました...
モンキー噛ませるところを舐めているので、回しそくって配管に傷をいかせたものと思われます。
幸いガス漏れは起こっていない様ですが、後々心配ですね。

2台目も外して完了。

室内機を持ち帰って分解していきます。
内部は結構汚れています。
手前の手の入るところは拭き掃除されていた様ですが、奥の方は残りますね。

さて、排出ホースが詰まっていたので、さぞかし掃除ユニットの方もと思ったら...
グレー色の断熱材詰めているのかと思ったら、出口を失ったホコリが内部に圧縮されていました...

こんな細いホースで、しかも曲がりくねっているので詰まって当たり前ですよね。
「意味ないからやめたら?」っていつも言ってるんですけど、これしか推しポイントが無いからやめれない様です。

分解していると、全面カバーの中に何か見たことのある様なものが隠されていました。
センサーがモーターで左右に動くようになっています。
どう見ても三菱霧ヶ峰に搭載されているムーブアイシステムですよね?
パテントはどうなってるんでしょう?

お預かりした室内機を丸洗いするため、電気系統を取り除いて完全分解。

エアコン専用に開発された洗浄剤と、高圧洗浄機でスミズミまで丁寧に洗います。

2階 熱交換器

2階 ボディ内部

2階 ドレンパン

2階 ファン

1階 熱交換器

1階 ボディ内部

1階 ドレンパン

1階 ファン

かなり汚れが酷かったので、一度で落としきれず二度洗いしました。

さて、配管に傷がいっていたのがどうしても気になるので。

溶接機で。

ロウ付けしておきました。(自己満足です)

洗浄が完了すると、取付けにお伺いします。
2階の室内機を取付けて、配管類を接続していきます。

配管接続完了後、電動式真空ポンプを使って配管内部を真空乾燥させます。

1階も。

しっかりと配管内部を真空乾燥させます。

作業が終わると試運転を行い、

異常がないことを確認してお引渡しです。

「うわぁ、新品じゃないですか!凄いキレイにしてもらって、ありがとうございました!」と、大変お喜びいただきました(^^)

アベ冷熱技研は、空調機器に精通した「一級冷凍空気調和機器施工技能士」が分解洗浄を行うので、安心してお任せいただけます。

詳細及び、分解洗浄の動画をこちらでご覧いただけます。